バイアスとは?種類や対策方法を徹底解説!


バイアスとは?種類や対策方法を徹底解説!

本記事では、企業が排除を目指すバイアスについて徹底解説します。最後まで目を通してもらえば、バイアスが企業にいかに甚大なデメリットを及ぼすのか、どうすれば正しい対応策が取れるのかが理解できるでしょう。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。

本記事では、ビジネスで重要なバイアスについて徹底解説します。バイアスが企業にいかに甚大なデメリットを及ぼすのか、どうすれば正しい対応策が取れるのかを説明しますので、脱バイアスを目指している人には、ぜひ知っておいてもらいたい情報が満載です。

バイアスとは何か?わかりやすく解説

バイアスとは英語の「BIAS」から生まれた言葉で、人の認識に偏りや偏見、先入観があることを指します。医療や心理学、統計学など様々な分野で使用されており、近年はビジネスシーンでも使用されるようになりました。バイアスは使用される分野によって、言葉の意味に違いが見られますが、ビジネスシーンでは、ものの見方や考え方に対する偏見や先入観として使用される場合が多いです。

ビジネスにおいては悪影響が出る場合も

バイアスにはメリット・デメリットがありますが、ビジネスにおいては悪影響となる可能性があるので注意が必要です。バ例えば、以下のようなデメリットが考えられます。

  • 人や物事の本質的な特性や性質を見逃しやすくなる
  • データ分析時に正しい分析ができない


自身が持つバイアスを認識し、是正しない限りこれらのデメリットが消えることはありません。また、以下のような様々な弊害を生み続けることになるでしょう。

  • 的はずれな方針を打ち出す
  • 間違った意思決定を下す
  • 収集データの価値を十分に引き出せない

バイアスの種類は5つ!特徴を解説

ビジネスにおいて、最も危険なのが認知バイアスです。認知バイアスとは、以下の要素によって合理的な判断ができず、非合理な意思決定を下してしまうバイアスを指します。

  • 自分の思い込み
  • 自分の経験
  • 自分の直感


そして認知バイアスは以下の5つに分かれます。

  • 確証バイアス
  • 正常性バイアス
  • ダニング=クルーガー
  • ハロー効果
  • 自己奉仕バイアス


それぞれのバイアスについてを詳しく解説します。

1:確証バイアス

確証バイアスとは、自分に都合のいい情報だけに注目してしまうバイアスを指します。人は自分が立てた仮説を立証する際、都合のいい情報だけ集めて、反証する情報には目もくれません。なぜなら、自分の意見が正しいと証明したいという欲求が働くからです。

組織のトップが確証バイアスが強いと、自分と異なる意見には目もくれず、自分に賛同する意見ばかりを採用するようになります。主張する意見が正しければいいですが、そうでなければビジネスチャンスは手のひらからこぼれ落ちてしまうでしょう。

2:正常性バイアス

正常性バイアスとは、自分に都合の悪い情報を無視してしまうバイアスを指します。地震や火事などの災害が起こっても、自分だけは巻き込まれないと思い込んでいる人は少なくないでしょう。これが正常性バイアスです。

組織のトップが正常性バイアスが強いと、都合が悪いデータを過小評価したり、無視したりして正しいデータ分析ができません。そうなれば、その意思決定による方針や政策は間違った方向に進んでしまうでしょう。

3:ダニング=クルーガー

ダニング=クルーガーとは、正しい自己評価ができず、誤った評価で自分を過大評価してしまうバイアスを指します。ダニング=クルーガーが強い人の傾向は、以下のとおりです。

  • 自分を過大評価しがち
  • 知識不足に陥りがち
  • 他者を正しく評価できない
  • 困難に弱く対処できない


特に組織において、ダニング=クルーガーが強いのは致命的です。自分と周囲との評価にズレがあるため、良好なコミュニケーションが取れなくなります。

4:ハロー効果

ハロー効果とは、人や物事への評価時に目を引く特徴にとらわれすぎて、他の特徴への評価が正しくできないバイアスです。「光背効果」や「後光効果」とも呼ばれ、以下の2つに分類されます。

