効果的な人事施策9選!ユーモアなアイデアや制度を活かす方法も解説


効果的な人事施策9選!ユーモアなアイデアや制度を活かす方法も解説

会社の業績を左右する人事施策ですが、良いアイデアが出ずに悩まれている方は少なくありません。また、人事施策は導入して終わりではなく、活かし方が大切になります。本記事では、人事施策の導入事例や活用方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

こんにちは。人事・経営に役立つメディア「タレントマネジメントラボ」を運営する「タレントパレット」事業部編集チームです。


「効果のある人事施策って?」

「面白い人事施策が思い浮かばない」


上記のようなお悩みを抱えている方は多いのではないでしょうか?


人事施策の見直しにより、社員のモチベーション向上や業績アップなどの効果が期待できますが、かんたんに良いアイデアが出るものではありません。


また、せっかく人事施策を思いついても、活かせなければ意味がありません。


そこで本記事では、人事施策の事例やユニークなアイデア、制度を活かす方法を紹介します。


本記事を最後まで読めば、自社に導入できそうな人事施策が見つかる可能性があるため、ぜひ参考にしてください。


人事施策とは「人事が担う業務すべてに対する施策」

人事施策とは、人材育成から採用活動、労務管理などの人事が担う業務すべてに対する施策を指します。そのため、ダイバーシティやリモートワーク、給与の引き上げなどの働き方改革への取り組みも人事施策に含まれます。


人事施策を適切に行うことで、働きやすさの向上に繋がります。結果として、社員のモチベーションを維持しやすくなったり、離職率が低下したりするという効果が見込めるでしょう。


人事施策の導入事例9選

人事施策の導入事例を、次の9社紹介します。


  • 600株式会社
  • パスクリエイト株式会社
  • 株式会社ココナラ
  • 株式会社Eyes,JAPAN
  • ジークレスト株式会社
  • アドビシステムズ株式会社
  • サイボウズ株式会社
  • フォルシア株式会社
  • 損保ジャパン日本興亜保険サービス株式会社


ユニークな事例も紹介しているため、活用できそうな人事施策があれば、ぜひ導入を検討してください。


600株式会社

オフィス内でコンビニ同様のサービスを利用できる「無人コンビニ600」を運営している600株式会社では、「週休3日制度」を導入しています。本施策を導入する前までは、1週間の仕事量が安定しなかったり、だらける日があったりするなど生産性に変動がありました。


しかし、本施策の導入後は、仕事がスムーズになりました。月・火と木・金の2日単位でスケジューリングでき、優先順位を立てやすくなったのが要因です。結果、週5日働いていたころよりも生産性が向上しました


パスクリエイト株式会社

オウンドメディア事業から通販事業など幅広く展開しているパスクリエイト株式会社。社員同士のちょうどいい距離感を作って業務の効率化や生産性向上を図るために、次のような人事施策を導入しています。

 

  • アクティブランチ
  • 早起きは1,000円の得制度


「アクティブランチ」とは、社内外問わず2名以上でランチをする場合、1人あたり800円まで補助される人事施策です。本施策を活用すると、ランチをとりながら楽しく打ち合わせやコミュニケーションを図れるため、時間を効率的に活用できるようになりました。


さらには、社員の満足度向上にもつながりました。


また「早起きは1,000円の得制度」とは、始業開始の1時間以上前に会社へ到着すると500円、2時間以上前に出社した方には1,000円が会社から支給される人事施策です。


2時間前に出社しても朝イチから業務を行う必要はないため、本施策を活用して生まれた時間で資格勉強をする社員もいます。なお本施策は、効率的な業務推進を応援するために取り入れられました。朝イチの、脳がフレッシュな状態で活動できるように仕組みを整えています。


株式会社ココナラ

Webサービスの開発・運営を行っている株式会社ココナラでは、「人によって評価が異なる」という状況を改善するために、評価の判断基準を一定にする人事施策を導入しました。


