マネジメント力とは|スキルと身に付けるための具体案を解説


マネジメント力とは|スキルと身に付けるための具体案を解説

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。

ビジネスにおけるマネジメント力とは「経営資源を管理する力」のことです。組織を引っ張って経営を進めていくために、経営者や役員、管理職の人が身に付けておきたい力といえるでしょう。


本記事では、マネジメント力とは何か解説します。マネジメント力の上げ方や具体案、上げるためのポイントについても触れますので、ぜひ参考にしてください。

マネジメント力の意味

 「マネジメント力」とは「経営や組織を管理する力」のことです。

立場によって、必要なマネジメント力は異なります。部署やチームの管理職である場合は、主にそのチームの「人」に対するマネジメント力が必要です。一方、経営者の場合は「人」だけでなく「モノ」「カネ」「情報」なども含め、会社全体をマネジメントしなければなりません。

本記事では、主に管理職に必要となる「人」に対するマネジメント力について解説します。

マネジメント力には高低がある

マネジメント力の高い人と低い人がいます。

マネジメント力の高い人は、コミュニケーション能力も高いのが特徴です。メンバーと良好な人間関係を構築でき、報告・連絡・相談を密に行います。

加えて、感情に支配されず常に冷静でいられることも特徴です。さらに、問題解決能力に長けており、何か問題が生じた場合も素早く正しい判断を下すことができます。

一方、マネジメント力が低い人はメンバーと良好な関係を築くことができません。そのため情報をうまく共有できず、チーム内で問題が生じてしまいます。加えて、感情に支配されることも多く、自分の気分や機嫌次第で周りに対する態度が変わる人もいます。

さらに、問題解決能力も不足しています。そのため、何か問題が生じた場合にすぐ対応できず、問題をより悪化させてしまうことも少なくありません。

マネジメント力にはリーダーシップも含まれる

リーダーシップも、管理職などに求められるスキルの1つです。部下を指導する力や、部下をまとめて目標達成に導くスキルを指します。

一方、マネジメント力では円滑にチームをまとめ、業務を進める力が求められます。目標達成に導くだけでなく、組織の管理や維持、具体的な手法まで指示しなければなりません。また、メンバーに適切なフィードバックを行い、個人やチームの成長を促進することも求められます。

目標達成に導くリーダーシップは、マネジメント力の1つと言えます。

「リーダーシップ」については、こちらの記事をご確認ください。

マネジメント力は複数のスキルを複合したもの

マネジメント力とは前述のリーダーシップも含め、複数のスキルを合わせたものを指します。ここでは、主なものを3つ紹介します。

①コミュニケーション力
マネジメント力を発揮するには、部下ときちんとコミュニケーションを取ることが欠かせません。報告・連絡・相談をこまめに受け、情報を取り逃さないようにするには、相手から声をかけられやすい存在であることも大切です。

②問題解決能力
マネジメントを行う立場にある人は、日々現場で起こる様々な問題をできるだけ早く解決しなければなりません。多くの問題は、すぐに解決すれば大事には至りません。一方、些細な問題でも放置しているとやがて大きな問題となり、取り返しがつかなくなることがあります。そのため、マネジメント力の1つとして問題解決能力が求められるのです。

③スケジュール力
ビジネスの現場では多くの場合、期限が定められます。期限のないものでも、いつまで経っても手を付けなければ仕事が片付かず、次に進むことができません。管理者の立場にある人は部下の進捗状況を把握し、スケジュールを調整する力も求められます。

マネジメントを行うには、その他にも複数のスキルが必要です。「マネジメントスキル」については、こちらの記事をご確認ください。

マネジメント力として上げたいスキル



「マネジメント力だけでは上手く現場を管理できない」と悩んでいる方もいるでしょう。ここでは、マネジメント力とともに高めておきたい、マネジメントに役立つスキルを3つ解説します。

目標設定・管理

チームとして、目標達成が求められる場面は少なくありません。管理者としては、チーム全体の目標を設定した後、メンバーの能力を把握した上で、それぞれの部下に必要な目標を割り振らなければなりません。

目標を割り振っただけでは、それに向かって正しく進めない部下もいるでしょう。実際に目標に向かってきちんと進めているか進捗状況を把握し、最終的な目標達成に導く力も求められます。

状況把握・判断力

コミュニケーションを円滑に行うには、状況を把握した上で適切な判断を下さなければなりません。

状況把握力を上げるには、いつでも部下が気軽に声をかけてくれるような、フラットな状態を整えておく必要があります。必要に応じて自分からも気軽に声をかけ、現状を把握しましょう。

判断力を上げるには、トレーニングが必要です。判断基準となる知識や経験を増やし、自分の中にベースとなる判断基準を数多く作っておくと、いざという時に迷わず判断を下せるでしょう。

コーチング

相手の話をよく聞き、相手がすでに持っている答えを引き出して、目標を達成する手法をコーチングと呼びます。
これまでのマネジメントは、上司が部下に一方的に指示や命令を伝え、従わせるという形が一般的でした。しかし、最近は部下自身が判断し、自発的に動けるようになるためにも「コーチング型マネジメント」を取り入れるところが増えています。
コーチング型マネジメントを行えば、部下のモチベーション向上や人材育成につながります。コーチング型マネジメントを行うには、人を育てるためのコーチングの知識やスキルが必要です。

人事管理だけで終わらない、あらゆる人事データを統合して分析

時代は人材情報「管理」から人材情報「活用」へ!
タレントマネジメントシステム『タレントパレット』で、様々な人事課題と向き合えます。

・従業員のあらゆる人材データを一元管理
・人材の見える化で埋もれた人材を発掘
・AIシミュレーションで最適配置を実現
・簡単操作で高度な人事分析が可能

タレントパレットの資料を見てみたい

マネジメント力を身に付けるには



組織やチームを引っ張っていくためには、マネジメント力が欠かせません。マネジメント力を身に付けるには具体的に何に取り組めばよいか、頭を悩ませる方もいるでしょう。ここでは、マネジメント力の上げ方について解説します。

