離職率を下げるにはエンゲージメント向上が重要!理由と具体的な方法7選


離職率を下げるにはエンゲージメント向上が重要!理由と具体的な方法7選

「離職率を下げるにはどんな方法が効果的だろう」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。本記事では、離職率を下げるために重要なエンゲージメントと、効果的な方法について解説します。成功事例もご紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「離職率を下げるにはどんな方法が効果的だろう」「離職率を改善した会社は、どんな対策をしたのだろう」と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。離職率を下げるには、社員のエンゲージメントを向上させる取り組みが重要です。エンゲージメントとは、会社と社員が互いに信頼し貢献し合う関係性です。


エンゲージメントを引き上げられれば、社員は自社に愛着を感じ、離職を予防できます。そこで本記事では、エンゲージメントが重要である理由と、離職率を下げるための効果的な方法について解説します。また、離職率改善に成功した会社の事例も紹介しますので、ぜひ最後までお読みください。


離職率を下げるにはエンゲージメント向上が重要


離職率を下げるには、エンゲージメントの向上が重要です。エンゲージメントとは、社員が会社に抱く「愛着」や「愛社精神」を指します。さらに深い意味では、社員と会社が互いに信頼・貢献し合う関係性です。


社員が制度に満足していなかったり、安心して働ける職場環境が整備されていなかったりすると、エンゲージメントが低くなり離職リスクが高まります。一方、会社が働きがいのある環境を提供していれば、社員が信頼感や愛着を抱くため、エンゲージメントが高まり離職率を抑えられます。


離職率を下げるときに意識するべき要素


エンゲージメントを高め離職率を下げるには、以下の要素を意識すると効果的です。


  • やりがい
  • 働きやすい労働環境


どちらかが欠けていると、離職防止の効果が薄くなります。例えば、労働環境は良いがやりがいが感じられない場合、より成長できる会社に転職したいと考えるケースが増えるでしょう。


逆に、やりがいのある仕事内容であっても、残業時間が長かったり休日出勤が多かったりすると、社員が健康を損ねる可能性が高まります。心身の疲弊は、社員の離職を招く大きな要因です。やりがいと働きやすさを両立させるアプローチが、離職率低下には大切です。


やりがい


やりがいは、目標を達成したり上司から認められたりして、自己成長を感じたときに生まれます。特に、意欲が高い人材へは、積極的に成長の機会を設けると効果的です。人材育成や適切な人材配置によって、社員のやりがいを高める組織作りを行いましょう。


また、感謝の言葉をもらったときにもやりがいは生まれます。自分の仕事が、会社や他の社員の役に立っていると感じると、貢献意欲が高まるでしょう。コミュニケーションが円滑で、社員同士で感謝を伝えられる雰囲気があると、会社全体でやりがいが向上します。


労働環境


労働環境とは、給与体系や福利厚生などの社内制度です。生活に充分な給与があり、健康的に働ける環境は、社員のエンゲージメントを高めます。同業他社の給与の相場や、福利厚生の充実度を把握し、必要があれば改善しましょう。


また、職場の人間関係も、労働環境に大きな影響があります。人間関係のトラブルは、離職を招く大きな要因です。しかし、実際には離職理由を正直に伝える社員は少ないため、会社が把握できていないケースが多いです。定期的なアンケートにより社員の働きやすさや不満を調査することで、離職リスクを見つけ出し対策しましょう。


離職率を下げるための効果的な方法7選


この章では、離職率を下げるために効果的な、以下の方法について解説します。


  • 入社時のミスマッチを防ぐ
  • 給与体系を見直す
  • 福利厚生を充実させる
  • 働き方の多様化を推進する
  • コミュニケーションを活性化させる
  • 教育・サポート体制を充実させる
  • 評価制度を明確にする


自社に必要だと思われるものを取り入れ、離職率低下に役立てましょう。


入社時のミスマッチを防ぐ


入社時のミスマッチを防げれば、社員の早期離脱を回避できます。採用時に、自社のポジティブな面だけでなく、ネガティブと捉えられそうな点も公開し、入社後のギャップを小さくします。ネガティブな点も公開することで、信頼できる会社と好意的に受け止められることもあるでしょう。


また、適性検査の実施も効果的です。人格面や、目に見えにくいストレス耐性などが見極められるため、入社後の人材配置に活かせます。また、インターシップ制度を採用し、職場体験を通じて働く様子をイメージしてもらうのも効果的です。


給与体系を見直す


給与は社員の生活に大きく関わる要因です。納得いく給与が貰えていれば、社員のエンゲージメントが上がり定着を促せます。同業他社の相場や、それぞれの年齢の平均年収を自社の給与と照らし合わせ、必要があれば改善しましょう。


また、適切な残業代や手当の支払いがあるかの確認も大切です。サービス残業が常態化している組織があれば、速やかに改善しましょう。残業代や休日出勤手当が申請しやすい仕組みがあれば、より効果的です。

福利厚生を充実させる


「福利厚生が充実している=働きやすい」と考える社員は多く、重視されるポイントです。福利厚生を利用して社員がメリットを得ることで、満足度を高められます。


例えば、人間ドックの補助金が支給されたり、傷病休暇が取得できたりすると、社員は安心して働けるため大切にされていると感じるでしょう。その結果エンゲージメントが向上し、離職を防止できます。


