新人研修に効果的な5つのグループワーク!25個のネタや必要な準備も解説


新人研修に効果的な5つのグループワーク!25個のネタや必要な準備も解説

新人研修におすすめの施策は、グループワークです。研修生のありのままの姿を評価できるため、最適な人材配置が可能になるからです。本記事では、グループワークの種類や必要な準備などを解説します。研修担当者はぜひ参考にしてください。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「新人研修に効果的な施策ってある?」などと悩まれている方もいるでしょう。


結論、新人研修におすすめの施策は「グループワーク」です。


理由は、研修生のありのままの姿を評価でき、最適な人材配置が可能になるためです。また、研修生側にも、コミュニケーション能力の向上や人間関係の構築などの効果があります。


ただし、これらの効果は、適切な準備がなければ得られません。


本記事では、グループワークの概要や種類、必要な準備などを解説します。


効果的なグループワークの取り組み方を把握できる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。


新人研修に効果的なグループワークとは「チーム一丸となってタスクをこなすこと」


グループワークとは、チーム一丸となってタスクをこなすことです。仲間と協力し合って課題達成に向かうため、コミュニケーション能力や連携力、課題解決力などが鍛えられます。また、新人研修にグループワークを導入すれば、新入社員同士で関係を構築してもらうことも可能です。


実際、新人研修にグループワークを導入しているところもあります。たとえば、「株式会社アイネット」です。株式会社アイネットでは、6ヶ月間に渡る新人研修を、グループワークを基本として進めます。


以上のようにグループワークは、チーム一丸となってタスクをこなすため、さまざまなメリットがあります。


新人研修に効果的なグループワークは5種類ある【ネタ付き】


新人研修に効果的なグループワークは次の5つです。


  • 作業型
  • プレゼン型
  • ビジネス型
  • ディベート型
  • ゲーム型


それぞれ得られる効果が異なります。自社に適したグループワークを導入することで、より充実した新人研修を実施できます。


作業型


作業型とは、有形や無形問わず、何かしらの成果物を作るグループワークを指します。たとえば「パスタタワー」です。パスタとテープ、紐を利用して、制限時間内に自立可能なタワーを制作します。

繊細な骨組みでなければ自立したタワーは制作できないため、想像力や発想力などが必要です。


また密なコミュニケーションが必要だったり、完成した際の喜びを共有できたりするため、人間関係を構築しやすいです。そのため、新人研修にも適しています。


そのほか、作業型で利用される課題には次のようなものがあります。


  • 会社のイメージキャラクターを制作する
  • 会社のPRポスターを制作する
  • 画用紙を利用して制作するペーパータワー
  • 断片的な情報が記載されたカードを頼りに、1枚の地図を完成させる 


作業型の課題が思いつかない場合は、上記の内容を取り入れてみてはいかがでしょうか。


プレゼン型


プレゼン型とは、与えられた議題に対して研修生同士で意見交換して、出た結論を他のグループに発表する方式です。自身で考えるだけでなく、他のメンバーの意見にも耳を傾けながら作業を進める必要があります。


初対面の方の性格(積極性か消極的かなど)を把握しやすいため、新人研修にも適したグループワークといえるでしょう。


なお、プレゼン型のお題には、次のようなものがあります。


  • 少子高齢化を対策するには?
  • 次回のオリンピック開催地はどこが最適?
  • 若者の選挙投票率を上げるには?
  • 新たな祝日を設けるなら、いつにする?
  • 就職活動の問題点と解決策は?


