ウェルビーイングサーベイとは?導入の手順やおすすめのアプリも解説

「タレントパレット」は、 採用、育成、配置、離職防止、経営の意思決定支援をワンプラットフォームで実現。人事にマーケティング視点を採り入れた「科学的人事戦略」を実践するタレントマネジメントシステムです。
近年、従業員のメンタルヘルスケアや離職防止の重要性が高まっています。
しかし、従業員の不調の兆しを早期に察知できず、離職やメンタル不調につながることに悩んでいる人事担当者は少なくありません。
こうした状況を放置すれば、優秀な人材が次々と流出し、企業の競争力低下や採用コストの増大など深刻な損失を招くリスクがあります。
これらの課題を解決する有効な手段として注目されているのがウェルビーイングサーベイです。
本記事では、ウェルビーイングサーベイの概要から実施方法、おすすめサービスまで詳しく解説します。
ウェルビーイングサーベイとは

ウェルビーイングサーベイは、従業員の心身の健康状態や職場環境に対する満足度を定期的に測定し、組織の状態を可視化する調査手法です。
ウェルビーイングサーベイでは、以下のような多角的な指標で従業員の状態を把握します。
- 仕事へのやりがい
- 職場の人間関係
- 心身の健康状態
- ワークライフバランス など
調査結果は数値として可視化されるため、組織全体の傾向だけでなく部署ごとや個人レベルでの変化も捉えられます。
結果を分析して具体的な改善施策につなげることで、従業員のエンゲージメント向上や離職率低減といった成果を実現できるのが、ウェルビーイングサーベイの特徴です。
ウェルビーイングサーベイを活用する企業のメリット

ウェルビーイングサーベイを導入することで、企業は従業員と組織の両面において多くの利益を得られます。
ここでは、ウェルビーイングサーベイの主要なメリットを詳しく解説します。
- 従業員のモチベーションを高められる
- 離職率の低減が期待できる
- 健康保険料の負担が軽減される可能性がある
- 企業の評判の向上につながる
従業員のモチベーションを高められる
ウェルビーイングサーベイを活用することで、従業員のモチベーションを高められます。
ウェルビーイングサーベイは、以下のように働く上でポジティブな影響を与える要素を具体的に測定します。
- 心身における健康
- 仕事の意味
- 経済的な余裕
- 成長実感
- 自己決定感 など
さまざまな角度から網羅的に情報を分析することで、従業員のモチベーションの変化やその原因を掴みやすくなるためです。
調査によって特定した要因をもとに、従業員の働きやすい環境を構築することでモチベーションを高められるでしょう。
離職率の低減が期待できる
ウェルビーイングサーベイによって離職につながる予兆を早期に発見できます。
従業員の離職要因を定量的に把握することで、問題が深刻化する前に対処できるためです。
- エンゲージメントスコアの低下
- 満足度の低下
- 人間関係の悩み
- 業務負荷の増加
人事部門や管理職は、サーベイ結果をもとに該当従業員との面談を実施したり、業務配分の見直しやサポート体制の強化を図ったりと、個別の状況に応じた適切なケアが可能になります。
離職予兆を検知した際に早期に対応することで、優秀な人材の流出を防ぎ、長期的に安定した組織運営を実現できます。
健康保険料の負担が軽減される可能性がある
ウェルビーイングサーベイを活用することで、健康保険料の負担が軽減される可能性があります。
従業員の心身の健康状態を継続的にモニタリングし、予防的な施策を実施することで、病気や休職のリスクを低減できるためです。
メンタルヘルス不調による休職者が減少すれば、企業が負担する健康保険組合への拠出金や傷病手当金の支給額も抑えられる可能性があります。従業員の健康維持は医療費の削減だけでなく、欠勤や生産性低下による労働力の損失防止にもつながります。
長期的に見れば、ウェルビーイングサーベイへの投資は健康経営を推進し、企業の財務面でもプラスの効果をもたらすでしょう。
企業の評判の向上につながる
従業員のウェルビーイングに配慮した経営姿勢は、社内外の評価向上につながります。
ウェルビーイングサーベイの導入は、従業員を大切にする姿勢として評価ポイントとなり、誠実な印象を持ってもらいやすくなるためです。
こうした取り組みは求職者に対する企業ブランディングにも効果的で、優秀な人材の獲得競争において有利に働きます。
また、ウェルビーイングサーベイによって従業員の生産性が向上し、売上が上がることで投資家や取引先からも高く評価され、企業価値の向上やビジネスチャンスの拡大も実現できるでしょう。
ウェルビーイングサーベイを活用する際の注意点