具体的には、等級ごとの定義を文章で明示するとともに、等級制度を3段階から11段階に細分化しています。等級制度とは、社員をスキルや役職ごとにランク付けし、それに応じた待遇や権限を付与する制度です。


本施策の導入により、社員に対しての評価や給与などの判断をスムーズに行えるようになりました


株式会社Eyes,JAPAN

システム開発やデザイン制作を展開する株式会社Eyes,JAPANには、次のようなユニークな人事施策があります。


  • Bar Matroshuca(バー マトリョーシカ)
  • SSS(Shacho Sandbag System)
  • シエスタ


「Bar Matroshuca(バー マトリョーシカ)」では、マスターがカクテルを作る映像が流れている部屋でお酒を楽しめます。「映像に出ているマスターに向かって愚痴をこぼせば、ストレス発散になるのでは?」という考えから本施策は導入されました。


「SSS(Shacho Sandbag System)」では、代表(山寺 純)の似顔絵付きパンチングバッグで、日頃の鬱憤を晴らせます。SSSはストレス発散するほか、オープンな社風をアピールするためにも導入されました。


ストレス発散に重きを置いている株式会社Eyes,JAPANですが、仕事の効率化を図るために導入された「シエスタ」という人事施策もあります。


シエスタを活用することで15分~30分の昼寝を取れるため、午後の仕事の効率化を図れます。


ジークレスト株式会社

スマートフォンアプリの開発やアバターコミュニティサイトの運営をしているジークレスト株式会社では、次のように社員に寄り添ったユニークな人事施策を導入しています。


  • 推しメン休暇制度
  • バースデー休暇


「推しメン休暇制度」とは、1年に1回、アニメキャラクターや声優などの記念日またはライブ開催日に休暇を取得できる人事施策です。さらには、推しの支援費として、最大5000円まで会社が負担してくれます。


「バースデー休暇」とは、誕生月に一度、休暇を取得できる施策です。推しメン休暇制度と似ていますが、自身の誕生月に好きなタイミングで休暇を取れるのが本施策の特徴といえるでしょう。


なお、両施策はリフレッシュしてもらいたいという思いから導入されています。


アドビシステムズ株式会社

アドビシステムズ株式会社では、マネージャーが社員との面談を通してさまざまな角度から評価する「Check-in」という人事施策を導入しています。以前までは、マネージャーが社員にランク付けをする評価制度を導入していました。


評価を決めるプロセスが複雑で1年で8万時間も利用していたそうです。しかし、社員は評価に納得しておらず、満足度は徐々に低下していました。そこで、ランク付けを廃止して、本施策の導入に至ります。


その後は社員の満足度が10%向上したのみならず、評価を決める事柄に要する時間を、1年で1万時間以上削減できました。いかに人事施策の見直しが大切かが、見て取れます。


以前のアドビシステムズ株式会社に限らず、評価を決める事柄に多大な時間を費やしている企業は少なくないでしょう。


タレントマネジメントシステムであるタレントパレットを活用すれば、スマートフォンで評価を作成できるため、時間を削減しやすくなります。さらに、データは個人に紐づいて蓄積されるため、評価運用や管理の手間もかかりにくいのが特徴です。


人事評価をスムーズに行いたい方は、ぜひタレントパレットをご利用ください。


タレントパレットのHPはこちら


サイボウズ株式会社

サイボウズ株式会社では、次のようなユニークな人事施策を導入しています。


  • 育自分休暇
  • 大人の体験入部


「育自分休暇」とは、退職してから最長6年間は、復職が可能な人事施策です。「また戻れる」という安心感を持って新しい物事にチャレンジしてもらうのが本施策の目的です。実際、本施策を利用して留学や海外ボランティア活動を行う社員もおり、復職している方もいます。


