マネジメントスキルとは?具体的なマネジメントスキルの種類を解説。


マネジメントスキルとは?具体的なマネジメントスキルの種類を解説。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。

部下や従業員を育てるために必要なスキルのことを、マネジメントスキルと言います。大きく5つの種類に分類することはできますが、それぞれどのようなスキルなのか知らないという人も少なくありません。また、マネジメントスキルをどのようなシーンで活かすのか、よくわかっていないという人もいるでしょう。

本記事では、マネジメントスキルの定義や5つの種類、必要とされるスキルとマネジメント遂行のポイントについて解説します。

マネジメントスキルの定義と対象

マネジメントスキルとは、人や物、お金などの経営資源を管理する能力のことです。ビジネスシーンでは経営資源を「ヒト・モノ・カネ」と表現することも多く、管理職にとっては重要な能力とされています。

少子高齢化や働き方の変化により、新しく人材を採用することが難しくなってきました。企業は今抱えている経営資源を使って最大限の結果を出すための施策が求められるようになったのです。その結果、マネジメントスキルの向上に注目が集まり、多くの企業の幹部教育で、採用されるようになりました。

よくリーダーシップと混同されますが、リーダーシップは部下やチームメンバーを引っ張っていく力のことです。経営資源という観点で見た場合、リーダーシップの対象になるのはヒトのみであるため、マネジメントの方が包括している領域が広いことを覚えておきましょう。

マネジメントスキルの5つ種類



マネジメントスキルは、課題と人・専門性に対してさまざまなスキルが求められます。具体的には以下のスキルです。

  • 情報収集・分析スキル
  • コミュニケーションスキル
  • リーダーシップ・コーチングスキル
  • 課題を解決するスキル
  • プレゼンテーション・ファシリテーションスキル


上記のスキルがマネジメントとどのように関係してくるのか、詳しく見ていきましょう。

情報収集・分析スキル

自社が書かれている課題を正確に把握するためには、情報収集能力と、その情報から何が起きているのかを把握することが重要です。情報をただ集めるだけではなく、集めた情報を分析し、正確に現状を理解しなければなりません。そのため多角的な視点を持って物事を考える力が求められます。

コミュニケーションスキル

マネジメントの基礎はコミュニケーションと言われるほど、重要なスキルです。部下やチームメンバーと円滑に情報を共有するためには、コミュニケーションスキルが欠かせません。

よくある勘違いとして、マネジメントする側が部下に伝えるスキルと考えている人がいます。しかし、円滑に情報を共有するためには、聴く力も求められるのです。部下の発した言葉や表情などから、マネジメント対象者の信頼を得るために、共感力も求められます。

リーダーシップ・コーチングスキル

リーダーシップとマネジメントは似て非なるものであると先に解説しましたが、マネージャーは部下を統率して目標に向かって行動できるような計画を立て、統率する必要があります。言い換えれば、マネージャーの仕事をするためにはリーダーシップが必要なのです。

また、部下の自主性を促し、持っている能力や強みを最大限引き出すためのコーチングスキルも必要になります。一方的に教えて行動させるのではなく、自発的に考えて行動できるチームを育成するためには必要不可欠なスキルと言えるでしょう。

課題を解決するスキル

マネージャーは、部下が解決できなかった課題や、そもそも部下で解決できないような高度な課題を解決できるだけのスキルが求められます。難しい課題を解決するためには、その課題をクリアするためのアイデアが必要です。そのための企画が出せる企画力もマネジメントスキルとして求められています。

プレゼンテーション・ファシリテーションスキル

立案した計画や戦略を、部下や他の人にも伝わるようなプレゼンテーション能力が求められます。自分だけが動くわけではないため、部下に計画や戦略を魅力的に伝えて、一丸となって行動する力が必要です。

また、円滑に会議を進めるためのファシリテーションスキルも、マネージャーには必須能力と言えるでしょう。会議の内容に対し、全員に納得感を持って合意を取れるようなファシリテーションスキルもマネージャーには求められます。

マネジメントに必要なスキルは必要に応じて高めることが可能です。例えば、経営者やディズニーストラテジーといった視点を持つことで、問題の分析力や解決力などを高められるでしょう。マネジメントスキルを向上できれば、組織全体のメリットにもつながります。

マネジメントスキルを高める方法についてより詳しく知りたい方は、「マネジメントスキル」のこちらの記事をご確認ください。

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マネジメントスキルにおける3つのカッツモデル



ガッツモデルとは、マネジメント育成のフレームワークのひとつです。アメリカの経営学者であるロバート・L・カッツが1950年に提唱したもので、次の3つのスキルを指します。