ウェルビーイングサーベイは適切に運用すれば効果を発揮しますが、実施方法を誤ると期待した成果が得られません。
導入時には、以下の点に注意しましょう。
注意点 | 理由 | 対策 |
|---|---|---|
サーベイを実施するだけで終わらせない | 回答しても、具体的な改善アクションにつなげなければ、従業員の調査協力に対するモチベーションが低下してしまうため | 結果をもとに具体的な改善プランを行動に移す |
サーベイの頻度や設問数 | 高頻度で実施したり、設問が多すぎたりすると、従業員の負担が大きくなり回答率が低下しやすくなる | 月1回程度の実施で、回答時間は3〜5分程度に収まる設問数が適切 |
管理職がサーベイ結果を理解できない | 初めてサーベイを利用する場合、対応方法がわからず適切に管理できない可能性があるため | 結果の読み解き方や部下へのフォロー方法についてトレーニングを実施する |
短期間では結果が出ない | 満たされていると感じる基準は従業員によって異なるため、効果には時間がかかるケースが多い | 中長期的な目線で効果を期待する |
ウェルビーイングサーベイの効果を発揮させるためには、中長期的な目線でPDCAを回すことが大切です。
ウェルビーイングサーベイの実施方法

ウェルビーイングサーベイを効果的に運用するには、計画的なアプローチが必要です。
ウェルビーイングサーベイを実施する際は、以下の4つのステップに沿って実施しましょう。
- 実施する目的と成果指標を決める
- 調査方法を決める
- 調査を実施して分析する
- 改善施策を実施する
実施する目的と成果指標を決める
まず、ウェルビーイングサーベイを実施する明確な目的を設定します。
たとえば以下のようなケースが考えられるでしょう。
- 離職率の低減
- エンゲージメントスコアの向上
- メンタルヘルス不調者の減少
実施する目的が明確になったら、それを測定するための成果指標(KPI)を設定します。
たとえば「1年後までに離職率を前年比20%改善する」といった数値目標を掲げることで、施策の効果を客観的に評価できます。
目的と指標は経営層や人事部門だけでなく、現場の管理職や従業員とも共有し、組織全体でサーベイの意義を理解してもらうことで成果につながりやすくなるでしょう。
調査方法を決める
次に、調査の実施頻度、設問、回答方法などを決定します。
実施頻度は組織の規模や目的に応じて調整しますが、月1回のパルスサーベイ形式が一般的です。
設問は、以下のような多角的な項目を含めることで、組織の状態を包括的に把握できます。
- エンゲージメント
- 満足度
- 人間関係
- 業務負荷
- 心身の健康状態 など
回答方法については、スマートフォンやパソコンから簡単にアクセスできるオンライン形式で3分程度で完了する方式が主流です。
また、匿名で実施して本音を引き出すか、実名で実施して個別フォローにつなげるかも、目的に応じて慎重に判断しましょう。
ウェルビーイングの調査方法については以下の記事でも解説しているので、あわせてご覧ください。
調査を実施して分析する
サーベイを実施したら、回答データを収集して分析します。分析する際は、属性ごとの傾向を見ることが重要です。
- どの部署のスコアが低いのか
- 入社何年目の従業員に不満が溜まっているのか
- 役職者と一般社員で意識のギャップはないか など
分析することで、「営業部は人間関係はよいが、業務量過多による疲労度が高い」といった具体的な課題が見えてきます。
とくに注意すべきは、スコアが急激に低下した部署や個人です。
スコアが急激に低下すると離職やメンタルヘルス不調のリスクが高い可能性があるため、優先的にフォローアップすべき対象となります。
分析結果は経営層や管理職に共有し、組織全体で課題認識を共有することが次のステップにつながります。
改善施策を実施する
分析結果にもとづいて具体的な改善施策を立案し、実行します。たとえば、以下のような改善の施策を実施しましょう。
課題 | 改善施策 |
|---|---|
業務負荷が高い部署がある | 人員配置の見直しや業務プロセスの改善 |
人間関係に課題がある | チームビルディング研修やコミュニケーション活性化施策の実施 |
個人レベルでスコアが低下している従業員がいる | 上司や人事部門が個別面談を行い、悩みや不安を丁寧にヒアリング |
重要なのは、施策の実施後も継続的にサーベイを実施し、効果を検証することです。
改善が見られれば施策を継続・拡大し、効果が不十分であれば別のアプローチを試すというPDCAサイクルを回すことで、組織改善を着実に進められます。
ウェルビーイングサーベイを効率的に進めるならシステム(クラウド)の活用がおすすめ

