チームビルディングの目的や5つのプロセスとは?おすすめのゲームも紹介


チームビルディングの目的や5つのプロセスとは?おすすめのゲームも紹介

チームメンバーがそれぞれのスキルや知識、経験などを存分に活かし、目標を達成できるチームづくりを「チームビルディング」といいます。

本記事ではチームビルディングの目的やプロセス、チームづくりに役立つゲームを解説します。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


チームに所属するメンバーが自分のスキルや知識、経験などを存分に活かし、目標を達成できるチームづくりを「チームビルディング」といいます。多様化が尊重される中で、チームビルディングを実施したいけれど、何から始めればよいか分からない方も多いでしょう。


そこで本記事ではチームビルディングの目的や5つのプロセスに加えて、チームづくりに役立つゲームも紹介します。チームビルディングを実施してパフォーマンスを上げたい方は、ぜひ参考にしてください。


チームビルディングとは?

チームビルディングとは個々のメンバーが持つスキルや知識、経験を存分に活かし、目標達成を目指すチームを築く取り組みです。普段の業務におけるコミュニケーションはもちろん、より一層相互理解を深め、現状よりも優れたチームづくりを目的とした研修やワークショップ、ゲームなどもチームビルディングの一環とされています。


テクノロジーの急速な進化や多様性の重視などが重視される社会を生き抜き、企業を成長させるためには、個々の能力向上とチームの結束が欠かせません。こうした状況を踏まえて、チームビルディングを導入する企業が増えています。


チームビルディングの目的

チームビルディングの最終的な目的は、一丸となって目標を達成できるチームづくりをすることです。また、以下の4つの細かな目的を把握しておくと、よりスムーズにチームビルディングを実行できます。それぞれの目的について詳しく見ていきましょう。


コミュニケーションの活性化

チームビルディングの目的の一つが、コミュニケーションを取りやすい環境を整えることです。チームには価値観や考え方、経験などが異なる多様な人材が集まっています。こうした中で相互理解を深めて目標を達成するには、コミュニケーションの活性化が大切です。


チームビルディングによって、互いを尊重しながら自分の意見をいえるようになると、自ずと信頼関係も構築されます。その結果、議論が盛んに交わされるようになり、新しいアイデアが生まれやすくなるでしょう。また、問題が発生した場合も協力して解決できます。


メンバー同士の関係性の強化

コミュニケーションの活性化により相互理解が深まると、メンバー同士の結束を高められます。大きな目標を達成する場合、一人で奮闘していてもうまく進みません。チーム一丸となり、互いの意見やアイデアが合わさることで、難題にもチャレンジできるようになります。


近年、リモートワークを導入する企業が増えており、メンバーが孤立してしまうケースも少なくありません。そのためチームビルディングを実施すると、離れた場所にいるメンバーもチームの一員であることを認識しやすくなり、一体感が生まれます。


リーダーシップや指導力の育成

チームビルディングは中堅メンバーにも役立つ取り組みです。入社してから数年が経過すると、経営層と若手の橋渡しとして、チーム全体をまとめるリーダー的な役割を任せられるようになります。


リーダーとして活躍するには、上司の意見に従うだけではうまくいきません。企業のビジョンを正しく伝えながら、現場を俯瞰的に見る力が重要です。


チームビルディングに取り組むと、互いを尊重しながら主体性を持って動くことに意識が向きます。その結果、リーダーとして欠かせない指導力や統率力を育てることが可能です。


チームの目標やビジョンの浸透

チームが一体感を持って業務を行うためには、チーム全体の目標やビジョンを正しく把握する必要があります。特に新人やチームに参加したばかりの従業員は、何を目指して動くべきか分かりません。そのため目標やビジョンの共有は、チームビルディングの目標における第一歩といえるでしょう。


チームビルディングでは単純に目標を唱和して表面的に覚えるのではなく、ビジョンを策定した理由や達成したのちの効果など背景を伝える点が特徴です。メンバーはビジョンや目標の本質を知ることで、より自分ごととして捉えられるようになります。


