モチベーションはどうやって保つ?具体的な方法から大切なポイントまで解説


モチベーションはどうやって保つ?具体的な方法から大切なポイントまで解説

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。

従業員のモチベーションの向上は、生産性の向上や離職率低下に直結します。そのため、企業としてはモチベーションの維持や向上に努めなければなりません。


この記事では、従業員のモチベーションの保ち方の具体的な方法やポイントについて解説します。

モチベーションの重要性

ビジネスの場でのモチベーションとは「組織の業務への意欲」や「従業員の仕事への意欲」を指します。

従業員のモチベーションが高いと仕事に積極的に取り組むようになります。

多くの場合、自分で仕事の目標を掲げ、その目標をクリアするために、自発的に業務に取り組むようになるでしょう。加えて、モチベーションの高い人材は自己肯定感やコミュニケーション力も高いため、周囲の人間にもプラスの影響を与えることが可能です。

モチベーションの高い従業員が増えると、社内の士気は上がり生産性の向上や離職率低下、企業の利益向上などが見込めます。

そのため、企業として従業員のモチベーションを向上させることは重要です。

モチベーションには外発的モチベーションと内発的モチベーションがあります。

外発的モチベーションとは評価・賞罰など、他者から受ける動機付けです。例えば、「昇給」「昇進」「表彰」などのポジティブなもののほか「仕事をサボると上司から叱られる」などのネガティブなものもあります。

内発的モチベーションとは、自分の中から湧き出る興味・関心・好奇心などから受ける動機付けのことです。

従業員のモチベーションを向上させるためには外発的モチベーションはもちろんのこと、内発的モチベーションにもリーダーや管理者が積極的に関わっていくことが重要です。

モチベーションについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。

モチベーションを維持するメリット



従業員のモチベーションを保ったり向上させたりすることは企業にとってどのようなメリットがあるのでしょうか。ここでは、モチベーションを保つことによるメリットについて解説します。

生産性の向上につながる

モチベーションが高い従業員は、業務に対して積極的に取り組みます。また、モチベーションが高い人は自分自身に目標や目的を掲げています。その目標をクリアするために、丁寧かつスピーディーに仕事に取り組むことが増えるでしょう。

加えて、モチベーションが高い人は、円滑に業務を遂行するために人とコミュニケーションを取ることに積極的です。個人の仕事が早く正確になり、チーム内の人間関係も良好でスムーズに報告・連絡・相談がまわるようになるため、生産性の向上につながります。

創造性の高い仕事が行いやすくなる

従業員のモチベーションが高い人は、仕事を通じて自己実現を行おうと考えるため、主体的に仕事に取り組みます。主体的に仕事に取り組むと、自然と創造性の高い仕事を行うようになるでしょう。

従業員一人ひとりが指示を待つのではなく、積極的に創造性の高い仕事に取り組むことは、企業にとって大きなメリットです。

離職率の低下と人材育成のコスト削減につながる

モチベーションが高い従業員は、仕事に対する意欲が高いため簡単に離職しようとは考えません。さらに、資格取得など自分を成長させることに前向きに取り組もうとするでしょう。コミュニケーション力も高いため、部下や同僚に仕事を教えることにも長けています。

会社が研修の機会を設けなくとも、資格取得や部下の指導などを行う人が増えます。加えて、離職率が低下するため、会社としては採用や人材育成に関するコストの削減につながります。会社主体の研修を行う際も、モチベーションが高い人は積極的に取り組むため、コストパフォーマンスの高い研修成果が得られるでしょう。

モチベーションを維持する具体的な方法

従業員のモチベーションを保つことは会社にとってもメリットがあります。どのようにすれば従業員のモチベーションを保てるのか気になる人事担当者の方もいるでしょう。ここでは、モチベーションを維持する具体的な方法を3つ解説します。

目標を策定し進捗を管理する

モチベーションを保つには適切な目標設定が必要です。目標を1つずつクリアしていくこと自体がモチベーションになります。高すぎる目標や低すぎる目標では、モチベーションの維持は困難です。

従業員一人ひとりに合わせた、適切なレベルの目標設定が欠かせません。従業員が自ら目標を策定し進捗を管理できる環境を整えると、モチベーション維持に役立ちます。

成功事例を社内で共有する

どのようにモチベーションを維持できるか、イメージが湧かない従業員もいるでしょう。

モチベーション維持の成功事例を社内で共有することが、従業員一人ひとりのモチベーション維持に役立ちます。 

コミュニケーションの場を作る

モチベーションの高い人は、ポジティブな人が多く、コミュニケーション能力にも長けています。また、モチベーションの高い人を見ることで、他の人も「あの人みたいになりたい」「あの人みたいに成功したい」と考え、モチベーションを高めることが可能です。

