労務管理システムとは?機能や費用相場・選び方からおすすめシステム5選まで解説


労務管理システムとは?機能や費用相場・選び方からおすすめシステム5選まで解説

「タレントパレット」は、 採用、育成、配置、離職防止、経営の意思決定支援をワンプラットフォームで実現。人事にマーケティング視点を採り入れた「科学的人事戦略」を実践するタレントマネジメントシステムです。

労務管理システムとは、入退社手続きや社会保険・雇用保険の届出、年末調整、雇用契約管理、マイナンバー管理など、従業員に関する煩雑な書類業務をペーパーレス化し、人事情報を一元管理できるシステムです。
労務管理システムを導入することで、「手作業による転記ミスが多い」「役所手続きに時間を取られている」「法改正への対応に不安がある」「ひとり労務担当者の負担が大きい」といった、現場でよくある悩みを解消できる可能性があります。

本記事では、労務管理システムの基本的な仕組みや主な機能、導入メリット・デメリット、費用相場、失敗しない選び方のポイントに加え、企業におすすめの労務管理システム5選までを網羅的に解説します。
なかでも、労務データを人材活用や人事戦略につなげたい企業には、タレントマネジメントまで見据えた「タレントパレット」がおすすめです。労務情報を起点に、人材データを可視化・分析することで、単なる業務効率化にとどまらない人事DXを実現できます。

ぜひ本記事を参考に、自社に最適な労務管理システムを選定し、バックオフィス業務の生産性向上につなげてください。

労務管理システムとは?

労務管理システムとは、入退社手続きや社会保険・雇用保険の届出、年末調整、雇用契約管理、マイナンバー管理など、従業員に関する煩雑な書類業務をペーパーレス化し、人事情報を一元管理できるシステムです。
単なる書類の電子化にとどまらず、勤怠管理システムや給与計算ソフトと連携し、組織内の情報を正確につなぐ役割を担います。労務情報の入力・更新を一か所で完結させることで、情報の重複管理や入力ミスを防ぎ、業務全体の効率化と正確性の向上を支える基盤として活用されています。

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労務管理システムの主な機能・できること

労務管理システムには、労務担当者の負担を軽減する次のような機能が備わっています。

  • 入退社手続き・従業員情報の一元管理
  • 社会保険・労働保険の手続きを電子申請で完結
  • 給与明細・年末調整のオンライン化


ここでは、労務管理システムの主な機能・できることを紹介します。

入退社手続き・従業員情報の一元管理

入退社手続きや従業員情報の管理は、労務管理システム導入による効率化が期待できる領域です。従来は、紙で回収した情報をExcelや複数のシステムへ転記する必要があり、入力ミスや更新漏れが発生しやすい状況でした。
労務管理システムでは、従業員自身がPCやスマートフォンから必要情報を直接入力し、担当者は内容を確認・承認するだけでデータベースが自動作成されます。住所変更などの各種変更手続きもシステム上で完結するため、常に最新かつ正確な情報を一元管理できます。

社会保険・労働保険の手続きを電子申請で完結

労務管理システムを活用すれば、社会保険や労働保険の各種手続きを電子申請で完結できます。従業員情報をもとに必要な届出書類が自動生成され、内容を確認したうえでオンライン申請が可能です。これにより、役所への移動や郵送準備にかかる時間と手間を削減できます。
また、法改正や様式変更があった場合も、SaaS型システムであれば自動的にアップデートされるため、常に最新の制度に対応した申請が行えます。場所を選ばず手続きできる点も大きなメリットです。

給与明細・年末調整のオンライン化

給与明細の配付や年末調整をオンライン化できる点も、労務管理システムの重要な機能です。年末調整では、従業員が画面の案内に沿って入力するだけで申告が完了し、システムが自動で計算や入力チェックを行います。そのため、記入漏れや計算ミスの確認作業が大幅に削減されます。

