【2023年最新】人事のキャリアパス8選!今後の働き方や行うべき3つの事前準備を紹介


【2023年最新】人事のキャリアパス8選!今後の働き方や行うべき3つの事前準備を紹介

働き方が多様になってきた現代だからこそ、人事担当者はさまざまなキャリアパスから選択できます。本記事では、人事のキャリアについて解説します。人事としてキャリアアップしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「人事業務の専門性を高めて、スペシャリストになる方法を知りたい」「人事として出世するにはどうしたら良いのかわからない」「スキルを身につけて理想のキャリアアップを実現したい」という方も多いのではないでしょうか。


人事としてキャリアアップするために、どのような行動が必要かわからず、悩んでしまう方は少なくありません。人事の役割には、正解がない業務が多いため成果が見えづらく、モチベーションが上がらないことも少なからずあるでしょう。


そこで本記事では、人事のキャリアパスについて解説します。人事に求められる働き方や今やっておくべき事前準備がわかる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。


人事の役割


人事としてキャリアアップするには、役割を深く理解しておく必要があります。主に以下の4つが人事の業務です。

採用活動

採用計画の立案から入社後の社員のフォローまでの
一連の業務

労務管理

社員の労働条件管理や職場環境の整備

人材育成

自社の目標達成に貢献できる社員の育成

人事制度の構築・運用

公平に人材管理するための制度構築・運用

現在は、経営目標の達成を意識した戦略的な人材リソースの活用も求められています。そのため、人事は経営目標達成のために、特に以下の業務に注力していく必要があります。


  • 人材育成
  • マネジメント
  • 適性に合った配属


会社員として必要なスキルを身につけるだけでなく、自社が求めている人材を育て上げることが重要です。人材への投資によって、自社利益の最大化を期待できるからです。社員の生産性を上げるためには、人材のマネジメント方法も押さえておく必要があります。特に重要なマネジメントとして、以下の4つが挙げられます。


  • タレントマネジメント
  • ストレスマネジメント
  • パフォーマンスマネジメント
  • スキルマネジメント


マネジメントを行うことで、適性に合った部署やプロジェクトへの配置を可能にします。今後は管理業務に加え、組織全体を成長させる役割が人事に求められるでしょう。人材リソースを有効活用する方法について詳しく知りたい方は、別記事「人材リソース」をあわせてご確認ください。


人事のキャリアパス8選


人事領域におけるキャリアパスとして、以下の3つが挙げられます。


  • 人事のプロフェッショナル
  • 特定分野のスペシャリスト
  • バックオフィスのジェネラリスト


「人事のプロフェッショナル」や「特定分野のスペシャリスト」は、さらに細分化して考えられます。それぞれ詳しく解説するので、自身のキャリアアップ方法を考えてみてください。


人事のプロフェッショナル


実務経験を積み重ね、人事のプロフェッショナルになれば、以下の役職を目指せます。


  • 人事部長
  • CHRO(最高人時責任者)
  • HRBP(HRビジネスパートナー)


いずれの役職も、人事部全体を統括することが主な業務です。経営層に関わる機会が多く、会社全体を客観視する能力が必要です。それぞれの役職の特徴を解説するので、違いを理解しましょう。


人事部長


人事部長とは、部署の責任者に当たります。人材の採用や育成など、人事業務を統括する役職です。自社の経営戦略に沿って、人事業務を実行する責任があります。人事部長は、人事戦略の責任者とも言えるでしょう。


例えば、採用活動における内定の判断は、人事部長の役割の一つです。人材育成の内容や計画を承認するのも、人事部長の業務です。経営陣と社員の仲介をする役割を担うため、両者の立場を深く理解する必要があります。


CHRO(最高人事責任者)