ウェルビーイングサーベイを継続的に運用するには、専用のクラウドシステムの活用が効果的です。
システムを利用すれば、サーベイの配信から回答収集、集計、分析までを自動化できるため、人事担当者の業務負担を軽減できます。
従来の手作業でExcelに入力して集計する手間がなくなり、ダッシュボード上にリアルタイムで結果が表示されるため、迅速な意思決定が可能になります。
さらに、多くのシステムでは、以下のような機能が揃っているため安全かつ効率的なウェルビーイングサーベイの実現が可能です。
- 部署別・属性別の集計やグラフ化などの高度な分析機能
- AIによる課題抽出や改善施策の提案機能
- パソコン・スマートフォンの両方に対応
- 高レベルのセキュリティ
初期費用を抑えて導入でき、利用人数や機能に応じて柔軟にプランを選択できる点も、クラウドシステムの大きな魅力です。
ウェルビーイングサーベイにおすすめのサービス5選

ここでは、企業のウェルビーイング向上を支援する代表的なサービスを5つご紹介します。それぞれの特徴を理解して、自社に最適なサービスを選びましょう。
サービス | 特徴・機能 |
|---|---|
タレントパレット | ・パルスサーベイが可能 ・eNPS℠調査の実施 ・テキストマイニングによる課題解決 |
ミキワメウェルビーイングサーベイ | ・実名での回答が可能 ・性格を踏まえた調査が可能 ・手軽で高精度のサーベイを実現 |
SmartHRタレントマネジメント | ・プリセットサーベイ ・サーベイを手軽に配信 ・回答結果の可視化 |
Wevox | ・現場が使用しやすい設計 ・高度な分析サポート ・可視化から行動変容まで対応 |
ラフールサーベイ | ・手軽な導入 ・手軽に組織状態を確認 ・ウェルビーイングタイプ診断 |
タレントパレット|株式会社プラスアルファ・コンサルティング
大手エンタープライズ・中堅企業売上シェアNo.1(*)「タレントパレット」は、マーケティングの思考を人事領域に取り入れた、多機能なタレントマネジメントシステムです。
タレントパレットは、単なるサーベイツールに留まらず、採用や配置、評価といったあらゆる人事データをひとつのプラットフォームに集約できます。
(*)出典 ITR「ITR Market View:人材管理市場2026」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2024~2025年度予測)
具体的な特徴は、以下の通りです。
特徴・機能 | 概要 |
|---|---|
パルスサーベイが可能 | モチベーションやコンディションを収集できる簡易アンケート機能 |
eNPS℠調査の実施 | ・従業員の推奨意向を測るアンケート ・組織力の強化につながる |
テキストマイニングによる課題解決 | 従業員の声をテキストから分析し、課題発見や施策立案につながる |

ミキワメウェルビーイングサーベイ|株式会社リーディングマーク
ミキワメウェルビーイングサーベイは、従業員の心理状態を可視化し、離職率の低減を実現するサーベイツールです。
AIが個人の性格にあわせた対話方法やケアの仕方をアドバイスしてくれるため、管理職が適切なフォローアップを行いやすくなります。
具体的な特徴は、以下の通りです。
特徴・機能 | 概要 |
|---|---|
実名での回答が可能 | 従業員は実名で回答するため、一人ひとりの状態が可視化されやすくなる |
性格を踏まえた調査が可能 | ・回答をもとに従業員の状態を分析 ・従業員の性格にあわせたケア方法もアドバイス |
手軽で高精度のサーベイを実現 | ・回答者の性格にあわせて、必要な質問を厳選 |
SmartHRタレントマネジメント|株式会社SmartHR
SmartHRタレントマネジメントは、クラウド人事労務ソフトとして圧倒的なシェアを誇る「SmartHR」が提供するタレントマネジメントシステムです。
すでにSmartHRで入社手続きや給与計算を行っている企業であれば、従業員の基本データが揃っているため、すぐにサーベイを開始できます。
具体的な特徴は、以下の通りです。
特徴・機能 | 概要 |
|---|---|
プリセットサーベイ | 多彩なカテゴリに関する質問を事前に用意しているためすぐに調査できる |
サーベイを手軽に配信 | サーベイが必要な従業員を絞り込み手軽に調査を実施できる |
回答結果の可視化 | ・集計結果を自動で表やグラフに加工 ・条件にあわせたクロス集計も可能 |
Wevox|株式会社アトラエ
Wevoxは、組織のエンゲージメント向上に特化した組織力向上プラットフォームです。
学術的なアプローチを重視しており、慶應義塾大学や一橋大学の教授といった専門家の監修のもとで設計されています。
具体的な特徴は、以下の通りです。
特徴・機能 | 概要 |
|---|---|
現場が使用しやすい設計 | 管理する人事部だけでなく従業員も使いやすい設計 |
高度な分析サポート | 1億件をこえる回答データから職場の特徴や課題の分析 |
可視化から行動変容まで対応 | 組織変化を進めるためのオンライン学習講座や支援を提供 |
ラフールサーベイ|株式会社ラフール
ラフールサーベイは、組織と個人の状態を包括的に把握し、課題の「要因」まで明らかにする組織改善ツールです。
エンゲージメントや満足度だけでなく、メンタル・フィジカルの健康状態、睡眠データなど多角的な設問で従業員の状態を把握します。
具体的な特徴は以下の通りです。
特徴・機能 | 概要 |
|---|---|
手軽な導入 | 従来では時間がかかる部署や従業員の設定をCSVで一括アップロード可能 |
手軽に組織状態を確認 | 2種類の調査方法を活用して状態を確認可能 |
ウェルビーイングタイプ診断 | ・従業員がマイページから無料で診断可能 ・5つのタイプで結果を表示 |
ウェルビーイングサーベイのシステムを導入した実際の企業事例
転職サイトや転職エージェントなど幅広い人材総合サービスを展開している株式会社マイナビ。同社では、事業の急拡大に伴い従業員数が増加し、Excelなどの従来手法では一人ひとりの状態やキャリア志向を把握しきれない課題に直面していました。
そこで課題を解決しながら従業員の志にフォーカスする制度を推進するため、タレントパレットを導入。
導入後は、年2回実施しているサーベイの結果と、従業員のスキルや適性検査のデータを一元管理する体制を構築しました。結果として、エンゲージメントスコアは右肩上がりで向上し、データにもとづいた適材適所の配置が可能になりました。