給与明細もシステム上で配付でき、手作業での印刷や封入、配付が不要です。進捗状況の可視化や未対応者への一括連絡が可能となり、担当者の業務負担軽減につながります。

労務管理システムを導入するメリット

ここでは、労務管理システムを導入することで、労務担当者が実際に享受できる具体的なメリットについて紹介します。

労務管理システムを導入するメリットは、主に次の4つです。

  • 手書き・転記ミスを削減できる
  • 役所への移動時間を削減できる
  • 法改正に自動で対応できる
  • ペーパーレス化でコスト・保管スペースを削減できる
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手書き・転記ミスを削減できる

複数のシステムやExcel台帳を併用する運用では、手作業による転記が避けられず、入力ミスや更新漏れが発生しやすくなります。
労務管理システムを導入すると、従業員自身がPCやスマートフォンから情報を直接入力する仕組みが整い、担当者による二重入力が不要になります。入力された情報はシステム上で一元管理され、常に正しいデータとして各業務に活用可能です。

また、給与計算や勤怠管理システムと連携することで、情報の反映漏れを防ぎ、給与過誤や手続き遅延といったリスクを抑えられます。確認作業が減ることで、担当者の残業削減にもつながります。

役所への移動時間を削減できる

社会保険や労働保険の手続きでは、書類作成後に役所へ出向いたり郵送したりする必要があり、労務担当者が少ないと大きな負担となっていました。
労務管理システムを利用すれば、従業員情報をもとに必要な帳票が自動作成され、e-Govと連携してオンライン申請が可能です。これにより、窓口での待ち時間や移動時間が不要となり、デスクからいつでも手続きを完結できます。

通知書類もPDFで取得できるため、紙の管理作業も減少します。空いた時間を、戦略的な人事施策や組織基盤の強化などに充てられる点が大きなメリットです。

法改正に自動で対応できる

労務関連の法改正は頻繁に行われ、そのたびに内容を把握し運用へ反映することは大きな負担となります。
SaaS型の労務管理システムでは、ベンダー側が法改正情報を反映し、計算ロジックや帳票様式を自動で更新してくれます。そのため、担当者が都度調査や修正を行う必要がなく、常に最新の制度に沿った運用が可能です。

加入対象者の変更時にはアラートが表示されるなど、手続き漏れを防ぐ仕組みも整っています。法令遵守への不安が軽減されることで、安心して業務に集中できる環境を整えられます。

ペーパーレス化でコスト・保管スペースを削減できる

労務管理システムの導入により、入社書類や給与明細、年末調整書類などを電子化でき、紙にかかるコストを大幅に削減できます。印刷代や郵送費、封筒代といった直接的な費用が不要になり、定量的な効果として把握しやすい点も特長です。
また、紙書類を保管するキャビネットが不要となり、オフィススペースの有効活用にもつながります。個人情報をシステム上で一元管理することで、紛失や盗難のリスクも抑えられます。これらの効果を導入効果として示すことで、社内での評価向上につながるでしょう。

労務管理システム導入のデメリット

ここでは、労務管理システム導入時に発生するデメリットやリスクについて紹介します。

労務管理システム導入のデメリットは、主に次の4つです。

  • 初期費用・ランニングコストが発生する
  • 初期設定や既存データ移行に工数がかかる
  • 社内への定着に向けた教育・サポートが必要になる
  • セキュリティ対策やデータ保護体制が必要になる


初期費用・ランニングコストが発生する

労務管理システムはクラウド型SaaSが主流であり、月額利用料が発生します。多くの製品は従業員数に応じた従量課金制を採用しているため、将来的な人員増加を見込まずに導入すると、想定以上にコストが膨らむリスクがあります。
また、年末調整やマイナンバー管理などの機能がオプション扱いとなり、追加料金が必要になるケースも少なくありません。機能不足を追加すると、結果的に高額な費用がかかる可能性もあります。

そのため、料金だけで判断せず、削減できる工数を金額換算し、費用対効果を数値で把握したうえで導入判断を行うことが重要です。

初期設定や既存データ移行に工数がかかる

労務管理システムは導入直後から自動化が進むわけではなく、初期段階で一定の準備作業が必要です。現行の業務フローを整理し、システムにあわせて再構築する工程や、紙やExcelで管理してきた従業員データを移行する作業に時間がかかります。
また、データ形式の違いや記載内容の不備がある場合は、手作業で修正する必要が生じ、導入スケジュールが遅延することもあります。このリスクを避けるためには、事前に業務の棚卸しを行い、トライアル期間中に実データで移行テストを実施することが重要です。