部署の責任者という役割だけでなく、経営戦略に関与しながら人事業務の統括を行うのがCHROです。主に、人事の課題発見と解決に注力します。人事部長との違いは、経営陣の一員として業務を行っている点です。そのため、経営者と同じ目線で自社のことを考えられる能力と、人事として人材管理を遂行するスキルの両方を兼ね備えていなければいけません。


HRBP(HRビジネスパートナー)


経営者や責任者のパートナーとして、人材面から組織全体の成長を促すのがHRBPです。経営者と同じ立場で人事部全体を統括するのは、CHROと同様です。HRBPはそのほか、各事業部の改善や発展に向けて、人事の観点から支える役割を担います。


経営者が描いている会社の将来像や組織全体の課題をCHRO以上に理解し、解決への施策を考えて遂行します。自社の経営目標に基づき、採用活動や育成などの人材管理を行う上で、最も重要な存在です。


特定分野のスペシャリスト


人事部で普段行っている業務のスペシャリストを目指す方法もあります。人事担当者は、以下の5つのスペシャリストを目指せます。


  • 採用のスペシャリスト
  • 労務のスペシャリスト
  • 人材育成のスペシャリスト
  • 人材マネジメントのスペシャリスト


人事担当者は、他の職種に転向するのが難しいと言われています。なぜなら、業務の専門性が高く、他部署での仕事に活かしにくいためです。ここでは、特定分野のスペシャリストを目指す際に必要なスキルを解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


採用のスペシャリスト


新卒・中途、どちらの採用活動も経験した上で、人材を見極めるスペシャリストとしてキャリアアップする方法です。採用のスペシャリストは、リクルーターとも呼ばれます。採用活動の目的は、自社の事業発展に貢献できる人材リソースを増やすことです。そのため、企業が必要とする人材を見極める能力や判断力が求められます。


リクルーターは採用活動において、自社が求める人材を確保するのが役割です。業界の知識や人材マネジメントスキルを身につけることで、業務品質を高められるでしょう。


労務のスペシャリスト


実務の経験を生かして、労務のスペシャリストとしてキャリアアップする方法もあります。社会保険手続きや給与計算に加え、労務相談や制度の決定などの業務をに行います。スキルがある証明として資格を取得し、社会保険労務士になるのがおすすめです。


高い専門性を生かし、社会保険労務士事務所に入所したり、独立したりすることも可能です。ただし、労務のスペシャリストは給与計算や助成金の申請など、金銭にかかわる仕事が多い職種です。クライアントに信頼してもらうには、十分な実務経験と専門性が必要です。


人材育成のスペシャリスト


社内研修や教育制度などに携わり、社員を会社の求める人材に育て上げるスペシャリストとして昇格するパターンです。人材育成は、優秀な社員を増やすために行うと言っても過言ではありません。とりわけ近年は人手不足により、既存社員の育成に注力している企業が増えています。


人材育成のスペシャリストは、社会人として必要不可欠な基礎能力を社員に教えます。加えて、自社の事業発展のために、特定の知識やスキルを教授するのが役割です。適切に育成できれば、社員のモチベーションを向上させ、離職率を下げることに結びつくでしょう。


人材マネジメントのスペシャリスト


社員の適性を見極める人材マネジメントのスペシャリストとして昇格する方法です。人材マネジメントのスペシャリストは、社員ができるだけ最大限のパフォーマンスを発揮できるようにサポートすることが役割です


適切に部署異動させるだけでなく、ストレスマネジメントなども行います。社員のモチベーションは、体調や環境などによって浮き沈みします。またロボットのように、常にパフォーマンスを一定に保てるわけではありません。


人材マネジメントのスペシャリストは、仕事内容や人間関係において、社員がストレスを感じずに業務を遂行できるように管理します。プロジェクトに参加させたりタスクを与えたりする際に、適性のある社員を見極める必要があります。