ビジネス型


ビジネス型は、模倣した企業課題に対して意見を出し合い、結論を導くグループワークです。プレゼン型と流れは似ていますが、大きな違いは、ビジネスに特化したお題かどうかです。ビジネス型のグループワークは、何となくのアイデアではなく、実戦でも通用するレベルの意見を出し合います。


企業課題に対する本格的な意見が求められるため、豊かな想像力や発想力が必要です。たとえば、残業時間を減らすための施策がお題の場合、次のような意見が考えられます。


A「出退勤の疲労を減らすため、テレワークを導入する」

B「フレックスタイム制を導入して働きやすい環境を作る」


なお、ビジネス型のお題には、次のようなものもあります。


  • 採用のミスマッチを防ぐには?
  • 会社の成長に大切な要素は?
  • 社会人に最も必要な素質は?
  • 社員満足度を向上させるには?


ビジネス型のお題は、自社の課題に合わせた内容で実施しましょう。


ディベート型


ディベート型とは、特定のお題に対して、用意された2つの意見に分かれてディスカッションするグループワークです。仕事で意見が食い違った際の対処法を身につけるのに効果的です。


本人の意思とは関係なく、割り振られた側の立場になって考える必要があるため、多面的な角度から物事を見る能力が求められます。たとえば、残業に対して反対であっても、賛成派に割り振られた場合は肯定的な理由を考える必要があります。


普段とは異なる観点で物事を見ることで、視野を広げられるでしょう。なお、ディベート型のお題には次のようなものもあります。


  • 会社の飲み会には積極的に参加するべき?
  • Aさん(架空の人物)は本社に採用するべき?
  • 会社で昼礼はするべき?
  • 無人島に一緒に行くなら、パートナーか友人どっち?
  • 地球が滅亡する最後の日は、友人か家族どちらと過ごす?


ゲーム型


楽しくディスカッションしながら課題を達成するためのグループワークです。ゲーム型のグループワークには「NASAゲーム」などがあります。本ゲームは、月に不時着した設定でスタートします。目的は320km離れた宇宙船に戻ることです。


手元にある15個のアイテムに、宇宙船に戻るために必要なものから優先順位をつけていきます。そして、用意されている模範解答に一番近いチームが勝利します。


ゲーム感覚で楽しくセッションに取り組めるため、新人研修にも適したグループワークです。なお、ゲーム型のグループワークには、他に次のようなものがあります。


  • レゴ
  • 十人十色
  • バースデイライン
  • THEクリティカルパス


グループワーク以外の研修テーマも知りたい方は、別記事「研修テーマ」を合わせてご覧ください。


グループワークを新人研修で実施する2つのメリット【担当者向け】


新人研修でグループワークを導入するメリットは次の2つです。


  • 研修生のありのままの姿を評価できる
  • 最適な人材配置が可能になる


グループワークへの理解を深めるためにも、メリットをおさえておきましょう。


研修生のありのままの姿を評価できる


グループワークは、その場で課題を伝えるため、面接や履歴書などのように事前の練習や対策が行えません。与えられた課題に対してその場で解決する必要があるため、立ち振る舞いや積極性などを、ありのままの姿から評価できます。


最適な人材配置が可能になる


グループワークで本来の姿を評価できれば適正を把握しやすくなるため、最適な人材配置が可能です。


たとえば、グループワークで積極的な研修生は、コミュニケーション力に優れていると予想できます。この場合、コミュニケーション力が求められる人事に配属させることで、能力を発揮してくれるかもしれません。


グループワークは適材適所の発見につながるため、新人研修に積極的に取り入れたい施策です。より最適な人材配置を可能にしたいなら、タレントパレットの導入がおすすめです。


部署ごとに必要な要件を設定しておくだけで、AIが最適な人材をピックアップしてくれます。人材は、システム上で入力されたスキルや経歴、1on1面談の結果などを考慮したうえで選出されます。


さらには、人件費や保有資格などから、異動後の影響予測も可能です。経験や勘を頼りにせず、より正確な人材配置を実現されたい方は、ぜひタレントパレットの資料をご請求ください。