社内への定着に向けた教育・サポートが必要になる

システムを導入しても、従業員が使いこなせなければ効果は得られません。
ITリテラシーに差がある企業では、操作方法に関する問い合わせが集中し、担当者の負担が増加してしまいます。年末調整など繁忙期の操作トラブルも、業務全体に支障をきたす原因のひとつです。

また、承認フローが複雑な場合、管理職の理解が得られず、運用が形骸化する恐れもあります。これを防ぐには、操作性を重視した製品選定が欠かせません。導入前に複数の立場の従業員に試用してもらい、導入後はマニュアル整備や説明会を通じて、計画的に定着を図りましょう。

セキュリティ対策やデータ保護体制が必要になる

労務管理システムでは、マイナンバーや給与情報など、極めて機密性の高い個人情報を扱います。
そのため、情報漏洩や不正アクセスへの対策を十分に確認する責任が生じます。データの保管場所や暗号化の有無、外部認証の取得状況など、ベンダーのセキュリティ体制を事前に確認することが不可欠です。

また、アクセス権限の設定や操作ログの保存といった内部統制機能が不十分な場合、監査対応に支障が出る恐れがあります。導入時には、セキュリティに関する質問項目を整理し、堅牢な体制を備えたシステムを選定するとともに、社内の運用ルールを明確に定めましょう。

労務管理システムの費用相場

労務管理システムの費用は、クラウド型が主流であるため、初期費用は0〜10万円程度と比較的安価な点が特徴です。

導入後に継続して発生する月額費用が、総コストを左右する重要な要素となります。

月額料金は従業員1人あたり200円〜600円程度の従量課金制が一般的で、企業規模や利用機能によって大きく変動します。規模別の目安は、以下の表のとおりです。

企業規模

想定従業員数

月額費用の目安

利用範囲の例

小規模

約50名

1万〜3万円

基本的な労務管理機能

中規模

約200名

10万円超の場合あり

年末調整・マイナンバー管理・API連携

注意したいのが、オプション追加型の料金体系です。基本料金が安価でも、給与明細のWeb配布や電子申請など必須機能がオプション扱いの場合、結果的に総額が高くなることがあります。
月額料金だけでなく、将来的な従業員数の増加や必須機能を含めたトータルコストをシミュレーションし、ROI(投資対効果)を踏まえて判断することが重要です。

【失敗しない】労務管理システムの選び方

労務管理システムを選定する際は、機能の多さや価格だけで判断せず、自社の運用環境や将来の成長に適しているかを見極める必要があります。次の4つのポイントを確認しましょう。

  • 自社の規模や業界に合う機能が揃っているか
  • 既存の給与・勤怠システムとの連携は可能か
  • 社労士と共有できるアカウント・権限機能があるか
  • 英語対応など外国人雇用への対応が可能か


自社の規模や業界に合う機能が揃っているか

労務管理システムには、オールインワン型、シリーズ連携型、特化型の3つのタイプがあり、自社の規模や成長フェーズに合った選択が欠かせません。
従業員数が100名未満で、まず入退社手続きや年末調整の効率化を目的とする場合は、特化型から導入する選択肢が有効です。一方で、将来的に人事評価やタレントマネジメントまで統合したい場合や、300名を超える規模の企業では、拡張性の高いプラットフォーム型が適しています。

また、製造業や小売業などPCを支給されていない現場従業員が多い業界では、スマートフォン対応の操作性が定着化につながります。現状の必須機能と将来の拡張性をあわせて確認しましょう。

