研修旅行の目的とメリット・デメリット!計画を立てる前の3つのチェックポイントも解説


研修旅行の目的とメリット・デメリット!計画を立てる前の3つのチェックポイントも解説

「研修旅行の目的がわからない」とお悩みではないでしょうか。本記事では、研修旅行の目的やメリット・デメリットを解説します。計画を立てる際の注意点も紹介するので、これから研修旅行を企画する方はぜひ参考にしてみてください。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「研修旅行にはどのような目的があるのか」「メリットやデメリットを知りたい」という方がいらっしゃるのではないでしょうか。


研修旅行は、慰安旅行とは目的が異なります。近年は、親睦を深めることが目的の慰安旅行ではなく、研修旅行に注目が集まっています。研修旅行は社員同士の絆を強めるだけでなく、人材の育成など、さまざまな効果が期待できるのが特徴です。


そこで本記事では、研修旅行の目的やメリット・デメリットを解説します。研修旅行を企画する際の注意点もわかる内容になっているので、ぜひ参考にしてみてください。


研修旅行の目的は「新たな知見の獲得」と「円滑な業務遂行のアシスト」


研修旅行の目的は、大きく分けて2つあります。


  • 新たな知見の獲得
  • 円滑な業務遂行のアシスト


研修旅行の効果を実感するには、目的を把握した上で計画を立てる必要があるため、詳しく見ていきましょう。


新たな知見の獲得


企業を見学すると、新たな知見を得られます。他社の内部を見るだけでなく、業務の効率化や経費削減などに効果があった施策を質問すれば、自社で活かせる知識が身につくでしょう。


飲食業や宿泊業などに関わる企業は、同業他社のサービスを受けてみるのがおすすめです。同業他社を見学すると、自社でも活かしやすい知見が得られます。また、日常業務とは関わりのない業種の見学も効果的です。異業種では当たり前のことでも自社にとっては新鮮で、画期的な施策を立てるきっかけになる可能性があります。


円滑な業務遂行のアシスト


ワークショップを主とする研修旅行では、円滑な業務遂行につながる学びがあります。円滑な業務遂行のためには、活発にコミュニケーションを取り、チームワークを高めておく必要があります。研修旅行の企画として、共同作業によって課題解決を目指すワークショップを取り入れれば、チームワークやコミュニケーションを強化可能です。


研修旅行という機会を活かし、なかなか関われない部署の社員でチームを作ってみると良いでしょう。仕事でイレギュラーな対応が必要になると、他の部署に助けを求めることがあります。ワークショップをともにした社員が各部署にいることで、風通しが良くなり、円滑に業務を遂行できるようになるでしょう


研修の定義について詳しく知りたい方は、別記事「研修」をあわせてご確認ください。


研修旅行の3つのメリット


研修旅行で得られるメリットは以下の3つです。


  • 親睦が深められる
  • 帰属意識を高められる
  • 研修内容に集中できる


環境が変わることで得られるメリットを確認し、効果を実感できるような研修旅行を企画しましょう。


親睦が深められる


研修旅行を実施すると社員同士の交流が盛んになり、親睦を深められます。普段は接することがない、他部所のメンバーと関われるためです。また、いつもと異なる環境によりビジネスモードが緩和され、部下が上司に意見を伝えやすくなるでしょう。


研修旅行では、参加者全員が同じホテルに宿泊して食事をとるため、親睦会の開催もスムーズです。非日常の環境に身を置くことにより、社員のコミュニケーションが生まれやすくなります。コミュニケーションの活性化を図るなら、研修旅行中にグループワークを実施するのがおすすめです。


研修のグループワークについて詳しく知りたい方は、別記事「研修グループワーク」をあわせてご確認ください。


帰属意識を高められる


研修旅行で食事や寝起きをともにすることで、帰属意識が高められます。同じメニューを食べたり、寝起きのプライベートな顔を見たりすることで、親近感や一体感を感じられるためです。


例えば、普段は常に仕事モードで完璧な姿しか見たことがない同僚や上司がいるとします。完璧に思える人でも、一日中行動をともにしていれば緊張がほぐれた姿が垣間見え、親近感が湧くでしょう。社員同士の距離が縮まるとコミュニケーションが活性化し、仲間意識が高まります。


