こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。
企業の成長と競争力を維持するためには、従業員のスキルアップが不可欠です。しかし、どのように取り組むべきかわからないという声もよく聞かれます。
従業員それぞれのスキル向上を目指すためには、適切な計画を立て実行することが重要です。研修を提供するだけではなく、評価制度や賃金体系の見直しなど、様々な具体策を講じる必要があります。本記事で紹介する具体的な施策を通じて従業員のスキルアップを実現し、組織全体の成長につなげましょう。
スキルアップの種類は3つ
従業員の能力向上を推進する際には、どのような種類のスキルがあるのかを理解する必要があります。スキルという言葉の指す内容は多種多様であり、それらをバランス良く成長させるのが望ましいでしょう。
本章では、従業員のスキルアップにおける3つの重要なスキル、「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」について詳しく解説します。
①テクニカルスキル
テクニカルスキルとは、具体的な業務を遂行するために必要な、専門的な技術や知識を意味します。特定の職種や業界に特有の技能を指すこともあり、ITスキルやマネジメントスキルなど、業務遂行に直接関連するものを表します。
たとえば、プログラマーにとってはプログラミング言語の知識や技能が、営業職であれば交渉力や営業技術などがテクニカルスキルに該当します。その他に、語学力やビジネスマナー・マネジメント能力などもテクニカルスキルの一種です。
②ヒューマンスキル
ヒューマンスキルとは、人間関係を円滑に進めるための能力を指します。コミュニケーション能力やチームワーク・リーダーシップ・問題解決能力などが代表的です。
上記の能力は、業務をスムーズに進めるために必要なスキルで、業界や職種を問わず、人間同士が関わるあらゆる場面で求められます。たとえば、大きなプロジェクトを成功させるにはチームワークが不可欠であり、従業員のモチベーションを向上させるにはリーダーシップが必要です。
③コンセプチュアルスキル
コンセプチュアルスキルとは、全体像を把握し概念化する能力を指します。概念化の能力には、情報を分析し全体像を描き出す洞察力や、新たなアイデアを生み出す創造力が必要です。
たとえば、市場環境の変化を予測し、長期的なビジョンを設定する能力はコンセプチュアルスキルに含まれます。複雑な問題を把握し、その問題を解決するための戦略を考える際にも重要です。
概念化の能力はリーダーシップとも密接な関連があり、組織のトップや経営陣など、重要な意思決定を下す立場の人に求められます。
従業員のスキルアップが企業にもたらすメリット
スキルアップは、個々の従業員を成長させるだけでなく、積み重ねにより組織全体の発展にも寄与します。生産性の向上やブランディングの強化につながるうえ、従業員の満足度向上などの効果も期待できるでしょう。
本章では、従業員のスキルアップが企業に対してどのようなメリットをもたらすのかについて、3つのメリットを詳しく解説します。
メリット①生産性の向上
従業員それぞれのスキルが向上すると、企業全体の生産性アップに直結します。個人の能力が向上すれば仕事の効率も上がり、波及して組織全体の生産性も向上するでしょう。
たとえば、それまでは使っていなかった新しいソフトウェアの使い方を学ぶことで、手動で行っていた業務を自動化でき、関連する多くの業務時間を削減できることが挙げられます。スキルアップは個々の生産性を向上させるだけでなく、組織全体のパフォーマンス向上にも貢献します。
メリット②採用ブランディング
従業員のスキルアップに積極的な取り組みをしている企業には、人材の成長を重視する企業というイメージが付与されます。人材の育成に積極的な企業であるという採用ブランディングは、魅力的な人材を引きつけるために役立つでしょう。
求める人材に関心を持ってもらうためには、従業員の成長を支援する環境を提供することが重要です。研修や教育プログラムを充実させることで優秀な人材を確保し、競争力を維持・向上させられます。
メリット③従業員の満足度上昇
成長の機会を提供することで、従業員の満足度上昇につながります。仕事に関する技能が上がることで自己効力感が高まり、モチベーションアップも可能です。また、企業が成長をサポートしてくれるという安心感は、従業員の定着率向上にもつながり、企業の長期的な業績にも良い影響を与えます。
教育プログラムを通じて新たなスキルを習得した従業員は、業績向上に貢献することで自信をつけ、さらなるスキルアップに挑戦するという好循環が生まれるでしょう。
スキルアップの教育の実践だけでは終わらない、あらゆる人事データを統合して分析
従業員のスキルアップ教育を実践するのは大切ですが、個々のスキルやパフォーマンスの評価・成長性などを定量的に把握することも同様に重要です。
