技術者派遣業
×
5,000名

科学的人事ケーススタディ

株式会社ビーネックステクノロジーズ

EV推進室長 福田幸介様

株式会社ビーネックステクノロジーズ

スキルを見える化しエンジニア価値を最大化。
売上貢献&従業員満足度向上を目指しながら熾烈なエンジニア人材獲得競争で勝ち残る

テクノロジーが必要不可欠となった現代では各業界のエンジニア不足が顕著な課題であり、技術者派遣業に対する人材ニーズは高まりを見せている。一方で、派遣業界もまた慢性的なエンジニアの人材不足に直面しており、人材市場は限られたパイを奪い合うような状況であることから、技術者派遣業各社で熾烈な競争を繰り広げている。
派遣という業態で働く人々にとっては、これまでの経歴や保持スキルを最大評価してくれる企業とのマッチングが最も重要なポイントだ。エンジニアに選ばれる派遣会社になるためには人材データの収集だけでなく分析、データ活用する戦略的なタレントマネジメントが必然であった。

1技術者スキルの“見える化”でエンジニアの価値を最大化させる

エンジニアに支持される会社になるために、派遣するエンジニアの稼働数の最大化とエンジニア価値の最大化を目標に掲げています。エンジニアバリュー(以下:EV)を最大化するには、スキルに見合った適正単価で派遣すること、そしてエンジニアが仕事やe-ラーニングを通して学ぶことで価値そのものを高められる環境を整備することという2つの方法があります。それを実現するためには、EVをどう計るのかという課題がありました。また、単価を上げるとなるとスキルの見える化が欠かせません。
まずはエンジニアがどれくらいのレベルなのかを定量的に押さえていくことをタレントマネジメントの第一歩と考え、取り組み始めています。そして職種レベルごとに適正単価を明示し派遣先と交渉するとともに、エンジニアのスキルアップもサポートしていく計画です。

2エンジニアのスキル・経歴データを収集し人材提案力を強化する

全国800社1,250事業所へ派遣している5,000人のエンジニアのスキルと経歴を把握するため、人事データベースとスキル分析機能を活用しています。派遣人材の単価を上げるには、スキルに見合った適正な価値を派遣先企業に認めてもらう必要があります。仕事以外にも「資格試験に合格した」等のプラス材料を集めて付加価値を高め、EVを高めて提案すれば報酬アップにつながります。
eラーニング管理機能を最大限に活用し、「キャリアブラッシュアップ」というスキルの棚卸しを年に2回、全国一斉に実施しています。これは各エンジニアが今どのレベルにあるのかを定点で把握できる仕組み。4時間のプログラムを組み、優秀な先輩社員のインタビュー動画等も組み込んで、インプットしながらアウトプットしてもらう構成です。これにより、今まで本社の管理部門では把握できなかった各拠点の派遣人材のスキルを、同じ物差しで測れるようになりました。

3月1回のモチベーション把握をフォローと評価に活用

eNPSやパルスサーベイのようなイメージで、自己評価やモチベーション、社内外貢献情報などのアンケート「つきレポ(自由記述式)」を毎月実施しています。このアンケートから個別のコンディションを把握したり、評価面談にも活かしたりしています。
「モチベーションが低下している」「仕事の負荷がかかっている」「営業に相談したい」など、フォローが必要な人材のワードをテキストマイニングでキャッチ。担当営業にアラートをあげる仕組みを自動化し、丁寧にフォローしていくことで人材のエンゲージメント向上につなげています。フォローを徹底したことで回答率は徐々に高まり92%にまで達しました。
また、つきレポで収集するデータをもとに、必要に応じて派遣エンジニアと面談なども行っています。
派遣業界は景気の影響を強く受けるので「IT業界のモチベーションは高いが、その他の業界は比較すると低い」などの傾向がデータから読み取れるはず。全体把握をした上で最適配置を進めるのが今後のミッションです。さらにスキルに紐付けた等級制度を作成し、エンジニアがキャリアパスを描けるようにして成長を支援し、EVを高めていく計画です。

今後使いたい機能

現在は離職者の分析をエクセルベースで行っています。分析項目の設定数、整合性、データから見える共通点などエクセルでは限界があると感じており、あまり結果が見えていません。今後はタレントパレットの「離職ワード機能」を取り入れ、つきレポの回答と退職者の相関があるのかを見ていきたいと考えています。
また、派遣先企業を一つの部署と捉えると、相性分析機能も使えるかもしれません。派遣エンジニアにベストマッチする仕事を適正単価で提供できるようになれば、人材難の時代でもエンジニアに支持される会社になれると思っています。