社員同士の仲が良いと、帰属意識が高まりやすいです。長時間にわたって社員同士がともに過ごす研修旅行は、仲間意識だけでなく帰属意識も向上するきっかけになるでしょう。


研修に集中できる


参加者を日々の業務から切り離した状態にできるため、研修に集中しやすい環境が整えられます。研修旅行のスケジュールは決まっており、課題に取り組む時間がしっかり確保できます。


数日に分けて講習を行うよりも、まとまった時間を確保する方がスケジュールを調整する手間も省けるでしょう。通常業務に追われる心配がないため、社員が研修に専念できます。


研修旅行の4つのデメリット


研修旅行のデメリットとして、以下の4つが挙げられます。


  • 拘束時間が長い
  • 費用が高い
  • 通常業務に支障をきたす可能性がある
  • 研修旅行に行きたくない社員もいる


デメリットを確認した上で、研修旅行を企画しましょう。


拘束時間が長い


研修旅行中の拘束時間は、長くなる傾向があります。長時間の移動やワークショップなど、団体で行動する時間が多いためです。とくに宿泊をともなう場合は研修が終了しても、参加者が自由に行動するのは難しいです。普段と異なる環境で、ストレスを感じる社員もいるでしょう。


研修で必要な内容を網羅した上で、参加者が飽きない工夫をしたり、リラックスできる時間を設けたりする配慮が必要です。研修旅行を企画する際は、アンケートなどで「どれくらいの自由時間があったら良いか」を参加者に確認しても良いでしょう。


費用が高額になることがある


研修旅行は、複数人分の宿泊や移動手段の手配が必要なことから、費用が高額になる可能性があります。通常の研修であれば会議室を借りる程度で、研修旅行ほど費用はかさみません。ただし、アクセスに優れていたり、設備が充実していたりする施設は便利な分、コストが高い傾向にあります。また、研修の準備や実施を業者に発注する場合は、さまざまな手配から開放される代わりに、費用がかかってしまいます。


さらに旅行もするとなると、膨大な予算が必要になるでしょう。コストを抑えたい企業は、旅行するかどうかを慎重に考えてください。旅行にこだわらずとも研修中のアクティビティによって、社員同士の絆を深められます。研修で参加者の仲間意識を深めたい方は、別記事「研修ゲーム」をあわせてご確認ください。


研修旅行に行かない選択をし、さらに費用を抑えたいなら、タレントパレットの導入を検討してみてください。研修申込やeラーニングができるツールが備わっています。eラーニングの内容は、自社のオリジナルコンテンツにできます。またPDFなど、活用したい資料をeラーニングコンテンツに反映可能です。研修の費用を抑えるだけでなく、準備の効率化を図りたい企業は、ぜひお気軽にご相談ください。


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業務に支障をきたす可能性がある


研修旅行中は通常業務の対応ができないため、仕事が滞りやすいです。とくに当日中に対応が必要な業務については、事前に調整ができていないと支障をきたすでしょう。


研修旅行に参加する社員がチームにいるときは、業務の割り振りを事前に行う必要があります。また、社内のメンバー全員で行く場合は、急な問い合わせに対応できなくなります。研修旅行中にトラブルや急を要する対応に困らないよう、社内で業務の調整を徹底してもらいましょう。


研修旅行に消極的な社員もいる


研修旅行に行きたくないと思う社員もいます。社内での人間関係が希薄な方や団体行動が苦手な方は、研修旅行にネガティブなイメージを持っている可能性があります。少しでも前向きな気持ちで研修旅行に参加してもらえるように、学びが多いだけでなく、楽しめることも伝えましょう。人付き合いが苦手という方でも安心して参加できるように、1人になれる時間があることも伝えるのがおすすめです。


また、参加者に研修の目的を伝えるだけでなく、社員同士がコミュニケーションを取れる機会を事前に設けると、ハードルが下がるでしょう。話ができる相手がいることで「〇〇さんがいるから行こうかな」と思ってもらえる可能性があります。