チームビルディングの5つのプロセス「タックマンモデル」

チームビルディングを運用するためのプロセスとして「タックマンモデル」があります。心理学者であるブルース・W・タックマンにより1965年に提唱されたプロセスモデルであり、当初は4段階で形成されていました。1977年にさらに1段階が加えられ、現在は5つのプロセスとして知られています。それぞれのプロセスについて詳しく見ていきましょう。


プロセス1 形成期

チームが誕生したばかりの段階を「形成期」といいます。同じ企業内とはいえ、様々な部署からメンバーが集結している場合、はじめて会話をするというケースも多いでしょう。形成期は相互理解を深め、コミュニケーションを取りやすい環境をつくる上で重要な時期です。また達成するべき目標や、チームをつくった目的を把握することも欠かせません。


スムーズに次のステップへ進むためにも、ゲームやアクティビティなど交流を深められる仕組みを導入しながら、緊張をほぐす機会を設ける必要があります。


プロセス2 混乱期

形成期を過ぎて実際に業務を進める段階に入ると、メンバー間で意見や認識の違いが出てくることがあります。状況によっては対立が生まれ、人間関係が悪くなる可能性もあるでしょう。こうした時期をタックマンモデルでは「混乱期」と呼びます。


混乱期では互いの意見を尊重した上で、自分の考え方も臆せずに伝えることが大切です。また、ビジョンや目的を今一度浸透させることも欠かせません。したがって混乱期を乗り越えるためには、心理的安全性や信頼を高めるワークが必要です。


プロセス3 統一期

メンバー間で遠慮なく意見がいえる関係性が構築できると、チームが安定していく「統一期」に入ります。相互理解が十分に進んでおり、個々の価値観や仕事の進め方を尊重した上で、安心して業務を行える時期です。統一期になると多少意見の食い違いが発生したとしても、協力してよりよい解決策を導き出せるようになります。


統一期におけるリーダーの役目は、再び混乱期に戻らないようにチーム全体のバランスを俯瞰することです。メンバーが個々の力を十分に発揮でき、主体的に活動できる環境を整える必要があります。


プロセス4 機能期

「機能期」とは、チームメンバーの信頼関係が完全に構築され、チームとして十分に機能する段階です。機能期になると個々が自分のスキルを発揮できるだけでなく、メンバー間でフォローし合えるようになります。


また、ビジョンや目的が浸透しており、成功体験も積んでいるため、より高いパフォーマンスが期待できる時期ともいえるでしょう。


より高い目標を達成するためには、機能期を持続することが大切です。チームビルディングの取り組みにおいても、サポート力やチームワーク向上を目的とした、アクティビティやゲームを実施するケースが多くなります。


プロセス5 散会期

当初の目的を達成したりメンバーが異動したりすると、チームの活動も終了し解散となります。この時期がタックマンモデルでいう「散会期」です。解散に伴ってメンバーと離れることを惜しむ声や互いに賞賛し合う姿が見られれば、チームビルディングが成功した証拠といえるでしょう。散会期に達成感や満足感が得られるように、前のプロセスを一つずつ進めることが大切です。


また散会したからといって、これまでのスキルがなくなるわけではありません。メンバーはチームビルディングによって得たスキルを、次のプロジェクトで活用できるようになります。


チームワークを効果的に機能させるための4つの方法

チームビルディングを進める中で、チームワークが機能していないと悩む方も多いでしょう。チームワークを効果的に機能させるためには、以下に挙げる4つの方法が重要です。それぞれの方法について解説します。


1 チームの目標を明確にする

スキルの高い人材が集まっても目標が定まっていなければ、どのように動けばよいか分からず困ってしまいます。チームが一丸となって業務にあたるには、チーム全体の目標を明確にすることが大切です。向かう道が明らかになれば、個々にするべきことも明確になり、モチベーションを保つ上でも役立ちます。


ただし、チームの目標を立てる際はメンバーに合意を求めることが大切です。リーダーの一存で目標を立てると不信感を持たれる可能性があり、よいチームワークが形成できません。