  • ポジティブ・ハロー効果:特定の評価が高いとき、他の評価も高くしてしまうバイアス
  • ネガティブ・ハロー効果:特定の評価が低いとき、他の評価も低くしてしまうバイアス


ハロー効果のバイアスが強い人が採用人事や組織トップになれば、企業力アップにつながる人材運用はできなくなるでしょう。

  • 優秀な人材を確保できない
  • 正しい人事評価ができない
  • 適材適所の人員配置ができない

5:自己奉仕バイアス

自己奉仕バイアスとは、成功したら自分の功績、失敗したら周囲や環境のせいにしようとするバイアスを指します。自己奉仕バイアスはプライドを保ちたい、気持ちをポジティブに保ちたいといった感情から生まれるため、抜け出すことが困難なバイアスです。

自己奉仕バイアスが強いと成功は自信につながりますが、失敗は周囲や環境のせいにするため反省につながりません。その分、自分の成長のチャンスを逃してしまうことになり、同じ失敗を繰り返すことになるでしょう。

バイアスが業務にもたらすデメリット


業務において非合理な意思決定を下してしまうバイアスは、様々なデメリットを生みます。以下のように不利益を生じさせるため、組織のトップは最優先で改善に取り組むべき課題となるでしょう。

  • 人材育成
  • 企業力・企業競争力の向上


バイアスが業務にもたらす主なデメリットは、以下の3つです。

  • 従業員のモチベーション低下
  • 人事評価に不公平が生じる
  • 採用時に偏った判定基準が発生する


それぞれのデメリットの詳細を解説します。

従業員のモチベーション低下

まず挙げられるのが、従業員のモチベーション低下です。これは企業にとって絶対に避けなければならないデメリットと言えるでしょう。

ネガティブなバイアスが原因で、職場の人間関係が悪化したというケースはよく耳にする話です。人間関係の悪化は従業員にストレスを植え付け、以下のデメリットを生じさせます。

  • 仕事に対するモチベーションの低下
  • 業務効率の低下


これらは共に生産性の低下につながるので、企業にも甚大な被害として跳ね返ってきます。

人事評価に不公平が生じる

評価者にバイアスが働けば、人事評価に不公平が生じます。「転属前のAによる評価は良かったのに、転属後のBによる評価は一転して悪かった」といったように、以前と変わらない働きをしたにもかかわらず、評価者によってまったく評価が異なるケースもあるでしょう。

評判が良かったから転属させたのに、期待以上の働きではなかったため評価を下げた。また、「今回はたまたま」と実績が良くなかったにもかかわらず、以前の実績を考慮して公正な評価をしなかったといったケースも考えられます。

採用時に偏った判定基準が発生する

採用担当者にバイアスが働けば、採用時に偏った判定基準が発生します。

  • 出身大学で採用・不採用を決定する
  • 面接後すぐに相手の印象を決める


採用担当者が偏った判定基準を持つと、採用者は似たような人ばかりになり、組織に多様性は生まれません。現在はVUCAの時代と呼ばれ、従来の価値観やビジネス手法が通用しない時代です。

そのため、人材には、予測不能な未知の事態にも対応できる多様性が求められます。偏った判定基準で採用を続けていては、いつまで経っても多様性のある組織作りはできないでしょう。

企業におけるバイアスの例

企業におけるバイアスの具体例を紹介します。

長年取引のある企業でコピー機の見積もり依頼がきた。担当者とも信頼関係が築けており、今までも自社導入に成功していたが、今回に限って相見積もりだった。

競合他社は自社よりも規模が小さく、新興企業だったため、絶対に負けるはずがないと決め込んで見積もりを提出したところ競合に負ける結果となった。

これは負けるはずがないと思い込んでいた正常性バイアスによる油断が招いた結果です。絶対に競合負けなどないという過信がなければ、以下のような対応をとり、競合負けを防げた可能性は十分あります。