「大人の体験入部」とは、他部署の業務に一時的に兼務・移動ができる人事施策です。「人事をやってみたいけど、できるか分からない」などの不安を抱えている社員が、希望する部署に一時的に異動できます。


なお大人の体験入部は、キャリアの検討や他部署を知ることで現在の業務へ活かすのが目的とされています。


フォルシア株式会社

フォルシア株式会社では、頑張っている方がしっかり評価されるための人事施策として「3C制度」を導入しました。具体的には、次の3つの貢献要素の度合いから、社員に支給される賞与額が決まります。


  • Contribution(会社への収益の貢献度)
  • Commitment(業務に対する責任感、献身度) 
  • Consistency(会社への安定的関与)


これらの貢献要素をもとに3C制度の対象者に「〇〇円のボーナスを自分を除く同施策の対象者に分配するなら、どのくらい支給しますか?」というアンケートをとり、その結果から特別賞与額を決めます。


なお本施策は、会社に貢献した社員に、利益の一部を支給したいという想いから生まれました。


損保ジャパン日本興亜保険サービス株式会社

損保ジャパン日本興亜保険サービス株式会社では、もともと、営業部門で優秀な成績をおさめた上位1割が表彰される「SHSアワード」という制度を導入していました。


しかし、上位1割以外の社員にスポットライトがあたりづらかったため、表彰されていない方のモチベーションが低下していきます。そこで、社員全体のモチベーションアップを図るために、「インセンティブ・ポイント」という人事施策の導入に至りました。


本施策は成約件数や連月稼働により付与されたインセンティブ・ポイントを、会社が用意した商品と交換できる制度です。自身の頑張りを具体化できるため、社員のモチベーションの向上に繋がりました。結果として、営業の稼働率が前年に比べて2倍にアップし、年間目標を達成できています。


人事施策の事例をもう少し知りたい方は、別記事「人事戦略事例」をあわせてご確認ください。


人事施策を見直す3つのメリット

人事施策を見直すメリットを次の3つ紹介します。


  • 社員の生産性が向上する
  • 社員の目標が明確になりモチベーションが上がる
  • 離職防止により会社を計画的に運営できる


人事施策を見直すメリットを見ていきましょう。


社員の生産性が向上する

人事施策の見直しにより働きやすい環境を確保できれば、社員が集中して仕事に取り組みやすくなるため、生産性の向上効果が期待できます。


たとえば600株式会社では、週休3日制度の導入により、物事の優先順位が立てやすくなり生産性が向上しました。


このように、人事施策の見直しにより生産性の向上を図れる可能性があります。


社員の目標が明確になりモチベーションが上がる

「こうすれば評価される」と具体的なゴールが見えていれば、社員ごとの今の課題が明確になるため、モチベーションが向上しやすくなります。


これは、マラソンや登山に似ているでしょう。約42km走ったり山頂を目指したりなどの具体的なゴールがあるため、「あとどれくらい走ればいいか」「どのルートで進めばいいか」などが分かります。


目標が定まることで今の課題が明確になるため、モチベーションの向上につながります。


離職防止により会社を計画的に運営できる

前提として、会社を計画的に運営するには、社員に勤続してもらうのが大切です。働き方に関する人事施策を見直すことで、社員の業務に対する意欲や満足度が向上する可能性が高まります。


「働きやすいからこの会社に残りたい」と考える社員が増えれば離職者が減るため、会社の計画的な運営がしやすくなります。


人事施策を機能させる2つのポイント

人事施策を機能させるためのポイントを、次の2つ紹介します。


  • 施策の目的を明確にする
  • 評価者の理解を得てから導入する


効果的な人事施策を導入しても、機能しなければ意味がありません。業績アップや社員の働きやすさなどを確保するためにも、人事施策を機能させるポイントをおさえておきましょう。


施策の目的を明確にする

人事施策を導入する際は、「この施策の目的は何か?」を明確にする必要があります。なぜなら、明確な目的がなければ、人事施策を導入した意図と結果にずれが生じる可能性があるからです。