そのため、積極的なコミュニケーションを図ることは、他の人のモチベーションを引き出すことにもつながります。

雑談などができる場所やコミュニケーションを取る機会を積極的に提供すると、モチベーション維持が可能になるでしょう。

育成管理だけで終わらない、あらゆる人事データを統合して分析

時代は人材情報「管理」から人材情報「活用」へ!
タレントマネジメントシステム『タレントパレット』で、様々な教育課題と向き合えます。

・チェックシートへの回答だけで簡単に従業員のスキルを一括管理
・成長変化とスキルから従業員のポテンシャルを発見
・受講管理とアンケート収集で効果を測定し成長を支援
・評価やスキルと昇進タイミングを基に育成計画を設計

タレントパレットの資料を見てみたい

モチベーションを維持するための管理ポイント



会社としての生産性を高めるためにも、従業員のモチベーション維持は欠かせません。ここでは、従業員のモチベーションを維持するために管理者として気を付けたいポイントについて解説します。

従業員のモチベーションのタイプを見極め、人材配置する

何によってモチベーションを得るのかという「モチベーションタイプ」は人によって異なります。例えば、「報酬」や「目標達成」がモチベーションになる人もいれば、「解雇やミスを避ける」といった思いがモチベーションになる人もいます。

従業員が何によってモチベーションを維持するタイプなのかを見極めた上で、適切に人材を配置すると良いでしょう。

上司や企業、職場のモチベーションアップの要素を満たす

上司に対して人間的な魅力を感じている場合、その人と一緒に働けることが従業員のモチベーションアップにつながります。上司は部下に対し、「必要な情報を提供する」「コミュニケーションを取り部下のことをよく知る」「部下の行動を支援する」などの働きかけを行うと良いでしょう。

企業の目標や活動、風土、条件面に魅力を感じている場合、その企業で働くことそのものがモチベーションアップにつながります。

職場でしっかりコミュニケーションが取れている、顧客に対してクオリティの高いものを提供している、将来性を感じる、など従業員が職場に魅力を感じている企業では、多くの従業員がモチベーションを維持できるでしょう。

上司・企業・職場がそれぞれ、従業員にとってモチベーションアップの要素を満たすよう努めましょう。

ワークライフバランスを見直し整える

仕事とプライベートのバランスがうまく取れないと、仕事へのモチベーションは低下します。

残業が多い、仕事が忙しくなかなかプライベートの時間が取れない、有給が希望通り取れないなどの問題がある場合、従業員のモチベーションは低下します。

ワークライフバランスに問題がある場合は、見直してみましょう。ワークライフバランスについて詳しく知りたい方はこちらの記事をどうぞ。
「ワークライフバランス」については、こちらの記事をご確認ください。

モチベーションを含めた仕事における目標設定の考え方

従業員のモチベーションを保つには適切な目標設定が欠かせません。ここでは、仕事における目標の設定方法について解説します。

現実に即した目標設定を行う

高すぎる目標や実現不可能な目標を設定すると、最初からあきらめてしまい、モチベーションアップにはつながりません。逆にやる気を損ねることもあるため注意が必要です。一方で、すぐに達成できる目標も、高いモチベーションを引き出すことはできません。

モチベーションアップのためには、「これならできる」「ちょっと頑張れば実現できる」といった程度の目標設定が大切です。目標を定める際は、実現可能な数値で設定しましょう。

具体的な手段やステップを明確にする

目標を定めた場合はいつまでに何をどうするのかといった具体的なステップを明確にしましょう。

長期的な目標を定め、それを実現するための短いスパンでの目標を立てます。掲げる目標は具体的な数値であることが欠かせません。

例えば、「とにかくたくさん売上をあげる」ではなく「今月10件の売上を上げる」といった具体的な数値を設定しましょう。

「10件の売り上げを上げるためには、20件のアポイントメントが必要」「20件のアポイントを取るためには、50件の電話が必要」など、最終的な目標に向かって、1つずつ目標を積み上げていきます。

目標達成までの期間や時間、目標の優先度なども定めておきましょう。

本人の意思で行い定期的に評価する

上司や企業が一方的に目標を押し付けても、従業員のモチベーション向上にはつながりません。本人の意思で目標を定めることが大切です。

本人の意思で決定した目標に対して、上司は定期的にフィードバックを行います。人によっては「数値が現実的ではない(高すぎる・低すぎる)」「目標までのステップがあやふや」「期限が不明確」「ステップが抜けている」などの問題点が見えてくるケースもあるでしょう。良い点と悪い点を伝えるだけではなく、具体的な手法や方法など目標に足りない点や捕捉したい項目などを明確に伝えましょう。

まとめ

社内にモチベーションの高い従業員が増えると、生産性向上や利益向上、離職率の低下につながります。

モチベーションの高い従業員を増やすには、社内環境を整えなければなりません。従業員のモチベーションタイプを見極めた人材配置や職場環境の整備、従業員による目標設定の紫煙などを行い、モチベーション維持につなげましょう。

人事評価制度の見直しや従業員の配置、社内環境改善にも利用できるのが、人事システム「タレントパレット」です。労務管理や採用管理などに利用できるだけではなく、人事評価制度の変更、スキル管理、社員アンケートなど、さまざまな業務を簡単に行えます。膨大な人事データを従業員のモチベーション維持にも活用したいとお考えでしたら、お気軽にお問い合わせください。

タレントパレットのHPはこちら