  • 相手の見積価格を探る
  • 競合となることを見据えた見積価格を検証する
  • 担当者からもっと多くの情報を得る

バイアスの解消に!対策法を解説

バイアスを解消するには、全従業員による一丸となった取り組みが必要です。自身が持つバイアスを把握して、個々に改善に努めることが求められます。本章では、そのバイアス解消に効果的な対策方法を5つ紹介します。

  • 中立的な思考を持つ
  • データと主観の使い分けを行う
  • 企業の判断軸を設定
  • ツールの活用でデータを管理・共有
  • 研修会への参加


中立的な思考

自分の意見だけでなく、異なる相手の意見にも耳を傾けられる中立的な思考を持つようにしましょう。話し合いにおいて、自分とは異なる視点で導き出された意見の存在は必要不可欠です。異なる意見を積極的に受け入れられるようになれば、客観的なものの見方が身につきます。

そうなれば、自分の主張は主観的な偏った意見ではないかという視点が得られ、話し合いを正しい方向へ導けるようになるでしょう。しかも、新しい視点を得られれば新しい自分に気づき、バイアスによる偏った判断を減らせます。

データと主観の使い分けを行う

データや数字から得られる事実と人の意見は別物と考え、どちらかに偏った意見に飛びつかないようにしましょう。「今回のイベント集客は前回よりも良かったので成功だ」と言われれば、良しとするバイアスがかかります。しかし、集客データと目標設定から分析したところ、目標には及ばなかったとなれば、良しとする判断は間違いです。

とかく日本人は明確な意見よりも、グレーな意見を好みます。正確な判断へ導くためにも、意見は意見、事実は事実と分けて捉えるようにしてください。

企業の判断軸を設定

企業全体としての全体の判断軸を設定しましょう。企業だけでなく、所属部署・チームに落として組織としての判断軸があれば、バイアスによる間違った判断を防ぎやすくなります。正しい判断を素早く出せるようにもなるでしょう。

日本人は社会性を重視する傾向が顕著です。「みんなもこうする」という判断軸が用意されていれば、自分のバイアスによる意見よりも集団性を重視します。その点において、効果的な対策と言えます。

バイアス解消だけで終わらない、あらゆる人事データを統合して分析

バイアスを解消した良好な人間関係が築かれた職場でなければ、企業の成長は見込めません。従業員の成長を促すためにも、まずは各従業員のスキルや考えを把握・管理した上で活用することが求められます。

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ツールの活用でデータを管理・共有

ツールを活用して、データを管理・共有する方法もおすすめです。例えばeラーニングツールならば、従業員が持つバイアスを定量データによって数値化できます。

数値データ化できるため、時系列や組織別、性別、年齢などあらゆる比較が可能になり、従業員だけでなく組織としての問題点を精査することが可能です。また、個人のバイアスを伴わないため、中立的な判断ができる点も見逃せません。

研修会への参加

研修会への参加もおすすめです。費用面で全従業員の参加が難しいなら、担当者を決めて研修に参加させ、社内にフィードバックさせる方法もあります。研修会に参加すると、具体的なバイアス対策を身につけられるでしょう。

  • バイアスが日常のどんな場面に潜んでいるのかを理解できる
  • バイアスの気づき方や発生時の対処法が理解できる
  • 組織内で意識すべきバイアスが理解できる


バイアス研修は専門機関や専門企業によって、定期的に開催されています。カリキュラム内容や参加費用を比較検討してみるといいでしょう。

【研修】アンコンシャスバイアスとは?

