チームビルディング研修の目的や種類とは?取り組む上で大切なことも紹介


チームビルディング研修の目的や種類とは?取り組む上で大切なことも紹介

従業員が個々のスキルを発揮しながら、企業の目標達成に向けて業務を遂行するためのチームづくりをチームビルディングといいます。

チームビルディング研修の導入を検討している方に向けて、研修の目的や種類、大切なことを解説します。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


従業員一人ひとりが個性やスキル、経験を存分に発揮しながら、企業の目標達成に向けて業務を遂行するためのチームづくりを「チームビルディング」といいます。チームに関する課題改善を進めたい企業の中には、チームビルディング研修の導入を検討している方も多いでしょう。


そこで本記事ではチームビルディング研修の概要や目的、種類などを解説します。チームビルディング研修を導入して従業員の個性やスキルを伸ばし、企業の成長を目指したい経営者や人事担当者の方はぜひ参考にしてください。


チームビルディングの概要

チームビルディングとは、従業員一人ひとりが持つ個性やスキル、経験を存分に発揮した上で、目標達成に向けて業務を遂行できるチームをつくるための取り組みです。


日本語では「チームを構築する」という意味になりますが、単純に人材を配置するだけでは個々の力を発揮できません。また、従来のようなリーダーの指示に従うだけの業務の進め方では、個人のパフォーマンスを上げることが難しくなっています。


様々な個性を持つ人材が集まる中で企業を成長させるためには、個々の能力が活かされる環境づくりが重要です。チームビルディングによって主体性を引き出し、能力を発揮できる体制を構築すると企業全体の成長にもつながります。


チームビルディング研修の目的とは?

チームビルディング研修では個々の個性やスキルを発揮し、協働して目標を達成できる優秀なチームづくりをするための知識を学びます。研修を効果的なものにするためには、目的を正しく理解することが大切です。そこで、チームビルディング研修の目的について解説します。

チームワークについて学ぶ

チームビルディング研修では、ゲームやアクティビティを通してチームワークについて学びます。いくら個々の個性やスキルが発揮できたとしても、バラバラに行動していては業務を円滑に進められません。企業が成長していく上でも、従業員が同じ目標を目指してタッグを組むことが大切です。


座学でチームワークについて学ぶことも可能ですが、知識だけで理解していても日常で実践することは難しいでしょう。その点チームビルディング研修は、複数人とチームになって共通のゴールを目指すため、チームワークがいかに重要であるかを実際に体感できます。


チーム内のコミュニケーションを強化する

チームビルディング研修の大きな目的の1つが、コミュニケーションの強化です。チーム内でコミュニケーションが取れていないと、チームワークを高められません。また、多様性が重要視される中で、相互理解を深めて協働する上でも活発な交流や対話が求められます。


しかし、新人や新たな部署に異動したばかりの頃は、ほかのメンバーとの関係性が構築されていません。頻繁に交流する機会があればよいですが、タイミングを逃すケースも多いでしょう。こうした課題を解決するためにも、チームビルディング研修は重要な役目を果たします。


各メンバーを尊重し合うことを学ぶ

コミュニケーションが強化され、相手の個性を知る機会が得られるようになったとしても、価値観の違いを認められなければチームワークを築けません。チームビルディング研修では、こうした課題を解決するために、各メンバーを尊重し合うことを学びます。

特に従業員が多い企業では、性格の不一致や意見の食い違いなどが起こるケースもあるでしょう。チームビルディング研修によって、冷静に相手の話に耳を傾け、受け入れるスキルを育てておけば、頭ごなしに否定することなく良好な人間関係を構築しやすくなります。

組織のビジョンを共有しやすくする

新たに従業員を迎え入れた際やプロジェクトを立ち上げたタイミングで、組織のビジョンを共有する上でもチームビルディング研修が役立ちます。目標を達成するためには全員が組織のビジョンを把握し、組織の方向性を理解しなくてはなりません。チームビルディング研修によりチームワークが高まると、ビジョンが浸透しやすい土台が構築されます。