既存の給与・勤怠システムとの連携は可能か

労務管理システム選定で見落とされがちなのが、既存の給与計算システムや勤怠管理システムとの連携です。連携が不十分だと、従業員情報を手作業で転記する必要があり、二重管理によるミスや作業負担の増加につながります。
「連携可能」とされていても、CSVの手動連携なのか、APIによる自動同期なのかを見極める必要があります。理想は、労務管理システムをマスタデータとして、給与や勤怠へ情報が自動で流れる構成です。

選定時には、実際の業務を想定したデータ連携テストを行い、月次業務が滞りなく完結するかを確認することが重要です。

社労士と共有できるアカウント・権限機能があるか

労務管理では、法改正対応や専門的な判断を社労士に依頼する場面が多くあります。
システム導入後もメールやFAXでのやり取りが残ると、情報が分散し、データの一元化が実現できません。そのため、社労士専用のアカウント発行や、権限を細かく設定できる機能があるかを確認する必要があります。

たとえば、必要な帳票の閲覧や出力は許可しつつ、マイナンバーなど機密情報へのアクセスは制限できる設計が理想です。操作ログが記録される仕組みも重要な確認点です。システムを社労士との情報連携の中心に据えることで、担当者は管理・調整に集中できるでしょう。

英語対応など外国人雇用への対応が可能か

現時点で外国人雇用が少なくても、将来を見据えて多言語対応の有無を確認することは重要です。
入社手続きや年末調整が日本語のみの場合、外国人従業員の理解不足や入力ミスにつながり、定着を妨げる要因になります。外国語表示に対応し、スマートフォンで簡単に操作できる操作性を備えているかを確認しましょう。
また、在留資格や外国人特有の手続き、帳票を多言語で扱えるかも重要なポイントです。将来的に人材の多様化が進んだ際にもスムーズに対応できるシステムを選ぶことで、バックオフィスが事業成長を支える基盤として機能します。

おすすめの労務管理システム5選

ここでは、企業におすすめできる主要な労務管理システム5選を紹介します。

システム名

主な特長

タレントパレット

・労務データを含む人材情報の一元管理

・採用、評価、配置、育成を横断したデータ分析

・離職予兆分析など戦略的な人事施策への活用

・将来的な人事DXを見据えた高い拡張性

・既存の給与・労務システムとのシームレスなAPI連携機能

SmartHRタレントマネジメント

・他システムとの連携性

・入退社手続きや年末調整の高い操作性

・給与、勤怠システムとの強力なAPI連携

・労務データを起点とした業務効率化

freee人事労務

・勤怠、給与、労務手続きの一元管理

・データ連携ミスが起こりにくい設計

・freee会計との強力な連携

・ひとり労務担当者でも運用しやすい構成

オフィスステーション

・社会保険、労働保険手続きへの高い対応力

・電子申請や帳票作成機能の充実

・社労士との連携を前提とした設計

・既存の給与、勤怠システムを維持可能

HRBrain労務管理

・労務データと人事評価のシームレスな連携

・段階的にタレントマネジメントへ拡張可能

・入退社手続きや契約管理の電子化

・人材データ活用を見据えた設計

タレントパレット|株式会社プラスアルファ・コンサルティング

大手エンタープライズ・中堅企業売上シェアNo.1(*)タレントパレットは、労務管理機能に加えて、タレントマネジメント領域に強みをもつシステムです。労務手続きを効率化しながら、蓄積された従業員データを人事評価や人材戦略に活用できる点が特徴です。採用・評価・配置・育成といった人事プロセスを一元管理し、労務データも含めた多角的な分析を行えます。

主な特長は次のとおりです。

  • 労務データを含む人材情報の一元管理
  • 採用、評価、配置、育成を横断したデータ分析
  • 離職予兆分析など戦略的な人事施策への活用
  • 将来的な人事DXを見据えた高い拡張性
  • 既存の給与・労務システムとのシームレスなAPI連携機能


日常業務の効率化だけでなく、データを活用した攻めの人事を実現したい企業や、勤怠管理や給与計算は既存システムとの連携を前提として、戦略人事を重視する中堅・大企業に適しています。

(*)出典 ITR「ITR Market View:人材管理市場2026」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2024~2025年度予測) 