研修旅行の計画を立てる前の3つのチェックポイント


研修旅行の計画を立てる前に確認しておきたいポイントは、以下のとおりです。


  • 研修の目的を明確にする
  • 経費にできる範囲を把握する
  • ニーズを確認する


有意義な時間を過ごしてもらうだけでなく、費用を可能な限り経費にしたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。


研修旅行の目的を明確にする


研修旅行の目的は、明確に設定しておきましょう。目的が定まっていないと、楽しむだけの旅行になってしまいます。コミュニケーションの活性化を図るのが目的なら、親睦を深める企画が必要と判断できます。気軽にコミュニケーションを取れる社内環境になれば、チームで連携しやすくなるでしょう。


一方で、スキル向上のための研修であれば、具体的な目標が必要です。数値を用いて目標を立てると、参加者はゴールに向かって動きやすいです。研修旅行は、さまざまな効果が期待できるため、社員の悩みや要望に合わせて明確に目的を設定しましょう。


経費にできる範囲を把握する


研修旅行の費用は、業務上で必要な経費として「旅費交通費」の勘定科目で処理できることがあります研修旅行以外にも、社員旅行や視察旅行など種類があり、呼び方によって勘定科目が異なります。例えば、レクリエーションが目的の社員旅行なら福利厚生費として計上可能です。


研修旅行の費用を旅費交通費として認めてもらうためには、以下のポイントを押さえる必要があります。


  • 観光目的でないことを証明する
  • 業務の部分を明確にする


観光目的と判断されると、経費としての処理ができません。研修のための旅行であると証明できるように、以下のような証拠を残すことが重要です。


  • 旅行日程表
  • 領収書
  • 研修修了書


旅行日程表には、具体的に場所や時間を記載しましょう。施設などを視察したり講師を招いたりする場合は、誰と会うのかも明記するのがおすすめです。研修旅行中に料金を支払うことがあれば、領収書を発行してもらってください。研修修了書も旅行の目的を示す資料になります。


また、業務に必要と判断できる部分も明確にすることも重要です。業務に必要と判断できる部分の費用は旅費交通費、観光に要した部分は給与に該当します。ちなみに、旅行先での宴会代や食事代は、基本的に旅費交通費に該当しないので要注意です。研修旅行の内容によっては、経費として処理できないことがあるため、事前に税理士に相談して確認しておきましょう。


参加者のニーズを確認する


研修旅行を実施する前には、参加者のニーズを確認しましょう。対象となる参加者は新入社員から役員までさまざまなため、属性に合わせた調整が必要です。ニーズの確認方法として、直接参加者の意見を聞いてみたり、アンケートをとってみたりするのがおすすめです。具体的なアンケートの内容は、以下を参考にしてください。


  • 行き先
  • 日程(日帰りもしくは宿泊日数など)
  • 移動手段
  • チーム編成の方法
  • 予算(自己負担がある場合)


満足度や参加率の高い研修旅行にするために、あらかじめ参加者のニーズを確認しておくことが大切です。


アンケートの手間を簡略化したい方は、タレントパレットのツールをご利用ください。簡単なアンケートから本格的な調査まで、何度でも実施できます。また、簡単な操作で単一回答や複数回答などを自由に設定可能です。集計した結果を分析できるツールもあるため、アンケートにかかる手間を省けるでしょう。


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研修旅行のまとめ


研修旅行は、新たなスキルの習得や親睦を深めるために有用な手段です。ただし、費用が高額になる可能性があったり、業務に支障が出たりすることがあるため、入念に準備する必要があります。また、研修旅行にネガティブなイメージを持っている社員もいます。1人になれる時間を確保するなど、研修旅行に消極的な社員でもストレスがたまらないように配慮しましょう。


タレントパレットには、会社の人間関係を良好に保つために、仕事以外の会話や積極的な自己開示を促進できるツールが備わっています。研修旅行の前に社員の「趣味」や「価値観」などの情報を共有して、親睦を深めるきっかけ作りをしておきましょう。研修旅によって、チーム力や社員のスキルなどを向上させたい企業は、ぜひお気軽にお問い合わせください。


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