その結果、従業員一人ひとりが日常的にビジョンを意識した行動を取るようになるため、メンバー同士が率先して連携することも期待できるでしょう。こうした行動が成果に結び付くと、さらにビジョンの重要性が浸透し、よい連鎖が生まれます。


各メンバーの責任感を養う

スムーズに目的を達成するためには、一人ひとりが自分の責任を全うしなければなりません。しかし、責任感が身に付いていなければ「一人くらい欠けても問題ないだろう」という意識が芽生える可能性があります。


チームビルディング研修では個々に明確な任務が割り当てられ、チーム一丸となって目的達成を目指します。そのため、一人でも欠ければチーム全体に影響が出ることを理解できるでしょう。その結果、主体性を持って行動する重要性や責任感が養われ、生産性の向上につながります。


チーム力の向上につながる研修の管理だけで終わらない、あらゆる人事データを統合して分析

時代は人材情報「管理」から人材情報「活用」へ! 

タレントマネジメントシステム『タレントパレット』で、様々な経営課題と向き合えます。

 ・あらゆる人事情報を一元集約

 ・人材の見える化で埋もれた人材を発掘

 ・AIシミュレーションで最適配置を実現 

・簡単操作で高度な人事分析が可能

 ⇒タレントパレットの資料を見てみたい


チームビルディング研修で大切なこと

チームビルディング研修を開催しただけでは、チームワークやコミュニケーションなどについて正しく把握できません。効果的に研修を実施するには、ポイントを押さえる必要があります。続いては、チームビルディング研修で大切なことを見ていきましょう。


相手を尊重する気持ち

良好な人間関係を構築するには、相手に対する敬意が必要です。敬意が不足していると、互いを信頼できず、チームワークが成り立ちません。


チームビルディング研修でも複数人でチームを結成し、様々なゲームやアクティビティを実行するため、相手を尊重する気持ちが重要なポイントとなります。研修中に意見の相違があったとしても、簡単に否定するのではなく受け入れる姿勢が大切です。相手を尊重する気持ちによって信頼関係が構築されると、より研修の効果が得られるでしょう。


傾聴力

チームビルディング研修では、チームメンバーと協力して課題にチャレンジします。個性やスキルを発揮して、チームに貢献することも重要ですが、自分の意見を一方的に伝えるだけでは議論が発展しません。また、相手の意見を無視して論破してしまえば、全員が納得できる解決策にはつながらないでしょう。


チームビルディング研修において重要なポイントは、互いの意見やアイディアを積極的に聞き取る傾聴力です。しっかりと耳を傾けて聞くと相手の心を理解でき、信頼関係も深まります。


相手の言葉を引き出す力

次のステップとして、相手の言葉を引き出す力も重要なポイントとなります。いくら会話のキャッチボールができるようになっても、遠慮があったり建前を優先してしまえば、良好なチームワークを構築できません。

チームビルディング研修では、相手が話しやすくなる工夫をする必要があります。例えば、会話中に笑顔を心がけるだけで空気が和む場合もあるでしょう。

相手が答えやすい質問を投げかけることも、相手の言葉を引き出す方法の1つです。その上で相手の話に共感し、興味を持っていることを伝えると会話がより弾むでしょう。

相手の強みを見つける

様々なミッションをこなすチームビルディング研修では、チーム全体で力を合わせて課題に取り組む必要があります。ともに同じ目標を目指す上で重要なポイントが、相手の強みを見つけることです。


例えば「リーダーシップを発揮できる」「分析力に長けている」「全体の仲介役ができる」など従業員によって強みは異なります。チーム内の役割を決める際にも、個々が持つ特性を理解することが重要です。適材適所に人材を配置できれば、より強固なチームを構築できるでしょう。


業務に活かせるようなフィードバック

チームビルディング研修を実施する大きな目的は、研修で得たスキルを日々の業務に反映させることです。研修中によいチームワークを発揮できたとしても、実際の業務に活かせなければ意味がありません。


