2017.11.01

オタクの経済効果は底知れぬ?聖地巡礼の世界を深掘ってみる



皆さんは、アニメや小説の舞台やテレビ番組のロケ地に遊びに行ったことはありますか?

実在する地域やスポットを舞台にした作品が増えたことにより、聖地巡礼が人気を集めています。
その経済効果は数億円に及ぶ作品もあるそうです。…じゃあ聖地巡礼って実際に何するの??
ということで、今回は聖地巡礼について分析していきましょう。



まずは無難にランキングを見ていくのですが、今回は動詞のみに絞り込んだランキングにしてみました。
動詞は「使う」「行く」など、人の行動を深掘って知りたい時に便利な品詞です。





この中でまず私が気になったのは、「食べる」と「買う」です。
せっかく行くのなら…と、写真を撮るためのカメラを買おうとする人、登場人物と同じものを食べる人など、
ついついお財布の紐が緩みがちの人が多いようです。
行くまでの交通費、泊りがけなら宿泊費…なども考え出すと、オタクの経済効果が話題になるのも納得ですね。
「産地のものまで買うのが聖地巡礼だろおおおおおお」という愛に溢れた声もありました。 

また、「食べる」に関してはアニメよりも、テレビ番組で好きな芸能人が訪れたお店で同じものを
食べてハッピーになるという声が多く見られました。
2次元、3次元とジャンルは違えど1消費者としての行動心理は同じというのは興味深いですね。

他にも、1位の「行く」に反して「行く(否)(=行かない)」があるのも気になります。
理由マップを見てみると、「遠い」「ハードルが高い」といった理由から行かないという人が多いようです。
「遠い」とは反対に、いつでも行ける場所だからこそそういえば行ってない…というような声もありました。
このような層を巻き込んでいける取り組みをやれたら更に盛り上がりそうですね!

ちなみに、ランキングに「撮る」はあがりませんでしたが写真付きの投稿が多く、
アニメのシーンを自分たちで再現した写真などもあり、楽しそうな様子が伝わってきました。


聖地巡礼でどんなことをしているのか見えてきたところで、皆は何の作品を見てどこに行くのか?も気になりますね。
ワードクラウドにて、よく発言されたワードから聖地巡礼が盛り上がった作品やスポットを探してみます。




上位100単語を見てみるだけでも、地名場所作品名がたくさんあがってきました。
東京、京都、唐津…など、地域の幅も広いようです。

ざっくりと具体的なものが見えてきたところで、もう少し詳しく比較をしてみましょう。
今回は、見える化エンジンに最近加わった「エリア分析」の機能を使ってみます。
具体的な施設名(〇〇神社、〇〇駅など)をキーにエリア情報を付与するのですが、
今回は単語ランキング上位100件の地域と作品についてのつぶやきに出てきた施設名を拾い上げてキーにしてみました。




各地で様々な作品で盛り上がっている中でも、「君の名は。」「秒速5センチメートル」「言の葉の庭」など、
複数の地域で新海誠監督の作品についての声が多くありました。


岐阜が特に賑わっているのも、「君の名は。」に登場する図書館があるからのようです。
「条件付き」「撮影OK」「対応」というワードを詳しく見てみると、
写真撮影の許可を図書館の人が出してくれるという情報が広まり、多くの人が赴いたという背景も見えました。


新海誠監督の作品は実在する場所をモデルにしているものが多く、
その描画はまるで写真のように緻密でリアル、とても綺麗な絵と高く評価されています。

「言の葉の庭」は雨の描画が印象的な作品となっており、
「雨だから新宿御苑に行ってみた。」という声もちらほらありました。


私もそうですが、自分が知っている場所や普段行く場所にストーリーが生まれると
ちょこっとわくわくする人も多いのではないでしょうか。
このように何気ない日常、普段身近にある風景に1つの新しい世界を組み込むスタイルに親近感が湧き、
実際に行ってみたいと人気を集めているのかもしれませんね。


また、海外の人にも聖地巡礼の文化が広まっているようです。
国境を超えて新しい交流が生まれるかも…?



最後は、ランキングにも「遠いから行かない」という声があったので、
行く人はどこまで行くのか…?というところを年代別に見てみました。




まずは東日本に住んでいる人を見てみると、20代・30代は全国的に割合が高くフットワークが軽いようです。
10代は関東に多め、40代・50代は九州に多めということから、旅費の余裕を持てるかもやはり関係ありそうです。

一方西日本に住んでいる人は、東日本よりも年齢層が高いのが特徴的です。
東京へ出張に行くついでに回るという効率的(?)な声もありました。


このように、今やアニメは見るだけにとどまらず体感する時代なのですね!
新しい旅の形として、どこか実際に行ってみると面白いかもしれませんね。