  • テクニカルスキル
  • ヒューマンスキル
  • コンセプチュアルスキル


マネジメントを行うマネージャーには、上記のスキルがバランスよく求められます。具体的にどのようなスキルなのか、以下で詳しく見てみましょう。

テクニカルスキル

テクニカルスキルとは、業務を完成させるために必要な知識・技術のことです。業務遂行能力とも呼ばれ、より実践的な能力を指します。

部下やチームメンバーとともに業務を遂行する上で必要となるスキルです。現場監督のように専門業務に特化した人材が求められます。ロワーマネジメントと呼ばれる、業務フローにおいて最も下流にあたる業務を遂行し結果を出すことが求められるスキルで、残る2つのスキルよりも多くの人数にこの能力が求められるのです。

ヒューマンスキル

ヒューマンスキルとは、部下やチームメンバーとのスムーズなコミュニケーションを取るために必要とされるスキルです。対人関係能力とも呼ばれ、関係を構築するだけではなく、構築した関係を維持していくために必要な能力と言われています。

マネジメントを遂行する立場のマネージャーや上司は、チームメンバーとともに業務を遂行するケースが多いでしょう。また、社外の取引先との関係構築も求められるため、内外問わず良好な人間関係を構築することが求められます。

コンセプチュアルスキル

コンセプチュアルスキルとは、物事の本質を見抜いて共通項を洗い出したり、共通する概念を発見したりする能力のことです。概念化能力とも呼ばれ、マネジメントにおいて必要不可欠なスキルと言われています。

マネジメントを実施していくと、よく似た複数の課題に直面することがあるでしょう。これらの課題の共通項を洗い出し、共通概念を見極めることで適切な対処法が見えてきます。問題発生時も同様で、経営層に近づくほど重視されるスキルでもあるのです。

マネジメントを遂行するポイント

マネジメントを遂行するにあたり、次の2つのポイントを意識しましょう。

  • ヒト
  • 研修・資格


この両方が揃って初めてマネジメントの効果が出てきやすくなります。逆に言えば、どちらかもしくは両方がかけている場合、積極的に関連するスキルなどの取得に動き出すといいでしょう。

ヒト

マネジメントにおいて、人の成長は非常に重要です。コーチングによってそれぞれの能力や強みを引き出し、自主的に行動するチームメンバーや部下を育成することが、マネージャーには求められます。

部下たちのパフォーマンスを最大限発揮させることで、対象となるプロジェクトの成果も大きく変わってくるでしょう。言い換えれば、人の成長がうまくいったかどうかで、プロジェクトが成功するか否かがはっきりしてくるのです。

研修・資格

マネジメント業務を遂行する上で必要なスキルを身につけるためには、研修への参加や資格取得も有効な方法です。特に研修は、網羅的にマネジメントについて学べる場合も多く、積極的に参加することをおすすめします。

チームメンバーや部下の能力を引き出すことも重要ですが、それを行うための知識やスキルを身につけなければうまくプロジェクトを遂行することはできません。それらを総合的に身につけるためにも、研修や資格取得には積極的になりましょう。

マネジメントに関する研修や資格取得では、マネジメントの基礎知識やコミュニケーション、部下育成などのスキルを身に付けられます。しかし、研修の講座や資格の種類によって習得できるスキルや知識は異なります。

「マネジメント研修」については、こちらの記事をご確認ください。
「マネジメントスキル資格」については、こちらの記事をご確認ください。

まとめ

マネジメントスキルは、チームメンバーや部下と一つのプロジェクトを成功させるために必要なスキルです。そのスキルを高める機会は研修や資格取得がありますが、最終的には実戦でのトライ&エラーで身につくものでもあります。

また、スキルの有無にかかわらず、日頃から部下とのコミュニケーションも求められるでしょう。部下がどのような課題や強みを持っているのか、どうやったらモチベーションを高く維持してくれるかを知るためにも、積極的にコミュニケーションを取るようにしてください。

特定のプロジェクトを遂行するために解決したい人事や経営の課題を明確にするためには、社内のデータを参考にするのもおすすめです。マネジメントシステムのタレントパレットでは、これらの課題を洗い出すための分析機能が備わっています。これに加えて個別面談などの機会を設ければ、より明確に解決すべき課題が浮き彫りになるでしょう。

その他にも、適切な人員配置や採用に関する情報を一括で管理できます。人事の管理などでお悩みの企業担当者は、ぜひタレントパレットの導入をご検討ください。

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