そこで、チーム内で業務に活かせるようなフィードバックを行う必要があります。チームビルディング研修を通して、今まで気づかなかった強みを発見することも少なくありません。メンバーがどの分野を得意としているのかを互いにフィードバックし、実際の業務に取り入れてみましょう。互いの長所を理解しておくと、強固なチームワークを築きやすくなります。


チームビルディング研修の種類

チームビルディング研修の方法は多岐にわたります。より効果的に実施するためには、目的や対象者に合わせて研修の種類を選ぶことが大切です。続いては、主なチームビルディング研修として、「アクティビティ」「テーブルゲーム」「学問」「合宿」の4つを紹介します。


アクティビティ

実際に、からだを動かしながらチームビルディングの重要性を学ぶ方法が、アクティビティです。いくつかのチームに分かれて軽いスポーツをしたり、全員参加でからだを使ったゲームをしたりする方法が該当します。


一見すると遊びのようにも見える研修ですが、チーム戦を実施するためにはコミュニケーションが重要です。また、リーダーシップを養う上でも、アクティビティは大きな役割を果たします。加えて室内で行う研修に比べてストレスを発散しやすく、自然と会話が弾む点もメリットです。


ただし、スポーツやからだを動かすことが苦手な方にとっては、参加しづらい可能性もあります。誰もが楽しめるように、メンバーに合わせて難易度や研修時間などを変えてみるとよいでしょう。


テーブルゲーム

カードやボードゲームなどの道具を使って、屋内で行うテーブルゲームもチームビルディング研修に適しています。ゲームであれば堅苦しくならないため、上司や部下のような枠を超えて、コミュニケーションを図りやすい点がメリットです。


新しいチームを立ち上げたばかりであれば、誰もが気軽に参加できる簡単なゲームを選ぶとよいでしょう。ゲームを楽しみながら自然と交流が生まれ、チームワークの強化にもつながります。


またゲームの種類によっては、実際のビジネスと同じように戦略を立てながらゴールに向かうタイプもあります。参加するメンバーに合わせてゲームを選ぶと、より効果的なチームビルディング研修になるでしょう。


学問

チームビルディング研修は、からだを動かしたりゲームをしたりするだけではありません。座学を通して、チームビルディングに必要な知識やスキルを得る方法もあります。


ただし、座学だけでは実際の業務でどのように行動すべきか分からない方も少なくありません。また、講師の話を聞くだけではどうしても一方的な授業になりがちで、集中しづらい点もデメリットです。


座学で得た知識を業務で活かすためには、グループワークやロールプレイングなどを並行するとよいでしょう。実際に試してみることで、体系的にチームビルディングの重要性を理解できます。また、外部からチームビルディング研修専門の講師を招くのもおすすめです。


合宿

数日間にわたり寝食をともにする合宿も、チームビルディング研修の目的を果たす上で役立ちます。一泊二日の短期間であっても、同じ施設に泊まることで業務中には見られなかったメンバーの一面を知ったり、プライベートな会話を楽しんだりできるでしょう。その結果、心理的な壁がなくなり、自然とコミュニケーションが取れるようになります。


また、合宿では座学やテーブルゲーム、アクティビティなど様々な要素を盛り込める点もメリットです。さらに、昼食も自分たちで調理する形式を取れば、よりチームワークが高められます。


このように、座学やゲーム単体を行うよりも研修全体に抑揚がつけられるため、参加者も飽きずに学ぶことが可能です。


まとめ

チームビルディング研修は、従業員がより自分らしく働く環境をつくる上で重要な取り組みです。また、相互理解を深め、相手を尊重しながら業務を遂行することは、企業全体の成長にも大きく影響します。


チームビルディング研修には様々な種類があり、参加者や目的に合わせて選ぶことが大切です。今回紹介した内容を参考にして、自社に合うものを実践してみてください。


「タレントパレット」では様々な人材データの一元管理・分析ができ、円滑なチームビルディングをサポートします。また、人材育成・スキル管理機能やTPOD(組織診断)機能を使えば、スキルの見える化や組織の課題把握が可能です。


チームビルディング研修の導入を検討している経営者や人事担当者の方は、ぜひタレントパレットのシステムをご活用ください。


タレントパレットのHPはこちら