たとえば、パスクリエイト株式会社が導入している「早起きは1,000円の得制度」の目的が明確になっていなければどうなるでしょうか。2時間前に出社して、社内で寝たり、本来の出勤時間までスマートフォンを見たりする方が出てくる可能性が考えられます。


しかし本施策は、「脳がリフレッシュした状態で効率的な業務推進を応援する」という具体的な目的を社員が汲み取っているため、仕事や勉強に活用されています。


目的を持って人事施策を見直し、それに対して社員に意欲的になってもらうには、目的を明確にするのが大切です。


評価者の理解を得てから導入する

評価制度に関する人事施策を行う場合、事前に評価者の理解を得てから導入するのが大切です。評価者の理解を得れていないと、「この施策に意味あるの?」と前向きになってくれない可能性があるからです。

 

そのため、導入する施策の目的を、評価者とすり合わせて納得してもらう必要があります。


人事施策を見直すための4つのステップ

人事施策を見直すためのステップを、次の4つに分けて紹介します。


  1. 現状分析
  2. 方針選定
  3. 人事施策の導入スケジュール調整
  4. 人事施策の運用開始およびフィードバック


人事施策の運用までスムーズに行うために、見直すためのステップをおさえておきましょう。


現状分析

人事施策の見直しをおこなうには、現状分析してビジョンをもとに課題を洗い出すのが大切です。現状分析を行う際は、次のような情報を収集する必要があります。


  • 社員ごとの能力や労働時間、業績
  • 人材育成方針 
  • 社員のモチベーション


しかし、社員ごとの能力や労働時間、モチベーションは各部署と連携して収集する必要があるため、時間がかかるはずです。データを連携して、効率的に現状分析を進めたいならば、タレントパレットの導入がおすすめです。


人材データを一元化できる機能や3秒でモチベーションのアンケートをとれる機能が備わっており、現状分析が行いやすくなるため、ぜひご利用ください。


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方針選定

洗い出された情報をもとに、各部署ごとの課題に対する人事施策に取り組みます。


ただし、新たな人事施策を検討する際は、ビジョンに則った考え方が大切です。闇雲に効果のありそうな人事施策を導入しても、会社の方針から外れてしまう恐れがあるからです。


アイデアが出ない場合は、本記事で紹介した人事施策を参考にしても良いでしょう。


人事施策の導入スケジュール調整

導入時期を決め、アナウンスを行います。人事施策の目的を社員に知らせて、全体に浸透する時間を考慮すると、余裕を持った導入スケジュールが好ましいです。


なお、対象者に対して研修を実施しておくと、人事施策をスムーズに導入できるでしょう。


人事施策の運用開始およびフィードバック

運用開始後は、何かしらのトラブルが生じていないかの確認や、適時社員にフィードバックすることで人事施策を改善していきます。とくに、人事施策が社内に馴染んでいない運用直後は、社員へのフィードバックが多くなる可能性があります。


人事施策の満足度を把握するためにも、タレントパレットが役立ちます。


評価入力からフィードバックまでクラウド化したり、スマートフォンからフィードバックを送れたりすることで評価運用作業を削減できるため、ぜひご検討ください。


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まとめ

人事施策とは、人事が担う業務に対する施策です。人事施策の見直しには、社員の生産性が向上したりモチベーションが上がったりするなどのメリットがあります。


ただし、人事施策は導入して終わりではなく、どう活かすかが大切です。人事施策を見直す目的を明確にして、導入する意図と結果が外れないように機能させましょう。


また、人事施策を効果的に行いたい方は、次の理由でタレントパレットの導入がおすすめです。


  • アンケート調査により、社員の不満を吸い上げて、人事施策の見直しに活かせる
  • 退職した社員の情報をもとに、離職予兆のある方を知らせてくれるため、改善施策につなげられる


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