人事ポリシーの作り方3ステップ!作る際のポイントや事例も紹介


人事ポリシーの作り方3ステップ!作る際のポイントや事例も紹介

人事ポリシーの導入を検討する経営者の方も多いと思います。企業のビジョン・戦略、会社が求める人物像を定めるためには、人事ポリシーの策定が必要不可欠です。今回の記事では、人事ポリシーの作り方や企業事例について解説しますので、透明性のある評価基準を作りたいと考えている経営者の方はぜひ参考にしてみてください。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「人事ポリシーをどのように決めればいいかわからない」「他社の事例も参考にしてみたい」と悩んでいる経営者の方は多いのではないでしょうか。


会社が求める人物像を定めるには、人事ポリシーの策定が必要不可欠です人事ポリシーを策定することで人事制度や社内教育の方向性が明確化され、人材採用の促進、ステークホルダーへのアピールなどにつながります。


そこで本記事では、人事ポリシーの詳細や作り方、作成のポイントを解説します。


精度の高いルールを策定できるようになり、人材採用や社内評価がしやすくなるので人事ポリシーの策定を考えている経営者の方はぜひ参考にしてください。


人事ポリシーは会社の社員に対する考え方のこと

人事ポリシーとは、企業組織の取組みや評価基準を定めるものです。会社のビジョンやミッションを実現するために、必要不可欠と言えます。


人事ポリシーのクオリティは人材募集、社員の評価に大きく影響し、人事制度のコアに当たるルールなので、早期に作成するのが重要です。ポリシーは、具体的に以下の4つにわかれます。

特徴

Philosophy(価値観・哲学)型

・人材に関する会社の価値観や哲学を示す
・経営理念や社訓として示されることが多い

Requirements(要件)型

・会社が求める人材を示す

・社員に求める要件をわかりやすく言語化

Way(行動・心得)型

・社員に求める心構え、行動を示す

・求職者、職員両方に求めることを書く

Policy(方針)型

・人材配置、評価などを定める項目

・会社が社員にすることを明示

4つの型に沿って、自社ならではの人事ポリシーを効率よく作りましょう。


人事ポリシーを作るメリット3選

人事ポリシーを作成していないと、人事制度の方向性が定まらず、採用や人事評価にも悪影響が出てしまいます。人事ポリシーのメリットを把握し、重要性を理解しましょう。


人事制度や社内教育の方向性が明確化する

人事ポリシーは制度や社内教育の軸になるため、作成しておくと人事制度や社内教育の方向性が明確化します。社内教育の方向性が不十分なままだと社員の育成を進められない上に、自社の成長につながらず、他社との差が開いてしまうでしょう。


一貫した人事制度が整うため、社員教育や採用がよりスムーズになります。業務効率化はもちろん、社員のモチベーション向上にもつながるのもメリットです。


自社の生産力、競争力を高めるためにも、方向性を早期に明確化しましょう。

→人材育成の考え方について詳しく知りたい方は、別記事「人材育成の考え方」をあわせてご確認ください。


求める人材を獲得しやすくなる

人事ポリシーは社外にも公表することがほとんどですので、求職者へのアピールになり、自社に興味をもつキッカケを作れます。特に、優秀な人材を欲している企業にとっては必須だと言えるでしょう。


求職者は、会社の方向性を示す人事ポリシーを細かく見ています。人によっては就職先を選ぶ重要な判断基準としているケースもあるので、十分に作りこむことが重要です。


また、人事ポリシーを公表していれば求める人物像を明確化でき、採用のミスマッチも防止できます。その結果、自社が求める人材を確保しやすくなります。


自社の求める人物像を洗い出して、人事ポリシーに落とし込みましょう。


公平公立な人事評価につながる

人事ポリシーを作成すると、社内の評価基準が明確化します。一貫性のある基準ができるため、社員に対する公正な評価が可能です。


適正な評価を行うと、キャリアアップや昇給につながります。さらに、収入に関わる部分でもあるので、評価基準が明確だと社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。