SmartHRタレントマネジメント|株式会社SmartHR

SmartHRタレントマネジメントは、従業員セルフサービスの使いやすさと、他システムとの連携性を重視した連携特化型の労務管理プラットフォームです。スマートフォン対応や直感的な画面設計により、現場で使われないリスクを最小限に抑えています。
入退社手続きや年末調整、雇用契約の電子化など、労務手続きのペーパーレス化に強みがあります。

主な特長は次のとおりです。

  • 他システムとの連携性
  • 入退社手続きや年末調整の高い操作性
  • 給与、勤怠システムとの強力なAPI連携
  • 労務データを起点とした業務効率化


導入失敗を避け、確実に労務手続きを自動化したい企業に適しています。

freee人事労務|フリー株式会社

freee人事労務は、勤怠管理、給与計算、労務手続きが単一のデータベースで完結する統合型システムです。データが一元管理されるため、システム間の連携ミスや転記ミスが発生しにくい点が大きなメリットです。
freee会計との連携により、給与支払いデータが自動で仕訳されるため、経理と労務を兼任する担当者の負担を大幅に軽減できます。

主な特長は次のとおりです。

  • 勤怠、給与、労務手続きの一元管理
  • データ連携ミスが起こりにくい設計
  • freee会計との強力な連携
  • ひとり労務担当者でも運用しやすい構成


システムが分散している中小企業や、これから労務システムを導入する企業に適しています。

オフィスステーション|株式会社エフアンドエム

オフィスステーションは、社会保険や労働保険などの手続きに特化した労務管理システムです。電子申請や帳票作成機能が充実しており、法令遵守を重視する企業に支持されています。
社労士事務所でも広く利用されているため、顧問社労士と連携しながら手続きを進めやすい点が特徴です。e-Gov連携にも優れており、年次の煩雑な手続きも効率的に対応できます。

主な特長は次のとおりです。

  • 社会保険、労働保険手続きへの高い対応力
  • 電子申請や帳票作成機能の充実
  • 社労士との連携を前提とした設計
  • 既存の給与、勤怠システムを維持可能


手続きミスを減らし、コンプライアンスを最優先したい企業に適しています。

HRBrain労務管理|株式会社HRBrain

HRBrain労務管理は、労務の効率化を起点として、将来的にタレントマネジメントや人事評価へ拡張しやすい設計が特徴のシステムです。入退社手続きや雇用契約の電子化といった基本的な労務機能を備えつつ、人事評価や組織サーベイとの連携がスムーズに行えます。

主な特長は次のとおりです。

  • 労務データと人事評価のシームレスな連携
  • 段階的にタレントマネジメントへ拡張可能
  • 入退社手続きや契約管理の電子化
  • 人材データ活用を見据えた設計


労務課題の解決を起点に人事戦略の高度化を目指す企業や、労務データを活かしながら段階的に人材戦略へ発展させたい企業に適しています。

労務管理システムを導入・定着させる手順【3STEP】

労務管理システムは、選定しただけでは効果を発揮しません。導入後の進め方を誤ると、業務が混乱し、定着しないまま形骸化するリスクがあります。

  1. 現状の労務業務を棚卸しする
  2. 機能別に段階的な導入スケジュールを組む
  3. 従業員向け説明会やマニュアル整備を行う


ここでは、導入失敗を防ぎ、社内に定着させるための3つの具体的なステップを解説します。

1.現状の労務業務を棚卸しする

労務管理システム導入の第一歩は、現状業務の棚卸しです。
入社から退社までの流れについて、「誰が・いつ・何を・どの手段で行っているか」を洗い出し、業務全体を可視化しましょう。転記ミスが発生しやすい工程や、時間を要している作業を定量的に把握することが重要です。
現状を把握せずにシステム化を進めると、非効率な運用をそのまま引き継ぐ結果になります。アナログ工程も含めて見直し、削減工数と導入目的を明確にすることで、費用対効果を高めましょう。