アンコンシャスバイアスも、認知バイアスの1つであり、無意識の思い込みや偏見を指します。例えば、「単身赴任中の親が帰ってきた」と言われれば男性、「スカートを履いた部下が入ってきた」と言われれば女性を思い浮かべる人は多いでしょう。

しかし、どちらの場合も男性・女性、両方の可能性があります。これがアンコンシャスバイアスが働いた結果です。この「無意識の思い込みや偏見」を取り除くために実施されているのが、アンコンシャスバイアス研修です。

アンコンシャスバイアスの研修内容

アンコンシャスバイアス研修は、以下の要素によって従業員に行動の変容をもたらすために実施される研修です。

  • アンコンシャスバイアスの理解
  • 組織や個人にアンコンシャスバイアスがないかの見直し


全従業員の行動変容を促し、従業員自身と組織のパフォーマンス向上につなげることを最終目的としています。すでに以下のような大企業が研修を実施している点からも、名だたる企業の経営トップが研修の重要性を認識していることを示しています。

  • Google
  • 味の素グループ
  • ファーストリテイリンググループ


また、研修形態は以下の3つに分けられます。

  • オンライン:eラーニング、マイクロラーニング
  • 対面:講演、フォーラム、ワークショップ
  • ハイブリッド:オンラインと対面


効果的な研修には対話や経験が必要です。オンラインよりも、双方向の研修が可能な残り2つの方が研修効果は高くなるでしょう。しかし、それぞれ対費用効果が異なりますので、自社に合った研修形態を選んでください。

従業員に伝えたい!すぐに取り組めるバイアス対策を解説

人には先入観や偏ったバイアスがあり、非合理な意思決定を下してしまうという理論を理解しても、どうしても「自分は大丈夫」という意識が働きます。注意しているつもりでも、バイアスに抗うことは簡単ではありません。そこで、従業員の方にぜひ知っておいてもらいたいバイアス対策を4つ紹介します。

  • 一次情報の活用
  • 思考する習慣をつける
  • 反対意見に関心を持つ
  • 多様性に触れる


これらの方法は簡単に取り組める対策です。それぞれの対策の詳細を順追って解説していきましょう。

一次情報の活用

今はインターネットを活用すれば、すぐに知りたい情報を得ることができ、判断を下す際に重要な糧となります。しかし、活用する情報は一次情報に限定しましょう。

インターネット上には大量の情報が出回っていますが、その大半は作成者の解釈が施された掲載物ばかりです。そのため、作成者のバイアスによる内容に書き換えられている可能性があります。

情報源がそのような内容では、情報の受け取り方に偏りを生んでしまうでしょう。そのため、活用する情報は必ず掲載情報の大元となった一次情報にしましょう。

思考する習慣

「カンが働いた」などと、自分の直感に自信を持つ人もいるでしょう。確かに直感に助けられる場合もありますが、誤った判断となるケースも少なくありません。物事を判断する際は直感や経験で得た知識を当てにせず、情報を元に考える習慣をつけてください。

バイアスから抜け出すには、自分自身を直感型から熟考型へ方向修正する必要があります。まずは直感や経験で得た知識が浮かんでも、「本当にこれで良いのか?」「なんでこの結論に至ったのか」と自問自答してください。そうすれば、「原因とそれによって生じる結果との関係」が見えてきます。

反対意見に関心を持つ

自分に都合の良い意見だけを受け入れると、自分のバイアスは変わらず残ったままです。判断を下す際は、必ず反対意見にも関心を持つようにしてください。

反対意見にも関心を持てば、自分にはない考えに触れ、自分の意見が変わるかもしれません。また反対意見に触れれば、自分の意見を客観的に見ることができるようになるでしょう。そうなれば、客観的な観点から自分の意見が正しいという根拠を得られる可能性もあります。

反対意見に関心を持たなければ、自身のバイアスは把握できません。バイアス脱却の第一歩と思って、取り組むようにしてください。

多様性に触れる

多様性に触れる、つまり様々な人の価値観に触れるように心がけましょう。人は自分と同じような画一的な個人との交際を好みます。「この人とは気が合う」から付き合う、「この人とは気が合わない」から付き合いたくないといった感情です。