働き方の多様化を推進する


働き方の多様化を推進することも、離職率を下げる方法の1つです。ライフスタイルやライフステージの変化によって、社員の働きやすさは変化します。会社が柔軟に対応できないと、働くことが難しいと感じる社員が生じて離職を招きます。テレワークやフレックス制、時短勤務など、多様な働き方を選択できる仕組みを導入しましょう。


多様な働き方を推進するうえで大切なのは、評価制度の明確化です。多様性を活かすとなると、残業ができない、テレワークで特定の仕事に参加できないなど、業務内容に差が生まれます。それぞれの事情があるうえで、効率的な働き方を求めることが大切です。単に労働時間で評価せず、自身の目標達成度を設定するなどの工夫が求められます。


コミュニケーション活性化させる


コミュニケーション活性化は、人間関係を円滑にし、働きやすい職場づくりが目的です。社内SNSやビジネスチャットなどのコミュニケーションツールを活用するのも効果的でしょう。ツールの活用はスピーディーな情報共有やスキルシェアを可能にし、ミスや二度手間が起こりにくくなるメリットもあります。


意見交換が活発になり自分のアイデアが採用されれば「役に立っている」というモチベーションになり、貢献意欲が高まります。コミュニケーション活性化は、働きやすさとやりがい創出の両面から非常に重要です。


教育・サポート体制を充実させる


教育・サポート体制の充実を図ることは、意欲的な社員の離職防止に有効です。教育や研修を通して業務に必要な知識やスキルが身につくと、社員が成長を実感でき、さらなるやりがいが生まれます。自社への貢献意欲を高め、社員の定着を促せるでしょう。


また、仕事の悩みや、キャリア展望などを上司や先輩に気軽に相談できるようなサポート体制も大切です。例えば、メンター制の導入や、1on1でのフォローなどがあります。誰かに話を聞いてもらえる土壌を作り、エンゲージメントを引き上げましょう。


評価制度を明確にする


求められるだけの成果を出しているにもかかわらず、正当に評価されていないと感じると、エンゲージメントが低下します。不透明な評価基準は、社員の不信感・失望感を招く大きな要因です。達成した成果や明確な数字など、客観的な要素で判断できる評価制度を整備しましょう。


評価がどのように行われ、給与や待遇へどう反映されるかについてきちんと説明することも、社員の信頼感を得る上で重要です。

効率的に離職率を下げるには人材マネジメントシステムの導入が有効


離職率を下げるには、働きやすい環境ややりがいを生む仕組みを作り、エンゲージメントを向上させる取り組みが重要です。改善点を見極め、速やかかつ適切な対処が求められます。


「プラスアルファ・コンサルティング」の「タレントパレット」には、社員のモチベーションやエンゲージメントを調査できる機能がある人材マネジメントシステムです。離職の予兆がある社員を見つけ出し、いち早くフォローが可能です。人材情報の一元管理ができ、業務配置や透明性のある人事評価を支援します。


データベースを活用することで自社の人的資本を理解し、離職率を下げるために効果的な対策が取れますので、ぜひ資料請求してみてください。

タレントパレットのHPはこちら

「タレントパレット」を導入して離職率を改善した事例


この章では「タレントパレット」を導入し、離職率を改善した以下の会社を紹介します。


  • 「エン・ジャパン株式会社」
  • 「株式会社LIXIL Advanced Showroom」


「タレントパレット」の活用法をぜひ参考にしてみてください。


【エン・ジャパン株式会社】人材マッチング機能で早期離脱を防止


エン・ジャパン株式会社は「タレントパレット」のデータベース機能を用い人材情報を一元管理しています。社内の人的資本を可視化することで早期離脱防止に成功しました。具体的には、データベースから、どんな経験やスキルを持っている人材がいるか、能力が発揮できず埋もれている社員はいないかを確認します。


もし、入社時の評価と現在の業績に差が出ている社員が見つかれば、より実力が発揮できる人材配置を行います。入社から1年間は毎月組織と社員のマッチング度合をチェックし、早期離脱を防いでいます。


【株式会社LIXIL Advanced Showroom】モチベーション調査で離職防止


「株式会社LIXIL Advanced Showroom」は、「タレントパレット」のアンケート機能やパルスサーベイを活用し、離職を防止しています。定期的なアンケートより離職の予兆がある社員が見つかれば、ヒアリングや1on1の場を設けるなどの具体的なアクションにつなげます。社員のモチベーションをリアルタイムで把握することでいち早くフォローし、離職防止に成功している事例です。(※パルスサーベイ:負担やストレス、健康状態をリアルタイムでチェックできる意識調査方法)


「タレントマネジメント」を行った事例についてもっと詳しく知りたい方は、別記事「タレントマネジメント事例」をあわせてお読みください


離職率下げるにはのまとめ


離職率を下げるには「働きやすい環境整備」と「やりがい」の両面からアプローチすると効果的です。給与体系や福利厚生を改善したり、評価制度を明確化したりすることで、エンゲージメントを高められるでしょう。


「タレントパレット」は、適切な労務管理・人材育成の推進・コミュニケーション活性化・客観的な人事評価制度の構築が可能です。さらに、過去に離職した社員の発言を分析できるテキストマイニング機能もあります。在籍社員の発言をスコアリングし、離職予兆がある社員をいち早くフォローすることで離職防止につなげられます。


「働きやすい職場環境を整備し、社員に長く働いてもらいたい」「やりがいを持って意欲的に働ける制度を整えたい」とお考えの企業担当者様は、ぜひお気軽にお問い合わせください。