バックオフィスのジェネラリスト


人事領域だけでなく、以下の業務のスキルも高めてバックオフィスのジェネラリストになるパターンです。


  • 総務
  • 法務
  • 経理


主に、管理職に必要な知識を身につける必要があります。自社の利益増大には関わらないですが、事業継続のために必要な業務を担います。幅広い業務に対応できる人材になれると、管理職に昇格できることもあるでしょう。特にベンチャーや中小企業は社員数が少ないので、複数の業務を担当できる人材が重宝されます。


人事に求められる今後の働き方


人事担当者は今後、経営者と同じ視点で、戦略的に業務を遂行していく必要があります。なぜなら、経営目標の達成を目指して社員をマネジメントする「戦略人事」が求められているからです。


戦略人事を実現させるには、人材リソースを有効活用する必要があります。人材リソースへの投資によって、自社の利益最大化が期待できます。人材不足が深刻になり、既存の社員の育成に注力する会社が増えてきているのが現状です。


人事が担う社員のスキルアップやパフォーマンス向上は、結果として自社の利益に関わります。今後は、経営者の視点も人事部に求められるでしょう。キャリアを形成する過程で、経営戦略に関わる機会が増える可能性があります。


人事キャリアアップのために行うべき3つの事前準備


人事としてキャリアアップを目指すなら、以下の事前準備を徹底しましょう。


  • 現在の仕事の目的を再確認する
  • 他部署の知識を吸収する
  • 人と関わる機会を増やす


人事としてステップアップするために役立つので、参考にしてみてください。


現在の仕事の目的を再確認する


人事としてキャリアアップするには、今の業務内容を客観的に見る必要があります。会社全体における、自分の役割と重要性を理解する必要があるためです。将来、人事としてキャリアアップし経営戦略に携わる上で、非常に役に立つ視点です。自身の役割を見直すと、人事としてのやりがいや使命を再認識する機会にもなるでしょう。


部署の知識を吸収する


他の部署と関わりを持つと、人事以外の業務を学べます。他部署の知見は、経営者目線で会社を把握するためのトレーニングになるでしょう。理解を深めると、各部署がどのような役割を担っているのか把握できます。


大企業の場合、部署の数や人数が増えるので、把握するまでに時間がかかるでしょう。ただし、人事以外の知識はキャリアアップするのに役立つので、他部署と関わる機会を積極的に設けましょう。


人と関わる機会を増やす


人事は仕事柄、学生や社員など人と関わる機会が多いです。だからこそ、自ら人と関わる機会を増やすのがおすすめです。会話や業務を通して、人に関して理解を深められると同時に、人脈を広げられるからです。また訓練をすれば、心理学的視点で人を見られるようにもなります。採用における面接や社員との面談などで、適性を把握するのに役立つでしょう。


さらに、特定の知識と技術が必要なプロジェクトへの人材配置を、円滑に行えるようにもなります。人事担当者は、日頃から積極的に社員と関わりましょう。


人事キャリアアップに必須のスキル


人事としてキャリアアップするには、以下のスキルを身につける必要があります。


  • コミュニケーションスキル
  • プレゼンテーションスキル
  • タスク処理能力
  • スケジュール管理スキル
  • 情報収集スキル
  • 問題解決スキル
  • 人事戦略構築スキル
  • ブランディング能力
  • ライティングスキル
  • パソコンスキル


人事としてキャリアアップするには、経営者視点で物事を考える必要があります。人事の役割が管理業務から経営戦略の遂行へ切り替わっているためです。人手不足の影響も受け、今後は人材育成や社員のモチベーション向上を重視する企業が増えていくでしょう。人事が持っておくべき能力について詳しく知りたい方は、別記事「人事スキル」をあわせてご確認ください。


まとめ


人事としてキャリアアップするには、自身の役割を理解するだけでなく、経営戦略も意識して業務を遂行することが重要です。「戦略人事」という言葉が使われるようになり、今後は経営者に近い視点が求められるでしょう。担当する業務範囲が広がると、今以上に業務を効率化する必要性が高まります。


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