しかし、画一的な交際ばかりだと同じバイアスが作用した状態のため、自分のバイアスには気づけません。世の中に多様な考え方があることも理解できないでしょう。多様性に富む人との交際は知らなかった自分や、新たな知識や考え方が得られる場です。

「この人とは気が合わない」から付き合いたくないは止めて、多様性のある交際を心がけてください。

バイアスを学ぶ!読んでおきたい書籍を紹介


自分のバイアスを知り、良い方向に改善していくには、バイアスに対する深い理解がポイントです。自ら進んで、知識を取り入れていく必要があるでしょう。自己学習におすすめなのが、バイアスに関する専門書籍です。

本章では、バイアスを学ぶのにおすすめのバイアス書籍を厳選して紹介します。今回紹介するのは、以下の5冊です。

  • 認知バイアス 心に潜むふしぎな働き
  • 情報を正しく選択するための認知バイアス事典
  • バイアスとは何か
  • あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書
  • イラストでサクッとわかる!認知バイアス――誰もが陥る思考の落とし穴80


それでは、各書籍の概要とおすすめポイントを解説しましょう。

『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』

わかりやすさを重視するなら、この「認知バイアス 心に潜むふしぎな働き」をおすすめします。わかりやすい事例を挙げながら、まるで教科書のような体系的な構成になっているので、順追って読み進めれば、わかりやすく認知バイアスを理解できるでしょう。

この書籍は多角的な視点から人間の理解を深めようとする認知科学に基づき、初心者でもわかるように理論的分析が記載されています。

  • 身体
  • 社会
  • 感情
  • 環境など


また、人間はどうして誤った判断をするのか、誤った判断をするのに意義があるのか、それは一体何なのかが解き明かされているのも面白い点です。この書籍を読めば、人間は賢いようで愚かだ。そして、愚かなようで賢いと実感できるようになるでしょう。

『情報を正しく選択するための認知バイアス事典』

わかりやすさを重視するなら、「情報を正しく選択するための認知バイアス事典」もおすすめです。入門から応用までを完全網羅した一冊で、認知バイアスをまったく知らない人でも容易に理解を深められるでしょう。その上以下の3つの専門分野において、それぞれの分野で必要不可欠とされる20項目を厳選しており、わかりやすく図やイラスト交えた合計60項目で解説しています。

  • 社会心理学
  • 認知科学
  • 論理学


多面的に認知バイアスについて語っているので、書籍としての信頼度も十分です。また認知バイアスの書籍には専門用語の意味や使い方が曖昧だったり、重複しているものが多く見られたりしますが、この書籍にはそのような点が一切ないので、初心者でも迷わずに読み進められるでしょう。

『バイアスとは何か』

入門書としては、この「バイアスとは何か」がおすすめです。バイアスが起きる理由と回避方法を日常生活の様々な場面で起こるバイアスを引き合いに出しながら、わかりやすく解明しています。

この書籍を読めば、バイアスは回避しなければならない単なる認識エラーという考えだけでなく、人間が世界の真理を上手く理解しようとする際に生まれる必然的な副産物だということが理解できるでしょう。またバイアスによって被る致命的な悪影響を回避する方法だけでなく、そのバイアスと上手く共存していく方法を紹介している点は、他の書籍では見られない画期的な点です。

様々な人の価値観から導き出された正解の中から、少しでもバイアスの影響がないものを選びたいなら、ぜひ一読してもらいたい一冊と言えるでしょう。

『あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書』

「あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書」は、認知バイアスを新進気鋭の脳科学者である西剛志が脳科学的観点からわかりやすく解説した一冊です。「あなたの世界をガラリと変える 認知バイアスの教科書」に目を通せば、日常感じている「なんで?」の理由が理解できるようになります。

  • なんで、相手との認識が食い違うのか?
  • なんで、簡単にダマされてしまうのか?
  • なんで、勘違いやミスをしてしまうのか?