2 モチベーションを把握・管理する

チームワークの向上には、各メンバーのモチベーションを把握・管理することも欠かせません。プロジェクトを成功させるためには目標を立てるだけではなく、メンバー全体が「必ず目標を達成する」という強い気持ちを持つ必要があります。


なお、リーダーには各メンバーの現状を把握し、適切にサポートすることが求められます。しかし多くのメンバーがいる場合、一人ずつ面談をする時間が取れないケースもあるでしょう。その際は、モチベーション管理に特化したシステムやサービスをうまく活用して、効率的にモチベーション管理することが大切です。


3 メンバーの役割を明確にする

プロジェクトを成功に導くためにはチーム全体の目標に加えて、各メンバーの役割を明確にすることも重要です。メンバー個人も役割がはっきりしていると、日々の業務を遂行しやすくなります。


また、リーダーは個々のスキルや経験、特徴を踏まえた上で、存分にスキルを発揮できる役目を与えることが大切です。人員配置を間違えてしまうと、モチベーション低下につながる可能性があるため注意しましょう。


よりベストな体制を構築するために、チームが結成された段階でメンバーのデータを把握しておくのがおすすめです。


4 積極的にコミュニケーションを取る

人材の多様化が重視される昨今、チームを形成するメンバーの個性や背景、スキル、経験値も多岐にわたります。こうした中でチームワークを向上させるためには、積極的なコミュニケーションが重要です。


コミュニケーションが頻繁に行われるようになると、相互理解が深まって信頼関係を構築できます。また、進行状況や互いの得手不得手の把握にもつながり、無駄なく業務を遂行することが可能です。万が一トラブルが発生したとしても、細かく情報共有ができていれば速やかに対応できるでしょう。


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チームビルディングにおすすめのゲーム例を7つ紹介!

楽しくチームビルディングを進める手段の一つとして、ゲームが挙げられます。座学で学ぶこともできますが、体感を持ってチームビルディングの重要性を知る上で、ゲームは大変役立つ手法です。続いては、ワークショップで取り入れられるおすすめゲームの具体例を7つ紹介します。


1 アイスブレイク「ネガポジ自己紹介」

緊張感をほぐすことを目的として行うゲームやアクティビティを「アイスブレイク」といいます。チームビルディングの形成期にできるアイスブレイクとしておすすめのゲームが「ネガポジ自己紹介」です。


自己紹介といえば、自分の得意分野や経験したことなどポジティブな話をするイメージがあります。しかし、誰しもネガティブな一面を持っているものです。ネガポジ自己紹介では、積極的に伝えたくない一面をあえて伝えます。


単にネガティブな自己紹介をするのではなく、チームメンバーはその一面を受け入れてフォローするゲームです。ネガポジゲームを行えば、知らなかった一面を垣間見ることが可能です。またフォローしてもらえると、ネガティブと思っていた性格もポジティブに変換できるでしょう。


2 アイスブレイク「ウソホント自己紹介」

形成期や混乱期のアイスブレイクにメンバー間の緩衝材として役立つゲームが、「ウソホント自己紹介」です。メンバー全員に紙を一枚配り、自分に関する情報を箇条書きで4つ書き出します。そのうち一つだけウソを書き、他のメンバーがウソを見抜くゲームです。


非常にシンプルなゲームですが、ウソを見抜くためにしっかり耳を傾けるため、普通の自己紹介と比べてより相手を知るきっかけになります。費用もかからず簡単に盛り上がるゲームのため、初対面である形成期には親睦を深めやすいでしょう。またある程度互いの情報を知っている混乱期においても、知らなかった一面を知る機会になり、互いをより深く理解できます。


3 NASAゲーム

意見が対立しやすい混乱期におすすめのゲームが「NASAゲーム」です。ゲーム参加者を母船から200マイル離れた月面に不時着した宇宙船の乗組員と見立ててゲームが進みます。手元には、ロープやマッチ、水、宇宙食など15個のアイテムがあり、母船に戻る際に必要と思われる順に並べるルールです。