タレントパレットなら、あらゆる人事データを統合して分析し、従業員のスキルアップや組織全体の生産性アップを効果的にサポートできます。科学的人事戦略の実践には、タレントパレットがおすすめです。
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従業員のスキルアップには4つの方法がある
従業員の能力向上をどのような手段で実施するかは、企業にとって最重要テーマのひとつであり、その方法には様々なものが存在します。それぞれの方法には有効性や適用範囲に違いがあり、それらを理解することが人材開発のカギです。
本章では、従業員のスキルアップに活用できる4つの方法について、それぞれわかりやすく紹介します。
①研修やセミナー
従業員の業務能力を高める手段として、研修やセミナーを思い浮かべる人は多いでしょう。研修やセミナーで実施するトレーニングには、「Off-JT」と「OJT」があります。
Off-JT（Off-the-Job Training）は、職場外で行われる研修のことで、新人研修や社外セミナー参加などを含みます。一方で、OJT（On-the-Job Training）は、実際の業務を通じてスキルを身につける方法です。
②人事評価制度や賃金体系の見直し
従業員のスキルを向上させるために、人事評価制度や賃金体系の見直しも効果的です。新たな資格やスキルの獲得を評価の対象にすることで、スキルアップに積極的に取り組むきっかけを作ります。
実際に、新スキル獲得に対する報酬を設けている企業も珍しくありません。自分自身の成長が賃金に反映されることにより、スキルアップに主体的に取り組むモチベーションが生まれます。評価基準を明確化できる点もメリットです。
③ジョブ・ローテーション
ジョブ・ローテーションとは、従業員が様々な部署や職種を経験し、幅広い視野と技能を獲得する方法です。幅広い業務を経験することにより、従業員は得意分野や自分にとってやりがいを感じられる業務を見つけられます。
いくつもの分野での仕事を経験し、全体的な仕事の流れを理解することで、汎用性の高いゼネラリスト的な人材育成にもつながるでしょう。ジョブ・ローテーションで豊富な経験のある従業員ならば、臨機応変に様々な業務へと対応できるという強みもあります。
④福利厚生
企業の福利厚生で従業員の能力向上をサポートする方法もあります。スキル習得のための費用を企業が補助することにより、従業員が能力向上に励む機会を提供可能です。
たとえば、外部セミナーや研修に参加するための費用を、企業が全額または一部負担することで、従業員は新たな技能開発の機会を得られます。福利厚生を通じて能力向上の機会を増やすことは、従業員の満足度向上にも役立つでしょう。ただし、どこまでの範囲をスキルアップと見なすかを明確にしておくことが重要です。
外部の研修機関と連携をとる企業も
外部の研修機関と連携して、従業員の能力向上を図る企業が増加しています。専門の研修機関には幅広い分野の専門家が在籍しており、最新技術や知識に基づく高品質な研修を受けられるのが強みです。
外部研修機関は、リーダーシップやコミュニケーション・問題解決能力など、豊富な研修メニューを提供しているため、企業はニーズに合ったものを選べます。また、外部機関に研修を委託することにより、自社で研修を企画・運営する労力を省けることも大きなメリットです。
近年注目される「副業」もスキルアップ
働き方改革やリモートワーク普及などから副業が注目されていますが、副業をスキルアップの一環と考えることも可能です。
本業では経験しない分野で成長できることに加え、新たに獲得したスキルを本業に活用することも可能であることから、個人だけでなく企業にとってもメリットになると考えられます。そのため、企業としては従業員の副業をどのように受け入れるかが重要です。副業を認めることにより、従業員の成長が促進される可能性は高いでしょう。
また、副業の経験を通じて、自分の新たな適性や強みに気がつくこともあります。本業のスキルアップやパフォーマンス向上のために副業を選ぶ際には、自分の可能性を広げられるものを選ぶことが重要です。
まとめ
本記事では、従業員のスキルアップを促進する方法とその重要性について解説しました。従業員のスキルアップは企業にとって大きなメリットがあり、生産性の向上や採用ブランディング強化、従業員の満足度向上など、広範囲に影響を与えます。
従業員のスキルアップ教育の実践には、人事データの統合や分析が不可欠です。タレントパレットを活用することにより、様々な人事データを一元的に管理・分析できます。根拠ある科学的人事戦略を実現できる、タレントパレットの利用をぜひご検討ください。
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