ウェルビーイングサーベイについてよくある質問

ここでは、ウェルビーイングサーベイの導入を検討する際によくある質問について、お答えします。
- ウェルビーイングとはどのような意味ですか?
- ウェルビーイングサーベイの調査方法を教えてください
- ウェルビーイングサーベイは必ず実施するべきですか?
ウェルビーイングとはどのような意味ですか?
ウェルビーイングは「心身ともに健康で幸福な状態」を意味する概念です。単に病気でないというだけでなく、身体的・精神的・社会的に満たされた状態を指します。
WHOの健康の定義にも用いられており、近年は企業経営においても従業員のウェルビーイング実現が重要視されています。
従業員のエンゲージメントや生産性が向上し、離職率が低下するなど、企業にとっても多くのメリットがあるため注目が集まっている考え方です。
詳しくは、記事内「ウェルビーイングサーベイとは」を参考にしてください。
ウェルビーイングサーベイの調査方法を教えてください
ウェルビーイングサーベイは、オンラインで実施されるアンケート形式が一般的です。従業員がスマートフォンやパソコンからアクセスし、設問に回答していきます。
回答時間は3〜10分程度で、実施頻度は月1回のパルスサーベイ形式が主流ですが、組織の状況に応じて調整可能です。
設問内容は、以下のように多岐にわたります。
- エンゲージメント
- 満足度
- 健康状態
- 人間関係
- 業務負荷 など
多くのシステムでは、回答後すぐに結果が集計され、ダッシュボードで可視化されます。
ウェルビーイングサーベイは必ず実施するべきですか?
法律で義務付けられているストレスチェックとは異なり、ウェルビーイングサーベイの実施は任意です。ただし、従業員の離職やメンタルヘルス不調に悩んでいる企業、エンゲージメント向上を目指している企業には強く推奨されます。
注意点として、サーベイを実施するだけで満足してしまい、結果を活用した改善施策につなげられない場合は、むしろ従業員の不信感を招くリスクがある点が挙げられます。
導入する際は、結果を真摯に受け止めて改善に取り組む覚悟と、継続的に運用するためのリソース確保が必要です。
ウェルビーイングサーベイにはタレントパレットがおすすめ

ウェルビーイングサーベイは、従業員の心と体、社会的な健康を実現させるために重要な方法のひとつです。
サーベイを実施して職場環境を改善することで、従業員満足度やエンゲージメントの向上により生産性を上げられるでしょう。
なお、「従業員の離職を止めたい」「組織の生産性を最大化したい」と考えている場合、タレントパレットの導入がおすすめです。
サーベイ機能だけでなく、人事評価や採用管理、配置シミュレーション、スキル管理など人事業務全般をひとつのプラットフォームで管理できる総合力が魅力です。
タレントパレットは、大手エンタープライズ・中堅企業シェアNo.1(*)のタレントマネジメントシステムとして、4,800社以上、継続率99.6%(2026年3月末時点)の企業に選ばれています。
従業員のウェルビーイング向上と組織パフォーマンスの最大化を両立させたい企業は、ぜひタレントパレットの導入をご検討ください。
(*)出典 ITR「ITR Market View:人材管理市場2025」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2023~2024年度予測)