まず個々で順番を考え、理由を踏まえて発表したのち、メンバー全員でアイデアを出し合い、チームの答えを導き出します。このゲームにはNASAの模範解答が用意されており、チームで出した答えと照合した際に、最も近いグループの勝利となります。


ゲームを通して共に意見を交わしながら、よりよい解決策を導き出すことの重要性を知れます。また互いの話に耳を傾け、価値観や考え方を理解するスキルも身につけることが可能です。


4 ジェスチャーゲーム

「ジェスチャーゲーム」は、その名の通り身振り手振りのみで出されたお題を伝えるゲームです。まず、ジェスチャーをするメンバーだけがお題を確認します。


次にお題に描かれた内容をジェスチャーで表現し、メンバーが正解するとジェスチャーを担当するメンバーを交代します。チーム戦で行う場合、最も早くメンバー全員がジェスチャーを終えたチームが勝利となります。


言葉で伝えるのとは異なり、ジェスチャーはユーモラスな動きになるため、緊張感をほぐす上で効果的です。また、チーム内で意見の食い違いが起こりやすい混乱期にも、対立の緩和が可能です。体一つで実施できるゲームのため、手軽に取り入れられるでしょう。


5 リアル脱出ゲーム

「リアル脱出ゲーム」とは、様々な謎が仕掛けられたスペースから定められた時間内に脱出するゲームです。素早く謎を解き明かし脱出するためには、メンバーで協力し合ってゲームを進めなければなりません。

各メンバーが持つスキルや経験を活かしながら、多角的な視点で謎解きにチャレンジできます。世代を超えて楽しめるゲームであり、能動的に取り組みやすい点も魅力です。

ゲームによっては社内の一室を脱出する仕様になっているものもあり、よりリアリティを持って参加できます。謎解きをするうちに自然とチームの結束が高まるため、さらにチームワークを向上させたい機能期におすすめのゲームといえるでしょう。

6 チェックイン

会議前の緊張感をほぐす際に役立つゲームが「チェックイン」です。今感じていることや置かれている状況を決められた時間内に発表し、他のメンバーは聞くことに徹します。


一人が話し終えたら、次のメンバーも同じお題で話す流れになります。ファシリテーター(司会)を一人用意し、ゲームを先導するとスムーズに進められます。


チェックインをする上で重要なポイントは、自分の気持ちを率直に話すことです。メンバーが耳を傾けてくれるため、心理的な距離が近づきやすくなります。


また、メンバー全員が必ず発言することもルールの一つです。参加者が多い場合は、5名程度のグループに分かれるとよいでしょう。


全員が平等なポジションで発言の機会を持つことで、ゲーム後の議論が活性化します。オンラインでも取り入れやすく、形成期のアイスブレイクにおすすめのゲームです。


7 陽口ワーク

「陽口(ひなたぐち)」とは、人の悪口をいう「陰口」の対義語として表現された造語です。他人のよい面を話題にし、賞賛することを意味します。陽口ワークでは、メンバーの尊敬できる点や参考になるポイントなどを話し合うゲームです。


まず、陽口の対象となるメンバーを選びます。続いて、選んだメンバーがいない場所で陽口を話しますが、対象者には話の内容が聞こえる状態にすることがポイントです。陽口が終わったら、対象者が陽口をいわれた感想を述べます。


陽口ワークによって自分の強みを発見できる他、自己肯定感が高まる点が大きなメリットです。オンラインでも実施しやすいワークショップで、離れたエリアにいるメンバーと打ち解ける際にも役立ちます。ある程度、相互理解が深まった統一期や機能期の研修に取り入れるとよいでしょう。


チームビルディングを行う際の注意点

各メンバーの力を引き出し、チーム一丸となって目標に向かう上で役立つチームビルディングですが、確実に効果を出すためには注意点を把握しておくことが大切です。主な2つの注意点を解説します。