2.機能別に段階的な導入スケジュールを組む

労務管理システムは、全機能を一度に導入するのではなく、段階的に進めることが重要です。中小企業では、繁忙期を避け、スモールスタートで導入することで混乱を防ぎましょう。
まずは、管理部門や一部の部署で試験運用を行い、設定や運用ルールの課題を洗い出します。その後、入社手続きやセルフサービス機能など、影響範囲の小さい機能から順に展開してください。
給与計算機能の切り替え時には並行稼働を行い、結果を確認してから移行することで、導入リスクを最小限に抑えられます。

3.従業員向け説明会やマニュアル整備を行う

システムを定着させるためには、従業員への丁寧な説明とサポートが欠かせません。
操作方法がわからないままでは、問い合わせが集中し、担当者の負担が増加します。ログイン方法や入力手順をまとめたマニュアルを整備し、誰でも確認できる環境を用意することが重要です。
また、承認者向けと一般従業員向けに説明会を分けて実施することで、役割に応じた理解を促せます。導入初期には問い合わせ窓口を設け、FAQを蓄積することで混乱を抑え、スムーズな定着につなげましょう。

ここでは、労務管理システムの導入を検討する際、労務担当者や管理職が抱きやすい、費用や導入適性に関するよくある質問に回答します。

労務管理システムは無料で導入できますか?

初期費用がかからないクラウド型の労務管理システムは多く存在しますが、無料プランのみで全社的な業務効率化を実現することは難しいと言えます。
多くの製品は月額の従量課金制を採用しており、無料プランは操作確認やトライアルを目的とした位置付けです。無料期間中は操作性や連携テストに活用できますが、年末調整やマイナンバー管理などの必須機能は有料オプションとなるケースが一般的です。
そのため、必要な機能を含めたトータルコストと、削減できる工数の費用対効果を比較したうえで、有料プランを選択しましょう。

買い切りの労務管理システムはありますか?

買い切り型の労務管理システムは、従来のオンプレミス型として存在しますが、現在の中小企業には適しているとは言いにくい状況です。
労務関連の法改正は頻繁に行われるため、買い切り型ではアップデートや買い替えのたびに追加コストや作業負担が発生します。また、サーバー管理やセキュリティ対策を自社で行う必要があり、ひとり労務担当者にとって大きな負担です。
一方、クラウド型の労務管理システムは自動アップデートにより最新の法令に対応し、初期費用を抑えつつテレワーク環境からも利用できます。現在はクラウド型を前提に検討することが現実的です。

労務管理システムの導入が向いている企業はどこですか?

労務管理システムの導入が向いているのは、従業員数が30名を超え、紙やExcelでの管理に限界を感じている中小企業です。
組織規模が拡大するにつれて、入退社手続きや年末調整などの業務が複雑化し、転記ミスや二重作業が発生しやすくなります。労務担当者がひとりで、業務に追われている状況や、法改正への対応に不安を抱えている企業は、導入効果を実感しやすいでしょう。
また、経営層からDXやペーパーレス化を求められている企業にとっても、労務管理システムは業務基盤を見直す有効な手段となります。

労務管理システムを導入するなら「タレントパレット」がおすすめ

労務管理システムは、入退社手続きや社会保険・雇用保険の届出、年末調整、雇用契約管理、マイナンバー管理など、従業員に関する煩雑な書類業務をペーパーレス化し、人事情報を一元管理できるシステムです。
法改正への自動対応やペーパーレス化によるコスト削減も、導入効果として期待できます。

なかでもおすすめのシステムは、大手エンタープライズ・中堅企業売上シェアNo.1(*)「タレントパレット」です。労務管理機能に加え、採用・評価・配置・育成といった人材データを横断的に活用できるため、日常業務の効率化だけでなく、戦略的な人事施策へと発展させることが可能です。労務データを人材戦略に活かせる点は、他システムにはない強みと言えるでしょう。

労務担当者の負担軽減と業務品質の向上を両立し、将来的な人事DXまで見据えたい企業は、労務管理システムの導入を検討し、自社に合った最適な仕組みづくりを進めてみてください。

(*)出典 ITR「ITR Market View:人材管理市場2026」人材管理市場:ベンダー別売上金額シェア(2024~2025年度予測)