担当者の主観で評価を続けると、社員が不満を抱きやすくなります。結果的に離職率の上昇を招いてしまうケースも考えられるため、明確な基準は必須です。


社内で評価基準にばらつきがないように、人事ポリシーを固めておきましょう。


人事ポリシーの作り方を3ステップで紹介

人事ポリシーを作成する際は手探りではなく、手順に従って効率よく作成しましょう。


企業のビジョン・戦略を決める

最初に、会社が何を目指しているのか洗い出しましょう。最初に必要事項を洗い出しておくと、ビジョンや戦略を決めやすくなります。


短期的な目標ではなく、将来を見据えたビジョンを固めることが重要です。短期的な目標で設定してしまうと、一貫性のあるポリシーを作れません。


戦略を固めると、求める人物像や評価制度も浮かびやすくなります。事業戦略と紐づけながら、一貫性のある企業のビジョン・戦略を決めていきましょう。


会社が求める人物像を明確化する

企業のビジョンや目標を元に、どのような人物を求めるのか明確化しましょう。社員に求める項目を洗い出すと、人物像が浮かびやすくなります。


会社が求める人物像を明確化する際は、以下のポイントを意識してください。


  • 社会人としてどのような能力を重要視するのか
  • 具体的にどのような能力がある人物が欲しいのか
  • 将来的にどのような人物になってほしいのか


企業のビジョン、目標がしっかりと固まっていることが前提です。本当に必要な内容を選び出し、人事ポリシーに落とし込むと良いでしょう。


社員の評価制度を作る

評価制度は、社員のモチベーションに大きく関わります。具体的には、社員のどのような行動・成果を評価するのか明確化しましょう。


目標を達成した場合、どのような昇給や待遇があるのか具体化するとわかりやすいです。数字を用いると客観性があるため、社員のモチベーションにつながります。


他にも、評価制度を充実させるため以下のポイントを意識しましょう。


  • どのような成果を出した社員を評価するのか
  • どのような行動が評価されやすいのか
  • キャリアアップのためには何が必要なのか
  • 評価のために必要な資格はあるのか


評価につながるポイントはすべて書き出し、評価制度に反映しましょう。


人事ポリシーを作る際の4つのポイント

この項では、人事ポリシーを十分に機能させるための4つのポイントを紹介するので、参考にしてみてください。


誰が見てもわかるシンプルな内容にする

わかりにくい人事ポリシーだと社員、求職者にとって読みづらくなります。最後まで読んでもらえるように、簡潔に記載しましょう。


読みやすくなる工夫としては、以下の例が挙げられます。


  • 必要のない表現や文字を削る
  • 箇条書きを用いてシンプルにする
  • 難しい漢字に関してはルビをふる
  • 漢字の割合を減らす
  • 専門用語に注釈を入れる


人事ポリシーは求職者も読むため、採用にも関わってきます。誰でも読みやすい、シンプルな文章を意識しましょう。


会社の将来を見据えたポリシーにする

自社の規模に見合わない人事ポリシーにすると、ミスマッチにつながります。自社の規模や、売上まで加味して作成しましょう。


将来性が低い人事ポリシーだと、他人から共感してもらえません。求職者、ステークホルダーへ十分なアピールができなくなってしまうため、将来的に会社をどうしたいのかイメージを膨らませながらポリシーを作成しましょう。