また、筆者による賢く生きるための49のヒントを参考にすれば、認知バイアスを味方にして、人生をラクに楽しく過ごせるようになるでしょう。この書籍で認知バイアスへの理解を深めれば、見えてくる世界が一変する可能性があります。

『イラストでサクッとわかる!認知バイアス――誰もが陥る思考の落とし穴80』

「イラストでサクッとわかる!認知バイアス―誰もが陥る思考の落とし穴80」は、本格的でありながら、わかりやすく認知バイアスについて解説されています。最大の特徴は、本来なら堅苦しくなってしまう専門書をイラスト図解やクイズを用いて執筆している点です。

これならば「小難しい専門書はちょっと」という人でも、途中で嫌になることなく読み進めて行けるでしょう。また、読みやすいだけではありません。内容も充実しており、職場や家庭、人間関係など日常で陥りがちな80の認知バイアスを厳選して紹介しています。

日常生活で感じる「あるある」を題材にして、バイアスが起こる仕組みと上手く共存していく方法が楽しく学べる認知バイアス入門書です。

【担当者必見!】人事評価にバイアスを反映させない方法

人事評価では、担当者のバイアスが付きものです。公正・公平な人事評価をするためにも、バイアスの影響がない方法を実践する必要があります。

そこで人事担当者に実践してもらいたいのが、以下の3つの方法です。

  • 評価基準の明確化
  • 評価者同士でのすりあわせ
  • ツールの導入


それでは、各方法の詳細を順追って解説します。

基準の明確化

人事評価でバイアスを防ぐため徹底してほしいのが、評価基準の明確化です。明確化されていなければ、評価は担当者バイアスの影響下に置かれてしまいます。

特に注意してほしいのが、以下の2つの評価軸です。

  • 定量評価:数値化されたデータを元にした客観的な評価
  • 定性評価:数値では表現できない貢献に対する主観的な評価


業績評価が主体となる定量評価では、評価対象が具体的な数値データになります。評価基準は比較的楽に決められるでしょう。

しかし、結果に至るまでの具体的な行動やプロセスが評価対象となる定性評価は、数値データ化できません。そのため、バイアスに影響されやすい主観的評価となります。その分、詳細な明確化が求められるでしょう。

評価者同士でのすりあわせ

評価者同士で、評価基準の話し合いをするのもおすすめです。特に定性評価の基準については、評価者自身のバイアスを防げる効果が期待できます。

もちろん評価者同士に限定せず、複数での話し合いでも結構です。しかし、話し合いの場に上下関係があると、素直な意見は期待できません。やはり、忌憚ない意見が出やすくかつ評価者同士の方が効果的な話し合いができるでしょう。

また、評価者研修の実施もおすすめです。産労総合研究所の「2016年 評価制度の運用に関する調査」によれば、評価者研修を実施している企業は7割以上との報告があります。従業員の評価に対する納得度を上げるためにも、今後は評価者の評価スキルアップが必須となってくるでしょう。

ツールの導入

評価担当者のバイアスを早急に除くなら、ツールを導入するのも1つの手です。人事評価システムを導入すれば、以下のメリットも生まれます。

  • 人事評価業務を効率化できる
  • 人事情報をデータ化して一元管理できる
  • 従業員の評価に対する納得度が向上する
  • 適材適所の最適配置が可能になる


人事評価システムには様々なものがあり、導入費用も大きく異なります。システム導入でどこまでシステム化したいのかによって、選ぶタイプは変わってくるでしょう。目的を明確にして、自社に合ったシステムを選んでください。