目的や効果を伝える

チームビルディングでは研修や座学だけでなく、ゲームやアクティビティなど楽しい時間を共有することもあります。ただし、あくまでもチームのパフォーマンス向上を目指し、成果を上げることが目的です。目標や導入後の効果がしっかり伝わっていないと、単純なレクリエーションと思われる可能性があるでしょう。


チームビルディングを導入する前に「実施する目的」「チームで達成する目標」「導入によって得られる効果」などを明確にし、メンバーに伝えることが大切です。明確な目標があると、各メンバーが主体的に動きやすくなります。


目標や参加を強要しない

チームビルディングは、メンバーが主体的に取り組むことが大切です。しかし、メンバーの意見を無視して目標を立てたり、ゲームの参加を強要したりすると「やらされている」という印象が強くなり、返ってパフォーマンスの低下につながりかねません。


また、目標を立てる際は各自が自立して取り組める内容にします。事前にメンバーのヒアリングを行い、それをもとに内容を選定するとよいでしょう。なお、ゲームやアクティビティは、参加するメンバー全員が楽しめる企画を選ぶ必要があります。


振り返りを行い業務に活かす

チームビルディングの効果を高めるためには、実施後に振り返りを行ってどのように変化したかを知る必要があります。ゲームやアクティビティだけで終わってしまうと「楽しかった」という思い出のみが残り、肝心の業務に活かせません。


チームビルディングの取り組みが終わったら、メリットや反省点、実際に起きた変化などを話し合いましょう。課題が見つかれば、次回のチームビルディングに反映させることも重要です。また、今後の業務に活用できる具体的な方法を伝えると、メンバーのモチベーション向上につながります。


チームビルディングに役立つタレントマネジメントシステムとは?

チームビルディングを円滑に進める上で役立つシステムとして、タレントマネジメントシステムが挙げられます。タレントマネジメントシステムでは、従業員の基本情報や経歴、スキル、保有資格などを一元管理・共有することが可能です。


チームビルディングは各従業員の才能を存分に活かし、チームが協力して目標を達成することを目指して行います。タレントマネジメントシステムを活用すると従業員の特性や状態を分析できるため、より適したチームビルディングの手法を選びやすくなるでしょう。また、ベストな人員配置をする際にも役立ちます。


人事システムとの違いとは?

人事システムは、人事や労務における業務効率化を目的としたシステムです。人事労務の業務は細かい数字を扱うだけでなく法律にも関係するため、人的ミスに注意する必要があります。


その他、セキュリティ面の課題に悩む担当者の方も多いでしょう。こうしたリスクを回避する上で人事システムが役立ちます。


しかし、人事システムにはタレントマネジメントシステムのような分析機能は備わっていません。あくまでも効率化が目的であるため、人事戦略や組織力アップのために導入するのであれば、タレントマネジメントシステムが適しています。なお、両方の機能を兼ね揃えたシステムも展開されているため、自社に合うシステムを選ぶとよいでしょう。


タレントマネジメントシステムの活用方法

タレントマネジメントシステムには様々な機能が備わっています。チームビルディングを効果的に実施するためにも、各機能の活用方法を詳しく把握することが大切です。続いては、タレントマネジメントシステムである「タレントパレット」の活用方法を詳しく解説します。


人材データ分析で社内の現状を確認

人材データ分析を活用すると各従業員の所属部署や経歴、スキルだけでなく、評価や残業時間などの情報も把握できます。また、役職やスキルなど条件を絞って検索できるため、必要な時に必要な情報を素早く閲覧することが可能です。従業員の現状を正確に把握し、適切な人員配置もできるようになります。


従来の手法だと従業員一人ひとりのデータをまとめ、全体の情報を出力・共有するのに工数がかかっていました。一方タレントマネジメントシステムならば、リアルタイムで情報共有が可能になり、従業員ごとの切り替えも簡単です。経営層や役員で会議をする際も、従業員の現状を見ながら議論を進められるため、現場との食い違いが起きにくくなります。