また、人事ポリシーを一度作成した後も定期的に見直しが必要です。会社のフェーズを見ながら、適宜調整しましょう。


報酬制度も明確化する

報酬は、社員のモチベーションに大きく関わる部分です。不明瞭な部分があると、社員から不信感を抱かれます。


どのような評価、昇給、インセンティブ制度になのか具体化させる必要があります。明確化すべきポイントとしては、以下の3つが挙げられるでしょう。


  • 月収の金額、支給する理由
  • 賞与の回数、支給する条件
  • インセンティブの回数、支給する条件


報酬制度は社員のモチベーションに関わるため、定期的な改善が必要です。社員からアンケートを取り、意見を参考に改善しましょう。


多言語対応にする

近年では、海外に向けて情報発信することがスタンダードになっています。グローバル人材を雇用するためには、多言語対応が必須です。


英語版のページだけではなく、主要国の言語まで対応していると理想的です。多言語対応をしていると、ステークホルダーに対するアピールにつながります。


社外の評価を高めるために、多言語対応で発信しましょう。


有名企業の人事ポリシーに関する事例5選

企業ごとに、自社の色を反映した人事ポリシーを作っています。参考にすると、自社で人事ポリシーを作成する際の資料として便利です。有名企業の事例を5つピックアップしたので、参考にしてみてください。


楽天|キャリア開発に注力

楽天では、コンピテンシー評価によって月額給与が決まる仕組みを採用しています。コンピテンシー評価とは、行動特性をもとに評価基準を作る制度です。


パフォーマンス評価によって業績賞与が決まるため、実力を重視しています。実績を積み、成果を出せば評価されやすい環境といえるでしょう。


また、グローバルリーダーシップ開発研修を実施しているのも特徴です。英語研修や海外文化の学習があるので、世界で活躍できる力を養えます。


Amazon|社員の積極的な参加を奨励

Amazonは、ユーザー起点で物事を考えることを重視しています。最大の特徴は、常にユーザーファーストを重視していることです。


例として、社員にAmazonマーケットプレイスへの参加を奨励しています。社員をどんどん参加させて、ユーザーへの理解度を高めることが目的です。


また、常に今よりも上を目指すことも重要視しています。現状に満足しない姿勢を貫き、さらなる企業の発展に努めています。


リクルート|社員1人1人の目標を明確化

リクルートでは、チームにおいて個々の強みを集結させることを重要視しています。個の限界を超えて、1人だけでは実現できない価値提供を目指しています。


また、評価では自社独自のWill-Can-Mustシートを用いるのが特徴です。Will-Can-Mustシートには、以下の内容が記載されています。


  • 本人が実現したいこと
  • 活かしたい強みや克服すべき課題
  • 業務目標や能力開発のためのミッション


社員一人ひとりの目標を明確化できるのが、メリットです。最終的には、本人が主体的に物事に取り組めるようにアシストしています。


メルカリ|柔軟な姿勢で社員の意見を聞く

メルカリでは、失敗から学ぶことを大切にしているのがポイントです。トライアル・アンド・エラーを繰り返し、成長を促しています。


やると決めたことをチーム全員でコミットし、目標を達成します。失敗したときは、チーム内で相互のリカバリーが可能です。


また、さまざまな価値観を受け入れ、多様な経験・知識・意見を集めています。多様性が重視される現代、世間の流れに合致したポリシーといえるでしょう。


みずほフィナンシャルグループ|公正なフィードバックを実施

みずほでは専門性を獲得するため、社内外で通用する人材育成を行っています。他社との人材交流、eラーニングなどで人材育成を図っています。


また、職務と成果に応じた公正なフィードバックを実施しているのがポイントです。同僚や部下複数人によるフィードバックもあるため、公平性が保たれています。


透明性の高い評価基準があるため、社員のモチベーション向上につながっています。


まとめ

人事ポリシーとは、企業組織の取組みや評価基準を定めるものであり、ビジョン・ミッションを実現したり、明確化したりするために、必要不可欠と言えます。採用や社員のモチベーションに、大きな影響をもたらします。


人事管理ツールを導入すると、より精度の高い人事ポリシーの作成が可能です。人事業務の効率化を実現するタレントパレットには、以下の機能が搭載されています。


  • あらゆる人材データの一元化
  • 充実した人材育成、管理
  • 多様な分析軸を用いた人材データ分析
  • 社員へのアンケート実施
  • 社員のモチベーション、エンゲージメントの可視化


上記のように、人事ポリシーのヒントになる多くの情報を得られます。


タレントパレット」では、人事業務の課題を解決できるサービスを提供しています。人事ポリシーの作成にお悩みの方は、以下のリンクからお気軽にご相談ください。


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