またメリットが高い人事評価システムですが、依存し過ぎは良くありません。人間味のない評価が顕著になり過ぎると、逆に従業員の納得度が低くなるので注意しましょう。

人事評価ツールができること

タレントパレットを例に挙げて、人事評価ツールでできることを具体的に紹介します。タレントパレットは単なる人事評価ツールではありません。

蓄積した人材データベースを、以下の業務に有効活用できます。

  • 人材育成・スキル管理
  • 人事評価
  • TPOD(組織診断)
  • eラーニング・研修管理


あらゆるシステムデータを元にした分析結果から、経営や人事課題の解決に向けた根拠のある施策が実行できる強みがあります。それでは、活用方法の概要を解説していきましょう。

人材育成・スキル管理

以下の機能によって、システムを利用した人材育成とスキル管理が可能です。

(人材育成)

  • スキル分析結果から、教育計画を立案
  • 従業員成長のモニタリングで、急成長をしている従業員や停滞している従業員を発見
  • 受講履歴から次に受けるべき学習コンテンツを自動レコメンド
  • テキストマイニング機能で従業員の傾向を分析・把握して人材育成に活用


(スキル管理)

  • スキルデータを蓄積し、従業員のスキル・能力を可視化(チェックシート回答でスキル状況を把握)
  • 年次や役職別でのスキル分析で、従業員の特徴を把握
  • eラーニング等の受講履歴から、従業員の育成状況を把握
  • スキルや保有資格を考慮した異動検討


人事評価

以下の機能から、人事評価の効率化を実現します。

  • 現在運用している評価データを簡単操作でシステムに反映(システム移行が簡単)
  • 場所や時間を問わずパソコン等で操作可能
  • 評価項目の設定から評価調整(甘辛調整)まで、人事業務に必要な評価フローをワンストップで実現(柔軟かつ自由度の高い評価設定が可能)
  • 完全システム化で煩雑な評価運用にかかる作業労力が削減可能
  • 組織全体の評価分布データをひと目で把握可能


特に制度変更に伴う運用変更が簡単にできる点は見逃せません。MBOやOKRなど様々な評価制度にも対応しているので、大幅変更時の心配も不要です。

TPOD(組織診断)

スキル管理データを活用したTPOD(組織診断)が利用可能です。これによって、組織変革が容易になり、従業員のエンゲージメント向上効果が期待できます。

  • 組織診断で組織特長や課題点を洗い出し、改善施策をレコメンド
  • 定期的な組織診断の実施により、組織の改善状況を可視化
  • 組織別比較により、従業員の配置検討や優秀組織の要因分析が可能


あらゆる蓄積データを組み合わせれば、短時間で組織改善に有効な具体的ヒントを発見できる点は見逃せません。定期的にTPODを実施すれば、実施済みの組織改正や改善施策の効果検証も可能です。

eラーニング・研修管理

eラーニングや研修の受講記録が蓄積できるので育成管理に役立ち、次に従業員に必要な学習コンテンツを自動レコメンドできます。また従業員データの可視化により、下記運用にも転用可能です。

  • 全従業員の得意不得意を常時確認できる
  • 年次や役職別など、様々な分析軸を掛け合わせれば従業員の育成状況を正確に把握できる
  • スキル結果から、従業員ごとの成長変化が把握でき、育成計画の軌道修正が可能になる
  • 急成長従業員や停滞従業員に影響している原因が特定できる


全従業員の特性や育成状況の分析・把握により、効果的な育成計画が立てやすく、適材適所の人材配置が可能になる点は大きな魅力です。

まとめ

多様的な人材が求められる企業において、その人材育成の妨げになる従業員のバイアスは無用の長物です。早急に改善しなければならない重要課題の1つと言えるでしょう。組織トップやリーダーが率先して、脱バイアスの職場環境作りに取り組む必要があります。その際、併せて導入検討してほしいのがタレントパレットです。

タレントパレットの人材データベースや人材データ分析機能を活用すれば、効果的な人材育成や人材配置が可能になります。早速詳しい資料請求をして、課題解消に取り組んでみませんか。

タレントパレットのHPはこちら