スキル管理で最適な人材育成を実現

タレントマネジメントシステムでは、従業員のスキルレベルを可視化することが可能です。さらに時系列でモニタリングできるため、成長度合いを分析して育成計画を立てる上でも役立ちます。例えば停滞している従業員がいれば、人事評価の結果や受講した研修の内容を踏まえて、問題点を検証できるでしょう。


また年齢や職位、スキルなど組み合わせて相関関係を表示すると、平均的な能力状況を把握することも可能です。突出して能力の高い従業員を見つけやすく、ポテンシャルに合わせた人材育成につながります。企業全体の底上げを目指す際も、平均値の把握が役立つでしょう。


組織診断でチームの課題や目標を見える化

組織の状態を見える化する組織診断も、チームビルディングに活用できる機能です。従業員に対して「ビジョンの浸透度」「やりがい」「人間関係」などに関するアンケートを実施し、回答結果から「協調性重視型組織」「戦略重視組織」など7パターンの組織タイプに分類できます。


さらに課題点を洗い出し、改善に向けた施策の提案が可能です。調査からレポーティングまで一貫して実施できるため、速やかに組織の状態を把握できます。


また、システム内に記録された従業員の情報や、満足度調査の結果などを踏まえると、より具体的な組織改善の方法を検討しやすくなるでしょう。定期的に組織診断を実施することで、改善状況を見える化できる点も魅力です。


簡単なアンケートでモチベーションを把握・管理

アンケート機能も、チームマネジメントに活用できる機能の一つです。状況や対象者に合わせて自由に設問設定ができ、必要な情報を得る上で役立ちます。


アンケートの回答はスマートフォンやパソコンから可能で、従業員にも負担がかかりません。回答内容はリアルタイムで集計され、各従業員のモチベーションを把握できます。モチベーションが下がり、離職の可能性が高くなった従業員がいた場合、瞬時に発見して早い段階でフォローできるでしょう。


またアンケートに記載された文章データから、発言ボリュームの多い単語や離職した従業員の発言傾向などを分析する「テキストマイニング技術」も搭載されています。


異動シミュレーションでよりよい組織を編成

異動シミュレーション機能を使うと、画面上でドラッグ&ドロップをするだけで簡単に組織編成をイメージできます。従業員のスキルや評価など、人材配置に必要なデータを確認しながら操作ができるため、編成を円滑に進められるでしょう。


また、複数人で同時に操作することも可能で、オンライン上でディスカッションしながら異動検討案を作成できます。色分け機能を活用すると、条件ごとに分類された従業員を一目で確認でき、直感的な操作ができます。


異動後の人件費や保有資格に関する影響度を自動的に算出する機能も備わっており、異動前後を比較した上でよりよい組織を編成できます。


まとめ

チームワークを効果的に機能させるためには、チームの目標やメンバーの役割を明確にした上で、モチベーションの管理、コミュニケーションの活性化を図ることが大切です。チームビルディングが成功すると各従業員のパフォーマンスが向上し、結果的に企業の成長につながります。チームビルディングはポイントを押さえて実施する必要があり、無計画に行っても成果が上がりません。


まずはチームビルディングの5つのプロセスを理解した上で、適したワークショップや研修を取り入れましょう。それらを通して、従業員にチームワークの大切さを実感してもらうことが大切です。


なお、チームビルディングの取り組みは目的や効果を伝えた上で行い、振り返りを通して業務に活かすようにしましょう。メンバーの意思を無視し、参加を強要してはいけません。


チームビルディングをスムーズに進める上で、タレントマネジメントシステムが役立ちます。メンバーや組織の状態を正確に把握し、ベストな対策を検討・実践することが可能です。また、新たなチームを編成する際にも活躍します。


「タレントパレット」を活用すると様々な人材データの一元管理・分析が可能になり、組織力の向上が見込めるでしょう。人事業務の効率化はもちろん、経営や人事戦略の意思決定の高度化、次世代人材の育成にも活用できます。


チームビルディングの導入を検討している経営者や人事担当者の方は、ぜひタレントパレットのシステムをご活用ください。


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