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新人研修のグループワークに必要な4つの準備


新人研修のグループワークに必要な準備は次の4つです。


  • 目的設定
  • 研修生が取り組みやすい環境の用意
  • フィードバック体制の構築
  • ムダな時間が生じないような配慮


準備をしっかり行うことで、グループワークの効果を高められます。必要な準備をおさえておきましょう。


目的設定


グループワークで一番大切な準備は、目的設定です。グループワークにおける目的設定とは「気づいて欲しいこと」「学んで欲しいこと」を明確にすることです。


目的を明確にすることで、グループワークのテーマを決められます。たとえば「物事にはさまざまな見方がある」と学んでほしいなら、ディベート型を取り入れるのも一つです。


仲間と協力し合い、物事を達成する喜びを共有してほしいなら、作業型を検討しても良いでしょう。以上のように、目的を設定することでグループワークのテーマを決められます。


研修生が取り組みやすい環境の用意


グループワークに取り組みやすい環境は、物品の準備と適切なグループ分けの2つの要素で決まるといっても過言ではありません。グループワークの形により必要な物品は異なりますが、付箋やホワイトボード、カラーペンなどは最低限必要です。


メンバーは、研修生ごとの性格や能力を考慮して偏りの少ない構成にすることが大切です。基本的に1グループあたり、4人〜5人の配置が好ましいとされています。


これ以上多いと、グループワークに費やす時間が長くなるでしょう。逆に、人数が少ないと意見が偏りやすくなります。


フィードバック体制の構築


グループワーク終了後のフィードバックの実施が研修生に気づきを与えます。研修生やグループに対して、良かった案や改善できるポイントを伝えることが大切です。


フィードバックは、次のようなイメージです。


「Aグループの、一人ひとりの意見を紙に書き出す行いは良かったよ」

「Bグループは、もう少し論理的に考えれば、もっといい結果が出たかも」


フィードバックを送ることで、Aグループの研修生は「現場でも意見やアイデアを紙に書き出すといいかも」と気づける可能性があります。


また、Bグループの研修生は「論理的思考力を鍛えたほうがいいかも」などと気づけるでしょう。研修生に気づきを与えるためにも、フィードバック体制を構築することが大切です。


具体的なフィードバック体制の構築には、各グループごとに担当者を1名配置させるなどが挙げられます。監視をつけると進捗をリアルタイムで把握できるため、担当者はフィードバックを送りやすくなります。


研修生に気づきを与えるためにも、フィードバック体制を構築しましょう。


ムダな時間が生じないような配慮


グループワークは、基本的に時間が決められています。そして、研修生は、メンバー内で役割を決めたりタスクごとの時間を配分したりする必要があります。


研修生がこれらで戸惑っていては、グループワークを時間内に終えられない可能性が出てくるでしょう。そのため、セッションをスムーズに進められる配慮が必要です。


具体的には、役割やタスクごとの時間配分を、担当者が決めておくなどです。これにより、研修生はグループワークのお題に集中できます。


研修生が長時間、行き詰まる可能性があることを考慮して、アドバイス係を各グループにつけるのも1つです。


研修ワークのまとめ


グループワークとは、チーム一丸となってタスクをこなすことを指します。作業型やプレゼン型など、グループワークの種類は豊富です。


バランスの取れたグループ分けができれば、研修生のありのままの姿を評価できたり、最適な人材配置が可能になったりします。


しかし、適切なグループ分けは難しいのが現実です。入社して間もない研修生の性格や能力を把握するのは困難なため、メンバー構成に偏りが出る可能性があります。


これらを研修段階でも把握されたい方には、タレントパレットの導入がおすすめです。400万件を超える検査結果を用いた適性検査を用意しており、積極性や社交性、協調性などをグラフ化できます。


適性検査の結果は即時反映されるため、入社して間もない時期でも活用可能です。入社してからグループワークが開始されるまでの間に、タレントパレットで性格や能力を抽出しておけば、バランスの取れたグループを作りやすくなります。


グループワークを効果的に活用されたい方は、ぜひタレントパレットの資料をご請求ください。


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