物事の見方を切り替える

マネジメント力を身に付けるには、複数の視点を持つ必要があります。自分の立場だけでなく、部下や取引先、顧客などの立場になって考えることで、新たな発想が浮かんでくることがあります。

感情的にならないためにも、第三者的な視点を身に付けることは大切です。物事を多角的に把握し、様々な方向から検討することで幅広い考え方ができるようになります。

問題解決能力を高める

マネジメント力を身に付けるには、問題解決能力を高めることも必要です。

マネジメントを行っていると、多くの問題が浮上してきます。問題点を見つけ、原因を探り出し、適切な解決方法を探し出さなければなりません。

問題解決能力を高めるには、何か問題が発生した場合に、「どこが問題点なのか」を明確にすることを意識しましょう。そして、「どのようにすれば問題が解決するのか」という解決策を考え、実行に移します。また、論理的思考力を身に付けることも、問題解決能力の向上に役立ちます。

研修を取り入れる

マネジメント力を身に付ける方法として、「マネジメント研修」を取り入れてみてもよいでしょう。企業で研修を受ければ、管理職全員のマネジメント力の底上げにつながります。

役職だけ管理職になっても、「どのように取り組めば良いのか分からない」という人もいるでしょう。研修を受けることで、マネジメント力の概念を学び、実践のスキルを身に付けることができます。

「マネジメント研修」については、こちらの記事をご確認ください。

マネジメント力を上げるには?具体案3選

社員のマネジメント力をどのように向上させたらよいかと、悩んでいる人事担当者の方もいるでしょう。ここでは、マネジメント力を向上させるための具体案を3つ紹介します。

現状の把握

現状、自社の社員のマネジメント力はどの程度でしょうか。一人ひとりの現状を把握しなければなりません。

自分のチームに対してどのような声かけやミーティング、コーチングを行っているか、コミュニケーションは十分に取れているかなどを確認します。

定期的なフィードバック

管理職としてどのような取り組みを行えばよいのか、分からない人もいるでしょう。マネジメント研修を行った後は、実際にどのように現場で取り組んでいるのか、定期的にフィードバックしてもらいます。対象の社員に対して、アンケートやミーティングを行いましょう。

管理職本人だけでなく、その人が担当するチームや部署の様子も見ることで、実際にどの程度のマネジメント力があるのか把握できるでしょう。

改善策を策定・実施する

フィードバックをもとに人物評価を行い、必要な改善策があれば提示します。マネジメント力に対する理解度が低い場合や、コミュニケーション力や問題解決能力など、マネジメント力とともに身に付けた方が良いスキルがあると判断した場合は、研修などを導入しても良いでしょう。

マネジメント力を上げるポイント

マネジメント力を上げるには、どのような点に気を付ければよいのでしょうか。ここでは、マネジメント力を上げるためのポイントを3つ紹介します。

情報共有がしやすい環境を作る

マネジメント力を上げるために大切にしたいのは、コミュニケーションです。チームの目的や現状、それぞれの個人が取り組むべき課題などを把握し、本人にフィードバックする際にはコミュニケーションが欠かせません。

部下から声をかけてもらいやすい環境や雰囲気を作り、チーム内のコミュニケーション力を高めましょう。定期的にミーティングを開き、お互いの情報を共有しやすい環境を整えることも大切です。

部下の声や同僚の声を踏まえた上で俯瞰的に見る

マネジメント力を上げるには、客観的な分析力も欠かせません。部下や同僚の声を踏まえた上で、俯瞰的に物事を見るように意識しましょう。俯瞰的に物事を見ることができるようになると、自分の考えだけを押し付けることなく、第三者的視点を持って人を指導することができます。

例えば、自分の好き嫌いで人を判断するのではなく、客観的に相手を分析した上で意見を述べられるようになるのです。

俯瞰的な視点を持つことは、冷静さを身に付けることにもつながります。すぐに感情的になってしまい、なかなかコミュニケーションを取れないためにマネジメント力が上がらない人にも、役立つスキルです。 

場合によってツールやシステムの利用を検討する

マネジメント力を高めるために、「マネジメントツール」などの導入を検討してもよいでしょう。

マネジメントツールには2種類あります。人材に注目した「タレントマネジメントツール」と、プロジェクトの進め方に注目した「プロジェクト管理ツール」です。

タレントマネジメントツールは、チーム内の人間関係を正確に把握できるだけでなく、1on1ミーティングの管理や日報のフィードバックなど、日常的なコミュニケーションの管理にも役立ちます。

プロジェクト管理ツールでは、プロジェクトの進捗情報が一目で把握できます。プロジェクトを一元管理したい場合に便利なツールです。

自社の問題点や悩みに応じて、適したツールやシステムの導入を検討しましょう。

まとめ

マネジメント力とは「経営資源を管理する力」のことです。管理職の場合は、主に自分のチームの人材を管理する能力を指します。コミュニケーション力や問題解決能力、コーチングなど複数のスキルが求められるため、マネジメント力を身に付けるのは大変だと感じる人も多いでしょう。

マネジメント力の向上の助けとなるのが、タレントマネジメントシステムの「タレントパレット」です。採用管理・労務管理に利用するのはもちろんのこと、マネジメント力の研修管理や1on1ミーティングの記録など、マネジメント力アップにも活用できます。管理職のマネジメント力向上をお考えでしたら、お気軽にお問い合わせください。

タレントパレットのHPはこちら